1. ママ友は中学受験において必要かどうか?

 

みなさんはママ友はいますか?私のここでいうママ友は保育園や小学校、塾において、子どもを介した付き合いをする母親を指します。子どものいない頃から仲の良かった友達がお互いママになったのはママ友ではなく、それは友達です。

 

私にはママ友がいません。休日に親子で出かける付き合いをしたり、連絡を取り合う間柄の人がいないということです。

 

私はママ友ゼロ、LINEもやらず、PTAにも入っていません。それでも中学受験で困ったことは一度もありません。

 

マウント合戦やインスタ格差などの言葉が生まれる遥か前から、ママ友によるドラブルややストレスは存在していました。フルタイムワーママの私はそれらと対峙し、直視するような時間的余裕も精神的ゆとりもありませんでした。

 

保育園ということもあり、登降時間もみんなバラバラで、産休育休中の人を除き、ほぼ全員働いている忙しいママさん達で、さほど深い付き合いをせずに卒園できたことはラッキーでした。

 

先取り学習をする上でも参考にしたのはママ友ではなく、佐藤ママとはじめとする本を出版するほど発信力や実績のある方々でした。身近なママ友の情報が参考になったことは覚えている限り皆無です。

 

また中学受験をする上でもママ友がいないことによる不利益を感じたことはありません。SAPIXの送迎でも丸三年間通った中で会話をするような仲になった人もいません。

 

SAPIXに迎えに行ったことのある方はよく見かける光景かもしれませんが、お迎えの時間は、皆それぞれ自分のことで精一杯という空気です。

 

ライバル視しているのではなく、お迎え後の帰宅から、夜ごはん、お風呂、今日の振り返り、就寝まで子どもをフルサポートすることに全力投球だからです。

 

我が家も息子が出てくる時間が数分送れるだけで乗れるバスが変わり、帰宅時間が変わってきます。全て計算に入れたうえで、寒い夜でも雨の降る中ずっと息子が出てくるのを待っています。

 

 2. LINEやってません

 

つながりすぎることへのストレスは想像以上に大きいものです。LINEをやっていないと伝えればそれ以上踏み込まれませんし、仮にやっていてもやっていないと断言することは断り文句としても有効です。

 

感覚として私よりも一回り上の世代のママさんはやたらとLINEでつながりたがる傾向にあります。何をそんなに会話するのか不思議ですが、保育園での送迎時にひっきりなしにLINEの通知が来るのを横目にびっくりしたことがあります。

 

ではLINEをやっていないことによる不利益はあるのか、こちらもママ友と同様に特に感じたことがありません。

 

SAPIXの通知もメールで来ますし、用があれば電話がかかってきます。

 

 3. PTAも入っていません

 

PTAは任意加入のため、毎年「入会しない」を選択しています。

 

ここで気になるのが、運動会や卒業式の際に配布される記念品をわが子だけ授与してもらえないのかという点かと思います。

 

息子の通う公立小学校ではPTA非会員には記念品を贈る機会がある際に都度、現金徴収のお知らせを頂いています。通常引き落としで行われる支払いを、先生を介して現金の受け渡しをするくらいが手間と言えば唯一のデメリットでしょうか?

 

PTAに入っていないので、役員をする資格もなく、当然役員決めからも外れます。共働きで役員を引き受けたくない我が家には願ったりかなったりです。入学して一番の懸念事項が役員だったのですが、入らずとも記念品の際はお声がけいただける優しいPTA組織に守られて、息子は特に不憫な思いもせずにほかの子と同じように記念品をもらって帰ってきます。

 

PTAは任意組織であり、やりたい人がやればいいのであって、誰もやらなくなったら外注するなり他のやり方があるので非会員であることが無責任とは思っていません。実際にPTA組織がない学校はいくらでもありますし、その学校が組織として崩壊しているわけではありません。

 

 4. 一匹狼で困ったことはあるのか?

