以前、海外ドラマの人気ブロガーさんblogで紹介されてた本、
アマゾンで即買いしたのですが,
ようやくゆっくり読む時間ができたのでちょっとご紹介。
- 映画秘宝EX ドラマ秘宝vol.1 ~マニアのための特濃ドラマガイド (洋泉社MOOK 映画秘.../町山智浩
- ¥1,620
- Amazon.co.jp
映画秘宝という雑誌は古くからあったようなんですが、
今回、海外ドラマだけに特化したガイドブックが創刊されたわけです。
(Vol.1とあるから、次があるんですよね、たぶん)
これ、よくあるグラビア中心の海外ドラマ本かと思いきや、そうじゃない。
グラビア全く無しの、読み物だらけの200数ページ。
グラビア中心のドラマ雑誌は、海外ドラマをあまり観たことのない人に
こんなドラマあるんですよ~と紹介するものが多いですよね。
そういうのって立ち読みしても「これもこれも見たわ」ってものばかり。
紹介記事にしたって通り一遍というか
公式サイトみれば書いてある内容ばかり。
つまり何が言いたいかというと、
この本はそういうグラビア雑誌とは一線を画した、
私らのような海外ドラマ中毒者も充分に楽しめる本だってこと。
まず巻頭の約5ページは
とある声優とタレントのTWDファン女子2人によるウォーキング・デッド座談会。
「〇〇がどんどんウザくなっていったんですよ」
「〇〇、ぜったい友達になりたくない!」
「〇〇と〇〇は死んでほしくない!」
と、まるで我々がブログで繰り広げてるようなぶっちゃけトークの数々。
そして、何よりも興味深く読ませてもらったのは、
町山智浩さんが語る
海外ドラマが最高に面白い理由というコラム。
町山さんといえばアカデミー賞授賞式のWOWOW放送などでお馴染みの
映画評論家&ライターで、前出「映画秘宝」の創刊者でもあられるお方。
いつの間に海外ドラマがこんなに面白くなったの?ということを、
トンと腑に落ちるように解説してくださっています。
言うまでもなく、アメリカのTVを大きく変えたのは有料ケーブルテレビだったんですね。
そのさきがけが「SEX AND THE CITY」や「ザ・ソプラノズ」で始まったHBO。
「Lの世界」、「デクスター」などのSHOWTIME、
「ブレイキング・バッド」「ウォーキングデッド」のAMC
そして昨今の動画配信サービスのhulu、Netflix、Amazonにいたるまで
アメリカのテレビドラマがどのように変遷していったかが
それぞれのテレビ局の歴史もまじえて興味深く説明されています。
そしてもう一つ、ハリウッドのトップクラスの俳優や監督たちが
映画界からドラマ界に流れて来ざるを得ない裏事情も面白い。
ちなみに町山さんが最近ハマったのは「アフェア~情事の行方」だったそうで
ますます視聴のモチベーションが上がります。
そのほか、マシ・オカさんの
「業界裏話と企業戦略を語る!」というインタビュー記事も
読み応えあるし、
恐怖!残酷!猛悪ホラー!と銘打った特集記事も面白い。
以下のドラマのコラムがそれぞれのライターによって、
各2~3ページにわたって深く掘り下げられています。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」
「アメリカンホラーストーリー」
「ヘムロック・グローヴ」
「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」
「ナイトメア 血塗られた秘密」
「ウェイワード・パインズ」
「ハンニバル」
また
極悪犯罪最前線という特集でくわしく取り上げられているドラマは
TRUE DETECTIVE シーズン1、 シーズン2
ナルコス
ファーゴ
アクエリアス刑事サム・ホディアック
ブレイキング・バッド
ベター・コール・ソウル
一つ一つのこうしたドラマをここまで詳しく解説したものは
公式サイトやネットのレビューでも読んだことありません。
まさにマニアのための読み物!
きわめつけは
これを観ろ!厳選ドラマ30
この中で、私が観たことのあるドラマは19作でした。
つまりは10作以上、まだ観てないってこと。
なかでもAMAZONで配信中の「ミスター・ロボット」
huluの「ユートピア」あたりは、すぐにでも観てみたいって気になりました。
まだまだ隅々まで読み切れていないのですが、
これは、なかなかの本でしたよ。
「海外ドラマ中毒かも」って思う方にはオススメの一冊です。
単行本サイズのコンパクトな本でしたよ~。
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