日本列島は寒波に襲われている。

北日本や日本海側は，大雪の予報が出ている。

今年は，暖冬と言われていたが，例年通りの寒さが続いている。

やはり瀬戸内はいい。

雨が少ないので水不足が心配な地域はあるが，温暖な気候はいい。

雪が降るというのもほとんどない。

ふるさと愛媛を離れて，約30年。

広島や兵庫など，瀬戸内の気候に恩恵を得て生きている感じがする。

北海道や東北に赴任しなくてほんとに良かった。

もしかしたら可能性もゼロではなかったので，今では採用してくれなかったことを心から感謝している。

大学の授業も今年は，今日が最後。

前大学の金曜日学部の授業は，オンラインなのでやりにくい。

160名の受講生だが，反応はほとんどわからない。

今年は，いろいろとブレイクアウトルームの設定などをして取り組んでいるが，正直手応えはない。

でも，今年が最後になるだろうと思いながら，取り組んでいるところである。

やはり，対面で学生の顔や反応が見えて授業をするのがいい。

特に現職の教員相手に講義ができたカリキュラム関連の講義は楽しかった。

来年からなくなるのが，ほんとにさみしい。

でも，退職したわけだから仕方ない。

今の大学の学生も年度当初に比べて，だいぶ落ち着いて受講をしてくれるようになった。

当初は，おしゃべりも目立ち，注意することが多かった。

でも，注意をしながら，90分講義を受けるのはつらいだろうと思っている。

自分に興味のある内容ではないと思うので，余計である。

自分も学生の時はそうだった。

学部段階では受講するのはしんどかった。

でも，大学院に進学して受講する講義は，どれも楽しかった。

それは，自分自身が聴く耳をもっていたからである。

同じことを言われても聴いている人の耳が違うと，伝わり方も違うのである。

おもしろくないと思って受講してくれる人の評価と，おもしろいと思って受講してくれる人の評価は違う。

一律で評価を考えるのは間違いである。

最近，つくづく思っていることである。

昨日，関西テレビのニュースで，関西にあるオルタナティブスクールが紹介されていた。

公立でも私立でもない，学校という紹介。

子どもの興味のあることだけをして，学校生活をしている。

取り組みは，すばらしいことだと思うが，やはりどこか違うと思う。

社会がすべてそうであればいいけれど，なかなか社会は受け入れてくれない。

自分の興味のないことや嫌いなことでも取り組まないといけないのが社会であり，仕事である。

自分の好きなことをして，生活ができる人は，ほんの一握りの人だろうと思う。

もちろん，それは理想であるが，ほとんどの人には当てはまらない。

関西テレビは，どんなことを伝えたくてニュースにしたのだろう。

疑問である。

良くも悪くも影響力のあるマスコミである。

何か伝えたいテーマがあって，ニュースになる。

だから，テレビ局側の思いにはまることしかニュースにならない側面もある。

なかなかむずかしい。

神戸新聞で本学の学部生の活動が紹介されている。

大学広報から依頼したのだろうが，この企画は，ほんとに学部生が立ち上げた企画である。

意欲的な学生は集まってきている。

うれしいことである。

ただ，このようなことが学生確保になかなかつながらない。

でも，今の学生のがんばりが地域に広がってくれることを期待している。

もちろん，都合のいい時だけマスコミを利用している側面はある。

でも，どのような反響があるのだろうか。

期待しているところではある。

マスコミ。