 

ではこのように群れずに過ごす母親は困ることがあるのかということです。

 

結論、特にないです。授業参観や運動会に行けば挨拶する程度の顔見知りのママさんはいますし、完全に関わりを絶っているわけではありません。ママ友と呼べる人がいないだけです。

 

学校で困ったことがあれば職員室へ電話をかければいいだけですし、SAPIXで困ったことがあればSAPIXへ電話をすることでしょう。ママ友に聞くという手段は選択肢として外してなんら困りません。

 

 5. 中学受験はノイズの排除の連続

 

中学受験期はどうしても比較が生まれやすい環境です。成績、家庭環境、情報量、そして経済格差など、無意識のうちに優劣を感じてしまう場面もあります。それが私にとっては大きなノイズでした。


中学受験はできるだけそういったノイズを排除して勉強に全振りできる環境を作ることが戦略だと考えているので、一匹狼万歳なのです。 

 6. 私が一番言いたいこと|ママ友付き合いに疲れているあなたへ

 

群れないことは孤立ではなく、選択です。

 

もし今、ママ友付き合いに疲れてしまっているなら、無理に輪の中にいなくても大丈夫です。中学受験は、母親の社交力を競う場ではありません。子どもと家庭のペースを守れることのほうが、ずっと大事です。

 

中学受験に限らず、ママ友関係で悩んでいるあなたへ。

 

ママ友がいなくても、困りません。


LINEをやっていなくても、置いていかれません。


PTAに入らなくても、子どもはちゃんと育ちます。

 

逃げるのではなく、守るために距離を取る。
そんな選択があってもいいと、私は思っています。

 

 

 1. 本格的な中受始動

 

息子はSAPIXに小1から通っています。とはいえ当時は週1回の通塾だったため、本格的に中学受験が始まるのは新小4(小3の2月)からになります。

 

組分けテストを受け、幸いにも最上位コースであるα1から4年生をスタートすることができました。早速、息子自身もそのメリットを感じているようです。

 

(余談ですが、SAPIXではクラスや組のことを「コース」と呼びます。一方でテストは「組分けテスト」と呼ぶなど、独特の言い回しがあります。また宿題も「家庭学習」と表現されます。)

 

 2. コースごとに授業の質と進度が異なる

 

SAPIXはテキスト自体は共通ですが、コースによって扱う問題のレベルや授業の進み方が明確に異なります。

 

上位コースほど発展・難関校レベルの問題が多く、解説も思考力を重視した内容になります。また家庭学習の量も増え、基本的には一通り網羅して復習することが求められます。

 

最初から上位にいることで、難関校を前提としたトレーニングが当たり前の環境になります。担当する先生も数コースごとに異なります。

 

 3. コースは“落ちやすく上がりにくい”

 

SAPIXは毎月のようにテストがあり、コース昇降の機会があります。

 

上位 → 下位:少しのミスで落ちる
下位 → 上位:かなりの高得点が必要

 

つまり、最初に上位にいないと、後から追い上げるのは構造的に難しい仕組みです。

例えば、漢字の読みを1つ間違えるだけで3点差になり、コースの境目付近ではもちろんのこと、コース数の多い校舎では、境目に居ない層であったとしてもその数点が昇降に影響することがあります。

 

 4. ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​環境がすべてを決める

 

上位コースには、理解が早い子や家庭学習をしっかりこなしている子が集まります。そのため授業のテンポも速く、先生も高いレベルを前提に進みます。結果として、環境そのものが子どもを引き上げてくれます。

 

これは息子が小1から通って実感していることで、「良い環境にいるためには、自分がそこに居続ける努力が必要」という考えは、我が家が中学受験をする動機の一つにもなっています。

 

一方で、下位コースでは基礎説明が多くなり、授業のテンポもゆっくりになるため、伸び方に差が出やすいと感じます。

 

新小4の段階では、まだ学力差がそこまで大きくなく、カリキュラムも基礎寄りです。だからこそ、このタイミングで上位に入ると維持しやすい傾向があります。逆に小5以降は一気に難しくなり、途中からの巻き返しはかなり大変になります。

 

また、幼少期から大切にしているのは、「自分はできる」という自信(ある意味での良い勘違い)を持たせ続けることです。上位コースにいることで、その自信とやる気がさらに強化されます。

 

息子もテスト前は緊張しながらも本気で取り組み、当日はまるで戦に向かう武士のような表情をしています。ライバルに勝つというより、自分と戦っているような姿勢で、新小4になってからさらに成長を感じています。

 

 5. 次の壁は初の4科目テスト

 

これまでのテストは国語と算数の2科目のみでしたが、3月度の復習テストからはいよいよ理科と社会が加わります。まだ暗記中心の内容ではありますが、これが偏差値にどう影響するのか、不安でもあり楽しみでもあります。

 

息子は、テキストを一読しただけで全て暗記してしまうような神童タイプではありません。努力とやる気で、何とか上位に食らいついているタイプです。

 

私は幼児教育や先取り学習を進める中で、ロールモデルを見つけることに苦労しました。だからこそ、この経験がリアルな視点として、どなたかの参考になればうれしいです。

 

