自分を愛するとは、いつも自分をほめたり、自分がどんなにすばらしいかを自分に言い聞かせることではなく、本当のあなた、人間であるあなたを愛するということです。



意外な弱点を持ち、激しい非難にさらされ、失敗してみんなをがっかりさせることもある自分を愛するということです。誰一人そうしてくれなくても、自分に対して誠実であり続けると誓うことです。 「自分をどれくらい愛せるかで人生は決まる」と私が言ったのは、そういう意味です。

はっきり言いますが、これはまぎれもない事実なのです。 



もし「自分を愛することは利己的だ」というのが誤った社会通念だとしたら、真実はどのようなものになるでしょうか?



可能性のある真実として、次のようなものを考えてみてください。 


▼ 自分が持っていないものは人にも与えられないのだから、心から他人を愛するには自分を愛することが必要不可欠です(まず自分を愛していなければ、自分のように隣人を愛することもできません)。 


▼ 自分を愛すれば愛するほど、他人にももっと愛を与えずにはいられなくなるでしょう。なぜなら、急激に愛が増えて、あり余るほどの愛を感じるからです。


▼ 私たちが神/宇宙エネルギー/創造のあらゆる表現であるなら、自分を愛さないのは、神/宇宙エネルギー/創造には愛される価値がないと言っているのと同じです。 



ヒントとエクササイズ 

▼ 毎日、自分のすばらしいところを五つ書き出してください。難しい状況にどのように対処したか、家族をいかにお世話しているか、そのほか自分の持つ才能や能力、気に入っている身体的特徴など何でもかまいません。これらのリストを日々記録し、後で書いたものを見てみましょう。私たちにはいつも自分のことを批判する傾向がありますから、自分の嫌なところではなくすばらしい性質に気づけるように、このエクササイズをやってみてください。 


▼ もし信頼できるパートナー、妻や夫、友人や家族がいるなら、毎日五分間、お互いのすばらしいところを確認し合いましょう。これは、どんな関係をも癒し、強化する助けになります。さらに、あなたの自尊心を高めてくれるでしょう。 


▼ 毎朝起きたら鏡の中のあなたの目をまっすぐ見て、「私はあなたを愛しています。決してあなたを落ち込ませたり、見放したり、ないがしろにはしません。私はいつもあなたの親友す!」と言ってください。この言葉は、自分にとってぴったりだと感じられるものに変えてもかまいません(朝に限らず、必要だと感じたらいつでもこのエクササイズを繰り返してください)。 


自分への質問 

▼ どうすれば、もっと自分を愛せるようになるだろうか? 

▼ もし自分を愛していたら、今どんなことをしているだろうか?


▼ (今直面している苦しみが何であれ)どうすれば、もっと自分を助けることができるだろうか? 

▼ 自分を愛することが重要だというお手本を、どうすれば自分の子供や若者たちに示せるだろうか? 自分に対して愛情を抱いていると言えるのは、次のような場合です。


他人がどう思うかを心配するのではなく、いつも自分に楽しみと喜びをもたらすような選択をしている。 


▼ 人生がうまくいっている時、あるいは毎日が喜びに満ちている時、そのことに罪悪感を抱いていない。 


▼ 自分への批判が、頭の中の一番大きな声ではなくなる。 


▼ 他人からのほめ言葉を素直に受け取らないことはやめて、代わりに心から感謝する。 


▼ 義務感や罪悪感から、あるいは人にコントロールされていると感じてではなく、自分の喜びや自由を感じながら人のために何かをしている。 


▼ たとえ周りの人がよい境遇にいなかったり幸せでなかったりしても、自分には幸せになる権利があると知っている。