- 前ページ
- 次ページ
一か月以上かかって読み終えた。
『人を信ずれば友を得、人を疑えば敵を作る』(1908年、獄中から妻への手紙に)
面倒見の良い、堺先生に、身内のような親近感。
綿密な調査に基づく、人物伝。
日露戦争当時、非戦論を唱えたということで、幸徳秋水のおまけのように、名前だけ知っていた、というよりも、忘れていた。
大逆事件も、関東大震災当時の社会主義者虐殺も、どちらも獄中にいたため、難を逃れ?、帝国主義戦争に反対する仲間と、社会主義者としての理想を守り続けた人。
世話好きなおじさん。
文章の天才。
男女平等の先駆者。
1933年、最後は、畳の上で、家族に看取られた。
そして、この本の著者、黒岩比佐子さん。
発刊後、すぐに、膵臓ガンで亡くなっている。
NHKのブックレビューで知った本。
社会主義というのが、社会全体を「改良」することによっ、個人の幸せを実現する考えという、ひどく基本的なこと、何事も「細かなこと」に本質がある、を思い出させてもらった。
感謝です。
大野更紗さん。
話題になっているのは知っていたけれど、本気で読んでみようかと思ったのは、職場で配布された「業界紙」に掲載されていた、彼女の文章。
困難な病気との闘いを、こんな風に描いてるものを初めて読んだ。
力強く、前向きに、また面白く表現できてしまう力と、ミャンマーの難民問題などに積極的にかかわる力は同じなのかなーと思った。
書類地獄の「しくみ」や、社会保障制度が「自立」支援の名のもとに、ちょっとずつちょっとずつ削減され(めんどくさくされ)てきてることも、教えてもらえた。