 

 

 1. はじめに|本嫌いだった母が本の虫を育てる

 

「本を読みなさい」

 

これは子どもを本嫌いにする魔法の言葉。私が子どもの頃に幾度となく母親に言われ、本を読まなくなってしまった言葉。本を読みなさいと言って読むような子は、きっと言われなくても読んでいるでしょう。それどころか、本を読もうと思っていた矢先にこんなことを言われたら、むしろ読む気がなくなってしまうものです。私は自分の嫌な経験から、息子にはおそらく一度も「本を読みなさい」と言わずにきました。

 

ただ、知の宝庫である本は知見を広げるのに大切であり、息子にそれをさせないということではありません。ではどうすれば本が好きになるのでしょうか。前述の通り、共働きの我が家では平日の読み聞かせはほとんどできていませんでしたが、最終的には息子が私に読み聞かせをしてくれるようにまでなりました。前回は字の読みに関してでしたが、今回は本好きにするための習慣化と仕組み化について綴っていきます。

 

 2. 北風と太陽

 

イソップ童話の「北風と太陽」の話が私は好きです。太陽がする、相手に自分の意図する行動を間接的に促すあの方法が、子育てにおいても親は楽だからです。

 

太陽になりたい親がすることはとてもシンプルです。毎週図書館に行くことを当たり前にすれば良いのです。ここでポイントなのが、たとえ子どもが図書館で本を借りなくても、本を読まなくても放っておくことです。本に囲まれている状況であれば、何も言わなくても自然と本を読むようになりますし、貸出カウンターに自分で持っていって借りてみたいと思うものです。

 

また息子が「これかりるー!」と言って重たい図鑑を何冊も抱えて持ってきた日もありました。思わず「え・・・」と言いたいところですが、重い図鑑だろうと、読むにはまだ少し難しい本だろうと、何でも息子が借りたい、読みたいと言った本は借りるようにしています。難しい本を読んでみようと挑戦する気持ち、これを尊重することも太陽の役目です。本の重さは、もしかしたら知識の重さなのかもしれません。その知識の塊たちを持って帰る夫の肩は外れそうでした……。

 

そんな息子が4歳の頃から何度も借りては途中まで読み、また半年くらいして再挑戦し、5歳でようやく読み終えた本があります。小林快次氏の「ぼくは恐竜探険家!」です。恐竜が好きな息子にとって小林さんは憧れの存在です。小林さんが恐竜学者になるまでの苦悩や努力の様子がこの本では描かれていますが、読んでいる息子自身、この難しい本に挑戦する自分にその姿を重ねていたのかもしれません。

 

 

 3. 家のミニ図書館

 

さて、その大量の本を借りたら、我が家ではテレビ台の下にズラーっと並べます。ソファからすぐ手に取れる場所にあり、次は何を読もうかなとワクワクする図書館専用の本棚です。

 

息子が借りたい本を上限いっぱいまで借りるのですが、もちろん中には読まずに返却する本もあります。ただ、私はそれでもいいと思います。読む本に出会うために読まない本も借りてきたと思っています。多くの中から自分で選ぶということに価値を見出したい気持ちもわかりますし、借りるときは読もうと思ったけど、今は読む気分じゃない、そういう時もあります。

 

北風として思わず言ってしまいたくなる「これも借りたんだし読んだら?」は、ぐっとこらえます。数ヶ月後にまた借りてきて、気づいたら読んでいたということもよくあります。

 

 4. いつでもどこでも一緒

 

そんなこんなで何年も図書館通いを続けていくと自然と本の虫に仕上がってきます。出かける時も何冊も本を持っていくと言うので、夫と私も息子の本を持って、旅行の際には荷物が本だけでずっしり重くなるほどです。移動時の電車でも、外食時に自分だけ先にご飯を食べ終わって親を待っている時も、塾で授業が始まる前も本を読んでいます。

 

勉強が続いてようやく終わった時も「ああ、やっとこれで本が読める」と言ってソファで本を読み始めます。本の虫にとって読書は息抜きであり、楽しみの一つなのです。

 

 5. 中学受験の読解と読書好き

 

よく中学受験に読書好きが有利か不利かといった論争があります。私はどちらの面もあるなと今までの息子を見て感じます。

 

