お疲れ様です
さおちゃんです。
今回は、職について書きたいと思います。
精神科NSに従事して、10年以上経ちます。
その中で、今回は『妄想』について私が思うことを記しています。
妄想とは
→病的な状態から生じた誤った判断。確信的であること、経緯や推理に影響されないこと、内容が現実から遊離していること、などが特徴的ある。一般に被害妄想、関係妄想、誇大妄想のように、内容によって名称を与える
【ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説】より引用
上記にもありますが、妄想の種類は本当にたくさんあります。
統合失調症の症状の一つですね。
新人の頃は、とにかく妄想の話を訳もわからず聞いていることが多かったです。ある程度、経験年数が経つにつれて患者さんによっては妄想がその人の『なりたかった自分像』なのではと思うようになりました。
特に、印象強いのを記そうと思います。
患者Aさんの場合
入院中にも関わらず、某有名資格取得チラシを持ちながら
『今から、勉強会があるから』や、
朝(出勤時間帯)、出入り口から飛び出そうとして『何すんのよ、今から会社行かないとあかんねんから。私が行かないと仕事まわらないんやから』や、
色んな勉強本を抱えながら『来月から大学にいくことが決まったから今から退院させて』などです。
こちらの患者Aさんは、主に勉強・仕事・銀行・会社などのワードがよくでてきていました。
この方は、私の専属の患者さんでもありましたので関わることがとても多かったです。なので、彼女が調子いい時に話をすると『良い大学でて、銀行に就職してバリバリ働くのが夢やってん』と話していました。
増悪期には、上記のような妄想が主に出現しよく病棟から飛び出そうとしていました。最初は、『またか』と思っていたのですがある日、ふと思ったのです。
これって、患者Aさんが実現させたかった事なのでは・・・と。
私は、妄想自体は悪いことだとは決して思いません。むしろ、私もよく妄想しています(笑)
ですが、病気になると現実と妄想の境界線が曖昧になってしまい、時に行動化してしまうんですよね。
だけど、実現したかった事なのかなぁと自分なりに気づいたときはなんだか切なくなりました。
患者さんによっては、妄想を心の拠り所にすることで自分を保っているのでは、とも思うのです。
精神科の世界ではやはり自分の病気を理解している人は少ないです。妄想は、患者さんからしたら本当の世界ですから。
なので、現実を知ることで余計にこころが壊れてしまう可能性もあるのです。
精神科では、思考過程の混乱が起き現実と妄想のラインに歪みが生じます。
ただ、私は他者に危害が無くてある程度の日常生活を送れるのであれば妄想と共存するのは有りだと思うのです。
他者を傷つけ、行動化するような妄想は言語道断ですが。
そこから、また、自分の患者さんへの妄想を聴く姿勢も改めることもできましたけどね。
後、もう一つあるんですが今日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。