先日、弟夫婦に第二子ナツオくんが誕生しました。

義妹のミナちゃん、長い妊娠生活と出産、
ほんとにほんとにお疲れさまでした。


第一子のメイちゃんが生まれる時は、
それはそれはハラハラドキドキして、
ミナちゃんとメイちゃんの無事をお守り握りしめながら祈っていたものですが、

第二子の時は「まあ大丈夫やろ、無事生まれるやろ。ミナちゃん元気だし」という感じで気楽なもの。

予定帝王切開の日も、
「あ、今日だった」というくらい日常に溶け込んでおりました。

ただそんなに気楽なのは姉の私だけで、
第何子であろうと出産は命がけ。

当たり前ですがミナちゃんと弟アキラにとって、第二子の誕生は、第一子と同じくらい大変なことでした。



ということが、弟アキラ執筆の帝王切開レポートから伝わってきました。


予定帝王切開を迎える時、
男性側ってこんな心境なのねというのが大変興味深かったので、弟夫婦の許可を得て、以下にコピペさせていただきます。






ナツオ出産レポートbyアキラ
(超長文かつ乱文につき注意)


火曜日
「いよいよ明日が予定帝王切開の日だ」、と朝からソワソワしていたところ、緊急の仕事が入り、遅くまで残業することが確定し絶望する。

ただ、当日入院予定だったミナに余計なことを考えさせてはいけないと思い、
平静を装い、何食わぬ顔で長女メイ(3歳)と一緒にミナを病院に送り届ける。

ママと別れた後のメイの様子が心配だったが、意外とケロッとしており拍子抜ける。
そしてメイの提案で何故か病院から家まで走って帰ることになる。

謎のマラソンイベント発生により肉体的に疲れている中、何とか仕事を終わらせ、就寝。

そしてこの日、翌日が手術日というのを意識し過ぎ、帝王切開に立ち会っている夢を見てドキドキし過ぎて飛び起きるというのを2回やる。自身のメンタルの弱さが露呈。


水曜日
7:30頃 起床。前述の理由により上手く寝付けず苦しみ、諦めて起床。

11:00頃 病院への出陣の準備を完璧に整えたうえで、ソワソワし過ぎて意味もなく家の中を徘徊する。

11:30頃 徘徊していたためちょっと余裕のない時間帯に家を出発し、前もってミナに頼まれていた汗拭きシートを買うためドラッグストアに立ち寄る。

ここで目的の汗拭きシート(敏感肌用)が見つからなくて焦り倒す。ここから他のドラッグストアにいくと予定時刻に遅刻する恐れがある…やばい…

そこで顔体用の汗拭きシートに目を付け、顔もイケるなら敏感肌用だろうという謎ロジックを展開し、顔体用の汗拭きシートを購入する。


11:45頃 無事汗拭きシートを購入し、病院に到着。受付で「2階に行ってくださーい」、と言われ2階にいったら2階に誰もいなくてしばらくオロオロする。たまたま通りかかった看護師さんに案内してもらい、結局ほぼ遅刻の時間にミナの病室へ。

ここで昨日ぶりに元気なミナと顔を合わせることができ安心する。
ミナと他愛もない話をしつつ、なぜか自分が緊張し過ぎてトイレに行きたくなってくる。そろそろ呼ばれるかもしれないという絶対ダメなタイミングでトイレに行くも、全然おしっこ出ずに帰ってくる。

12:00頃 看護師さんが入室してきて、「手術は12:30からになりそうですー」と伝えられる。ここから、ここぞとばかりに関係親族に実況報告するマシーンと化す。

12:30頃 ミナが先に戦地に赴くということで送り出す。1人で病室に残っている状況に緊張し、またおトイレに行く。今度はうってかわっていっぱい出たので、自分の体が大丈夫か心配になる。


12:45頃 看護師さんが入ってきて、術後のミナ用に部屋を整えるので出て行くよう言われる。
同じタイミングで、病院が貸し出してくれたエプロン的なものと帽子的なものの着方をレクチャーしてくれる。そしてレクチャーの流れでそのまま着ることになり(結構暑い)、その後15分ほどエプロンと帽子を装着したまま、やる気満々な状態で受付前で待つという格好となる。


13:00頃 ついに呼び出され、入室。ここから約8分間にわたり壮絶な出産現場を目の当たりにする。

まず、入室後、比較的顔色の良いミナの顔が目に入り、とても安心する。

そして少し横に目をやると、まさに今からお腹にメスが入れられようとしているではないか。

前情報では生まれる瞬間に入室する感じですよー、と聞いていたので、そんなまさに今からの状態にインするとは想定していなかったのである。

左手でミナの手を握る。目線は基本的にミナを見つめ、ただふと横に目をやると愛する妻のお腹がドンドン切り裂かれているという異常事態に頭がおかしくなりそうになる。

平静を装いつつも、ミナへの声かけが少なくなってしまったのはパニくっていたからに他ならない。

入室から5分ほど経つと、もはや見たこともない真っ赤なヒモ状のものや、赤黄色いものがたくさん取り出され、現場は血の海になっており、謎のイカついツールでお腹を焼き切るようなシーンに移行し始めたため、メンタル弱者の僕はもはやお腹の方に目を向けることができなくなる。

入室から8分ほど経ったあたりで、先生が謎のスッポン的なものを持ち出し、現場が緊張に包まれる。

何もわからないながら、「いよいよか」と予感する。

先生がおもむろにすっぽんをお腹に突っ込み、看護師さんの「押しまーす!」の掛け声と共に、スッポンに頭をガッチリホールドされたナツオの顔が遂に見える。

ここで、赤子がみんな頭ビョーンてなってるのはそういうことだったのか、と理解する。

そして、ナツオの体が全て外界に出てきたとき、ナツオの産声が聞こえた。
最初は喉に血が絡まったような小さな泣き声であったが、だんだんと勢いを増し、無事産まれたことを実感する。

言い表せない神聖さと、感動と、感謝と、安堵を感じた瞬間、目が涙でいっぱいになり、ふとミナをみると、ミナの右目から一筋の涙がこぼれているのを見て、大号泣してしまった。

その後、現場で小児科医の先生によるチェックが入り、看護師さんが抱き抱えてミナの横まで見せにきてくれ、ナツオと初対面することができた。
そしてノリの良い麻酔医の先生にカメラとスマホを貸すように言われ、渡すとめちゃくちゃ写真撮ってくれた。

13:10頃 ミナのお腹を閉じる手術があるということで、僕は追い出され、受付前のソファに腰を下ろし、ガチで5分間ほど放心状態となる。

放心状態終了後、異常なハイテンションとなり、通りがかかる看護師さん、お医者さんに大声でお礼を言うという変人ムーブをかまし続けた。
しばらくして我に返り、再び関係親族に報告しまくるマシーンとなり、ミナの帰りを待つ。

14:00頃 無事手術を終えたミナに再会。長女メイの出産後とは比較にならないほど元気な姿に驚きつつ、ミナの健闘をたたえまくる会を勝手に開催。

14:10頃 しばらくしてナツオと再会することができ、3人でかけがえのない幸せ時間を過ごし、ナツオの出産劇は幕を閉じる。
















姉感動😭!!おめでとう😭㊗️🎊!!!ほんとにほんとにおめでとう😭㊗️🎊!!!








写真はナツオくん…ではなく若かりし日のたいちゃん(息子)