まず、有利という点では長文に耐えうる集中力がつくことです。中学受験の国語の長文読解はまずその文章量だけでも圧倒されます。普段から本一冊をあっという間に読み終えるので、長文への慣れはそのハードルを下げてくれます。また、漢字や言い回しなどたくさんの本を読むことで国語力もつきます。息子もよくわからない言葉は親に聞いたり、電子辞書で自分で調べたりしています。また借りてくる本のジャンルも息子の場合は図鑑、小説、料理本、スポーツのルールブックから歴史漫画まで多岐にわたるので、知見が広がり、自分が経験したことのない事柄についても読解をする上でイメージしやすいようです。

 

次に不利だという点ですが、これは単純に本の世界に入り込んでしまうので、登場人物に自己投影したり感情移入してしまい、客観的に心情を読み取れないことがあります。趣味の読書と違い、淡々と読み進めること。この点を自覚し始めると物語文でも正答率が上がってきます。小1、小2では論説文の方が物語文よりも点数が良いことが多く、なぜなのかを息子と間違え直しをした際に考えました。解いた経緯を聞いていくうちに、息子の主観が強く出て解釈していたことに二人で気づきました。登場人物と自分は別であること、当たり前と言えば当たり前なのですが、6歳、7歳の子にとっては自分のことのように共感して読んでいることも往々にしてあるものです。

 

ただこれは月齢が上がるにつれて解消する面もあるので、そこまで気にするようなこともないですが、一応不利な点と感じることがあるとすればこういったことでしょうか。あと遅くまで本を読んでいていつまでも寝ようとしないとか。これは前述の通り、息子の特性なので読書に限ったことではありませんが...。

 

 6. 太陽の正体

 

本を読む子に育てるために特別なことをしてきたわけではありません。ただ図書館に通い、本がいつも手の届く場所にある環境をつくり、「読みなさい」と言わないこと。それだけです。

 

北風にならず、太陽でいること。子どもが自分から本を開く瞬間を、静かに待つこと。気づけば本は勉強のための道具ではなく、息子にとっての楽しみであり、息抜きであり、世界を広げる相棒になっていました。

 

 

 

 1. はじめに|​​​​​​​学研教室での学びのきっかけと退会

 

息子が3歳になってすぐに学研教室へ通い始めました。

 

プリントといっても最初は数字や曲線、ジグザグをなぞるといった、鉛筆を正しく持ち筆圧をコントロールする練習のような内容でした。

 

同じ保育園の友達もいて、一緒に考えながらプリントを解いたり、小学生達と同じように丸つけに並び「おえあいします!」(お願いします!)と先生の方にプリントを向け直して提出する姿をほほえましく見守っていました。

 

この学研教室での学ぶ場が、息子が勉強好きになるきっかけの一つだったのかもしれません。

 

ただこの楽しい教室は長くは続きませんでした。

 

通い始めて数ヵ月でコロナウイルスが大流行しました。時代はソーシャルディスタンス、おしゃべりもご法度。友達と学ぶことを楽しみにしていた当時3歳の息子は、ある日こうつぶやきました。

 

「おやすみしたいこともある・・・」

 

お隣に座れないように一つおきに×印がつけられた机、誰もしゃべらず、鉛筆と丸付けのペンの音しか聞こえない教室、そして3歳の息子にはみんながマスクをつけて表情が読み取れない環境にストレスを感じていたようです。

 

息子は発語が遅く、会話も完璧には成立していなかったので、その場で一応息子に確認しました。教室が嫌なのか、勉強が嫌なのか。

 

「ううん、カキカキすきー、おとーたんと、おたーたんとやるー」

 

こうして学研教室を退会し、家での勉強が本格的に始まりました。この時はさすがに勉強させることよりも寝かせることの方が大変になるとは思っていませんでした。

 

 2. おうち勉強のちょっとした工夫

 

家で学研教室と同じことをしたかったので、まずは市販の学研ドリルの「かず」や「ちえ」といった単元をやり始めました。

 

3歳・・・。この年齢にピンときませんか?そう、イヤイヤ期こそ少し乗り越えたけれども依然として「自分でなんでもやりたい」という自己主張と、できないこととの葛藤の年齢です。息子は特に発語の遅さ、会話の拙さから周りに比べイヤイヤ期を引きずっているきらいがありました。

 

ではどうしたらそんな子が勉強を、それも座学のプリント学習を楽しんでできるのか。コツはいたってシンプルで、自己主張したい子には、できるだけ自分で選んでもらう。それだけです。自分で選び、決めたことには、子どもの意思があります。だからこそ、反発しにくいのです。

 

ずらーっとダイニングテーブルにいろいろなドリルを広げて息子に見せます。

ちえ、すうじ、めいろ、ひらがな、カタカナ、漢字、・・・・

 

ドリルのいいところは一枚ずつはがせるところです。まるでトランプのカードを広げて神経衰弱をするかのように息子に選んでもらいます。

 

「こえやうー!」(これやるー!)

