「子供盆おどり唄」は戦後道教委が中心となって子供向けのいい盆踊りの曲はないかということで企画され作られたものです。それ以前は子供たちも大人に混じって踊っていたようですが、あまり芳しくない踊りをしているなどの批判があったかららしいのです。
「子供盆おどり唄」が出来たのは昭和27年で、坪松一郎作詞、山本雅之作曲 、睦哲也の振り付けで世に送り出されました。それ以後は北海道における代表的な子供用の盆踊り用の曲になったのです。また、いまでは北海道の代表的な児童文化財の一つにもなっています。
「子供盆おどり唄」(JASRAC登録上は「子供盆踊り歌」)は童謡詩人の坪松一郎(昭和44年没)の作詞、童謡作曲家の山本雅之の作曲、歌は童謡歌手の持田ヨシ子とキング児童合唱団です。坪松一郎氏は江別で校長をやっていたときに作詞しています。山本雅之氏はいまだ健在です。
作詞の坪松一郎は江別で育っていて、野幌グリーンモールに「子供盆おどり唄」の詩碑が建立されています。
この曲は「シャンコ、シャンコ・・・」という奇抜な歌詞が注目されがちで、歌っている歌手については関心が持たれることはあまりないようです。あるサイトでは、歌い手の持田ヨシ子さんは、自分の高い声が嫌いで、レコードを自分では聞かなかったとあります。消息はわかりませんが、いまもって北海道で昔と変わらない姿でこの歌が愛されているいことを持田さんはご存知なのでしょうか?
このレコードは一度廃盤になるも、昭和38年7月にキングレコードは販売店からの願いにより再発売し、そして昭和48年にはとうとう全国発売されたのです。最近では2002年にキングレコードからシングルカセットが発売されたのが最後です。
「子供盆おどり唄」は‘北海道教育委委員会選定’とはなっているが、正式な形で選定されたという記録は残ってはいないようである。それはともかく、子供向けにありがちな教訓めいたり、教育がましいところがないのがいい。とにかく陽性で、とても楽しい歌詞で印象的なメロディが素晴らしいのである。
最後にお囃子の‘シャンコシャンコ’についてですが、馬の首鈴の音をイメージしたものらしいです。こう考えてみるとこの歌は北海道の歌であるこに納得させられます。

 

子供盆おどり唄

坪松一郎作詞・山本雅之作曲

 

そよろそよ風 牧場に街に
吹けばちらちら 灯がともる
赤くほんのり 灯がともる 
ほら 灯がともる
シャンコ シャンコ シャンコ
シャシャンがシャン
手びょうし そろえて 
シャシャンがシャン

笛も流れる 太鼓もひびく
風が流れる 中空に
手びょうし そろえて ほらまわれ 
ほらまわれ
シャンコ シャンコ シャンコ
シャシャンがシャン
手びょうし そろえて 
シャシャンがシャン

そろたそろたよ どの子もそろた
そろてうたえば 月が出る
海の上から 月が出る 
ほら月が出る
シャンコ シャンコ シャンコ
シャシャンがシャン

手びょうし そろえて
シャシャンがシャン

 

 

北海道の多くの地域では、お盆の時期の夕暮れになると、どこからともなく‘♪シャンコ、シャンコ、シャンコ、シャシャンがシャン、手拍子そろえてシャシャンがシャン’ととても印象的なお囃子をともなった「子供盆おどり唄」のメロディが響きわたります。
「子供盆おどり唄」は北海道の代表的な夏の風物詩で、‘♪そよろそよ風、牧場に街に・・・’と始まる郷愁を誘うようなメロディーは、風に乗るように家々の間や野を流れ、宵のひとときの楽しみに子供も大人も誘うのである。
私が子供の頃は炭鉱の町に住んでいました。、おそらくは昭和30年代の末頃と記憶していますが、その頃からこの曲を盆踊りで耳にするようになりました。それが何十年も経ったいまも変わらぬ姿で演奏され踊られています。
「子供盆おどり唄」のメロディははたして、はたしていつごろから流れ出したのであろうか?
調べてみたら戦後に北海道教育委員会のメンバーも加わり子供向けの盆踊りの曲として企画されたもので、作詞者は坪松一郎、作曲は山本雅之、振り付けは睦哲也、昭和27年にキングレコードから初版されていることがわかりました。当初は札幌近辺で使用されたていたものが、炭鉱地帯さらには道内の広い地域に徐々に普及していったものと思われる。製作されてからすでに60年以上にわたって北海道の盆踊りで使用されていることになる。何故この曲がこれほどに愛され続けるのか?
ここでは「子供盆おどり唄」の魅力の一端にでも触れられれば幸いである。