 

息子がめいろを選んで、またもし次もめいろのドリルを選んでも、好きなだけやらせます。親が誘導しなくてもめいろブームが去れば次にすうじブームが来るものです。

 

こうして、それぞれの単元の4歳、5歳、6歳とスモールステップで進んでいきました。書店で次のドリルを買うときも、息子が本棚から選び、自分でレジへ行き、お財布からお金を出すまでやってもらいました。お金のやり取りで「生きた数字」に触れる機会にもなりますし、なにより自分がどんどんレベルアップしていくことを実感してもらえると思ったからです。

 

保育園では3歳といえども、赤ちゃんクラスからは「お兄さんクラス」と見られるプライドがあり、年上の年長さんクラスにはやはり憧れがあります。3歳の自分が取り組んでいるドリルが5歳用だと3歳児は単純に嬉しいわけです。

 

 3. 4歳で算数検定11級に初挑戦~入学までに9級合格

 

算数検定は漢字検定に比べると知名度は低いですが、目標としてわかりやすく、また合格した際に漢字検定と同様、合格証がもらえます。あくまで資格取得が目的ではなく、理解度の目安として活用していました。

 

幼児にとって数字は漢字よりも書くのが一段と簡単なので、漢検よりも半年ほど早く小1相当の11級に合格しました。ただ、文章題は幼児期の息子には少し難しい面もあり、合格することよりも理解しているかを重視したため、小3相当の9級までと決めました。

 

一方で読解力の必要ない基礎計算だけはすんなりできそうだったので、未就学児のうちに小6相当までやろうと決めました。内容は主に分数と小数が混じった割り算と掛け算の範囲までです。小学校入学までに無事、学研と公文の市販ドリルを終えることができました。

 

4歳2ヵ月:算数検定11級(小1相当)合格

小学校入学までに算数検定9級まで合格

文章題は小3相当まで

基礎計算は小6相当まで

 

 4. そろばんへの挑戦と見切り

 

夫がそろばんの初段を持っているので、息子にもぜひそろばんをということで、4歳から一年間ほど夫の手ほどきを受けていました。

 

繰り上がりや割り算など基本的なことを教えたのですが、いつまで経っても筆算の方がミスなくうまくいく。

 

親の期待をそのまま子どもに乗せると、親も子も苦しくなります。アンガーマネジメントにもつながりますが、この押しつけずに取捨選択することは先取り学習では特に必要です。幼児期は楽しく勉強することが重要であり、また能力的な限界も個性としてあるからです。算数検定もそうですが、息子の能力、進捗度合によって目標を科目ごとに設定し直すことを意識しています。遺伝と学力の関係性はあれど、親ができるから子もできるとは限らない。向き不向きもある。我が家は早い段階でそろばんに見切りをつけてしまいました。

 

 5. 九九は暗記から?理屈から?

 

保育園登園前の朝勉は毎日の日課となっていました。

 

3歳から始めた学研ドリルも幼児用ドリルから小学生用のドリルに移行しました。

我が家は小学校受験をしなかったので、小受対策の勉強をやらずに済んだことが先取り学習の余白を生むことにもなりました。小1のドリルが終わると小2の算数はいよいよ九九です。

 

九九は、理屈よりも暗記が先でもいいのではないかと思っています。大人だって8×7=56を九九で言うときに56個のリンゴを果たして頭にイメージしきれているでしょうか?

 

通園途中のママチャリで二人で九九を言い合うのですが、歌みたいに言うので、信号待ちの時に周りの人に笑われることもあり、少し恥ずかしかったです。それも今ではいい思い出です。

 

九九の暗記がある程度できたら100玉そろばんで2の段なら2とび、5の段なら5とび、といったように九九を言いながら玉をはじいていき、2×9まで言ったら総数を数えます。当然18個なのですが、この答え合わせが楽しいのです。実際に覚えた九九と実体の玉の数が合っている、まるで理科の実験が成功したときのような小さな快感がそこにはあるのです。

 

 6. まだ寝ない、勉強しなさいよりも寝てほしい

 

「朝勉」というくらいなので、我が家には「夜勉」もあります。夜ご飯を食べ終わってからや、お風呂に入った後などにドリルをやるのですが、これがまあハマると大変でした。

 

こちらは一日仕事をしてきてふらふらで寝かしつけているのに、暗闇でこんな声が聞こえてくるのです・・・

 

「あっ!そうだ!たしざんとひきざんのひっさんやるー!」

 

我が家の寝かしつけは21:00、普通なら幼児は寝ている時間です。でもこの覚醒が起きると厄介で、息子は無我夢中で計算ドリルをやり始め、寝ようと促しても聞きもせずに気づいたら22:30までやっていたこともよくあります。

 

子どもが夢中になれることには、親が疲れていても、翌日が仕事でも付き合う。子どもに合わせる。中学受験もこの延長でサポートしています。先取り学習で得られたものは、親が自分にとことん付き合ってくれるという息子の根底にできた安心感かもしれません。

 

 

 

 

 

 1.  はじめに|読み・書き・計算は思考力系より優先か?

 

息子が未就学児のときの大きな出来事の一つにコロナウイルスが世界的に流行したことが挙げられます。

 

皮肉にも、コロナ禍でどこにも行けなかったことが息子の先取り学習をするきっかけになりました。書店での学習ドリルや図鑑の売上は過去最高となり、我が家以外にも学習面に力を入れたご家庭は多かったのではないかと思います。

 

そんな当時、「読み・書き・計算」よりも「思考力」を前面に出す教材が一気に増えていきました。

 

私がこの思考力ブームに乗るかどうかを判断するうえで参考にしたのが、佐藤ママの本です。

 

言わずと知れた、お子さん4人全員を東大に合格させた“マネジメントのプロ”とも呼べる佐藤ママの著書を、図書館で借りられるものはすべて読みました。

 

そして出した結論は、思考力系よりもまず先に、佐藤ママが基本とする「読み・書き・計算」の土台を構築することでした。

 

方針が決まれば、ネットの意見にも周りのママさんのやっていることにも惑わされず、あとは進むだけです。ブレない方針を納得して決めること。これは今の中学受験サポートにおいても、私が大事にしていることです。

 

今回は、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書き、そして未就学で漢検5級合格までの軌跡を綴ります。

 

 2. 幼児期の発語の遅さ

 

まず、息子の発語は遅く、「パーパ」とかろうじて話せるようになったのが生後11ヵ月、「ママー」と言えるようになったのが2歳1ヵ月でした。保育園では、女の子のクラスメイトの中には大人と普通に会話している子もいる中で、「この先どうなるのだろう」と親として不安な日々を送っていました。

 

しゃべれないことによるクラスメイトとのおもちゃの貸し借りなどのやり取りもトラブルになりがちだったため、息子は保育園の先生にベビーサインを教えてもらい、手話のようにコミュニケーションを取りながらやり過ごしていたようです。

 

息子自身は覚えていないようですが、この幼児期に経験したもどかしさが、のちの「なにくそ根性」を発動させる良いきっかけになったのではないかと思っています。

 

 3. 巻き返しと楽しみながら身につける読み書き

 

ようやく話せるようになり、自己表現ができるようになってから、息子の何かがはじけたように、スポンジのような勢いで読み書きを吸収していきました。

 

2歳9カ月:ひらがな読み完成

3歳1ヵ月:カタカナ読み完成

3歳6ヵ月:小1漢字80文字の主な読み方を習得

 

ではまず、何をすれば読めるようになるのか。

 

絵本の読み聞かせは、共働き家庭には正直きついものがあります。わが家では「保育園でプロにアウトソーシングしている」と割り切り、家では土日中心でした。

 

ひらがなとカタカナは、お風呂ポスターとホワイトボードを活用しました。文字表と各文字のマグネットを作り、同じ文字の場所にマグネットを置く遊びをしながら覚えました。

 

漢字も80個分のマグネットを用意し、漢字を一文字ずつ貼って、発音しながらホワイトボードに並べるという方法で、楽しみながら身につけました。

 

ひらがなカルタや漢字マンガなど、こどもちゃれんじや進研ゼミ小学講座の付録は、おもちゃ感覚で遊びながら覚えられるのでおすすめです。先取り学年でも申し込めるので、我が家は付録の内容で契約学年を決めていました。

 

こどもちゃれんじ

 

 

またテレビの字幕も常にONにしておくことをおすすめします。

「アンパンマン」は全てひらがな、「しまじろうのわお!」は漢字にはふりがながついており、セリフと文字が連動するので、まるで絵本を読むかのように文字を読めるようになります。

 

書くことについては、まだ握力のない2~3歳児には鉛筆を上手に持つのが難しいため後回しにしましたが、ホワイトボードとペンを置いておくだけで自然と書き始めていました。

 

幼児期の勉強のコツは、遊びと勉強の境目をできるだけなくし、「楽しみながら、いつの間にかできることが増えている」状態をつくることだと思います。

 

読み聞かせをあまりしてこなかった我が家ですが、息子が文字を読めるようになると、支度をしている私に息子が読み聞かせをしてくれるようになりました。

 

 4. 4歳で漢検10級に初挑戦~入学までに漢検5級合格

 

4歳7ヵ月:漢検10級合格

小学校入学までに小6相当の漢検5級まで合格

 

漢字は、こう言ってはなんですが、意外とひらがなよりも上手に書けたりするものです。理由は、曲線で美しさが決まるひらがなよりも、直線要素が多い漢字のほうが、幼児にとってはバランスを取りやすい形をしているからです。

 

「ひらがな → カタカナ → 漢字」という順番は、大人が考えた習得手順にすぎません。子どもに「書ける」という自信をつけさせるためなら、漢字が最初に書ける文字でも良いと私は思います。

 

自信をつけさせることは本当に大切です。「ボクはできるんだ」という自己肯定感は、低学年のうち、学力を向上させるエンジンになります。

 

漢検は、専用ドリルと過去問を繰り返し解く方法で、5級までストレートで合格しました。今思えば、中学受験に通じるコピー学習の先駆けだったと思います。当時は家にコピー機がなく、アクセアに通ったのも今では良い思い出です。

 

熟語の読みについては、通園途中にある案内や看板、ビル名、エレベーターのボタンなど、目に入るすべての文字を読むようにしていました。ある程度覚えたタイミングで、今度は息子にクイズを出します。

 

例:
注意/出口/定期更新受付中/〇〇駅/保育園/保護者/開く/閉じる/連絡/改札

 

日常には漢字があふれています。毎日見る光景だからこそ、子どもは繰り返し目にして自然と覚えていきます。テキスト以外のこうした「生きた学び」も、楽しみながら身につける大切なポイントだと思っています。

 

 5. 漢字が早くに読み書きできるメリット

 

未就学児のうちに小6までの漢字の読み書きができるようになって、息子にとって一番良かったことは、図書館で借りる本に制約がなくなったことです。

 

我が家では、息子が3歳のころから、ほぼ毎週図書館で上限の30冊を借りる習慣を続けています。

 

息子は幼児コーナーの絵本には目もくれず、児童書の棚から本を借ります。ふりがなのない本も読めるため、最初から選択肢が広く、読み聞かせをさぼりがちな我が家には大助かりでした。

 

もう一つのメリットは、入学後の国語の点数が、学校でも塾でもある程度安定して取れることです。国語は読解問題もありますが、必ずと言っていいほど漢字問題が出ます。漢字で確実に点数を取れるため、「自分は国語ができる」という感覚を持てるのです。

 

この“勘違い”も、自己肯定感を育てる大切な要素です。低学年のうちは、この勘違いだけでもやる気スイッチを入れ続けることができます。

 

 6. 中学受験の勉強に先取り学習はつながっているのか?

 

中学受験は算数で勝負が決まるとも言われます。国語では差が付きづらく、理科と社会は合格平均点が算数と国語よりも低めに出る学校もあります。男女別でも算数は男子の方が点数が高く、算数を中学受験で捨てることはできません。

 

そんな中、国語の漢字学習に時間を割かずに済み、点数が安定的に取れることや、読書習慣による長文への対応力は算数に時間を割く余白となりえます。

 

新小4となった今、理科と社会にも時間を取られる中でその余白はさらにありがたみを増しています。

 

漢字単体で有利というよりも、科目全体での“時間的な余白”が後々じわじわ効いてきます。

 

また、「読める・書ける」という土台があったことで、低学年のうちは常に“できる側”にいられたことは大きかったと感じています。

 

漢字で点数を落とさない。文章が読める。授業がわかる。

その積み重ねが、「ボクはできる」という自己肯定感のエンジンになりました。

 

幼児期にやったことは“学力の先取り”というより、“自信の先取り”だったのかもしれません。

 

次回は、算数の先取りについて書こうと思います。

 

 

 1. はじめに|秘書ワーママ家庭の中学受験

 

初めまして。SAPIXに息子を通わせている秘書ワーママです。

息子も新小4になり中学受験が本格化してきました。

これまでやってきた先取り学習やSAPIXの勉強サポート、仕事との両立などをブログで綴っていきます。

 

「低学年からSAPIXって早すぎる?」
「周りはまだ通っていないけど大丈夫?」
そんなふうに迷っていませんか?

 

今回は低学年からのSAPIX通塾を我が家の実体験からまとめました。

 

 2. なぜ小1からSAPIXに入れたのか

 

低学年から通わせるか迷っている方もいると思います。私は周りにロールモデルがいなくて常に手探りでした。

 

一般的に中学受験塾へ通い始める時期としてよく言われるのが新小4から。

現在息子は新小4で、小1からSAPIXへ通っています。

 

なぜ小1からSAPIXへ入塾したのかというと、未就学で小6相当の漢検5級まで合格した息子にとって、公立小学校では物足りないのでは、と思ったのがきっかけです。

算数も国語も3学年以上先取りしていたため、小学校で勉強面に困ることはありませんでした。


本人も「もっと勉強したい」と言っていたこと、そして週一回の通塾で共働きの我が家には土曜日に授業があったことが、入塾を決めた理由です。

 

 3. 低学年SAPIXで実際にやっていたこと

 

SAPIXというと、低学年から先取りしてビシバシ勉強していくイメージが当初の私にはありましたが、実際は学年相当の勉強をもう少し踏み込んだ視点で、思考力を深めていくような内容の授業でした。

 

低学年はコース数も少なく、校舎によっても異なりますが5~10コース程度です。

科目も小3までは算数と国語の2科目なので、負担感はそこまでありませんでした。

 

ただもちろんテストによるレベル別授業を行うため、コース昇降はあります。

低学年のSAPIXは特に勉強が好きな子の集まりなので、気を抜けばあっという間に偏差値は落ち、当然コースも落ちます。

 

このコース昇降のシステムが競争が好きな息子にとっては合っていて、学力向上に役立ちました。

 

小1〜小2は偏差値60前後。
小3では60を安定して超えられるようになりました。

 

 4. 低学年で通わせて良かったこと

 

男子特有の"すごいやつ"への憧れのようなものが息子にはあり、自分より勉強ができる仲間をライバルとも目標とも思っているようで、その仲間と一緒に学びたいなら自分が必死についていかなければ、という意識が勉強好きを加速させていました。

 

「サピが学校だったらいいのに」 は今まで何度も息子が口にした叶わぬお願いです。

 

学校ではなかなか出会えないレベルの子たちと出会えたこと。
その仲間と同じコースで学ぶ環境を得られたこと。


これが、低学年からSAPIXに通わせて良かった一番の理由であり、親子共に中学受験をする意味ともなっています。

 

中学校で同じような仲間と共に勉強したいなら、中学受験をして学校を自分で選ぶしかない。

 

息子は何のために中学受験するのかを、小学校生活とSAPIX通塾を通して自ら実感しています。

 

 5. 小学校受験をしなかった理由

 

未就学から先取り学習をしてきたので、小学校受験も考えなかったわけでもないですが、小学校受験の内容自体が我が家の学習スタイルとは合わないと感じたことや、地域的に選択肢がそれほどなかったことが小学校受験をしなかった主な理由です。

 

 6. それでも低学年SAPIXは万人に必要か?

 

低学年からのSAPIXは、受験対策というより息子の「居場所づくり」でした。


息子のように小学校の授業では物足りなさを感じている子どもにとっては、低学年からのSAPIXは世界が広がる可能性がある場所だと思います。

 

私自身小1の息子を入塾させるか迷った当時は、"早すぎる 中学受験"など刺激的なネットの記事に困惑したこともありますが、結果として息子は学習習慣も身につき、学力も向上しました。


我が家にとって、低学年からのSAPIXは後悔のない選択だったと思っています。

 

 7. 最後に|低学年からの通塾を迷っている方へ

 

低学年から通塾するかどうかに、絶対の正解はないと思います。


早いか遅いかではなく、その子に合っているかどうか。

 

我が家にとってSAPIXは「受験対策」ではなく、息子が心から学びたいと思える場所でした。

 

もし今、お子さんが「もっと知りたい」「もっとやってみたい」と感じているなら、その気持ちを広げてあげられる環境を探してみるのも一つの選択肢かもしれません。合わなければ一度退塾するという選択もありますし、改めて小4から入塾することもできます。

 

息子一人の実体験ですが、低学年からの通塾を迷っている方の判断材料のひとつになれば嬉しいです。