『トゥルー・グリット』
“ウエスタン”なのに、主人公は“少女”。
“バイオレンス”なのに“ユーモア”が溢れている。
コーエン兄弟お得意の、“ウィット”に富んだ作風が、
女性層の心もつかみ、
ウェスタンのイメージをがらりと変えた一本！
☆３つ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
【脚本分析】
PROTAGONIST: マティ・・・
牧場主の父親を殺された14歳の少女。
責任感が強く、勝ち気な性格。
“トゥルー・グリット（真の勇気）”を持つと言われる
連邦保安官を雇い、父親の敵討ちに旅立つ。
ANTAGONIST： チェイニー・・・
マティの父親の牧場で働いていたが、父親を射殺し、逃亡。
MENTOR： ルースター・・・
飲んだくれで老いぼれの連邦保安官だが、
“トゥルー・グリット（真の勇気）”を持っている？
ラビーフ・・・
マティの父親殺害とは別の容疑でチェイニーを追う
テキサス・レンジャー。
EXT.GOAL: チェイニーを捕まえる
INT.GOAL: 父親の敵を討つ
PP1: リトルラッキーで川を渡る
MP: ラビーフを助ける
PP2: チェイニーと遭遇
LOGLINE: 父親を殺された少女が、父親の敵を討つため、
トゥルー・グリット（真の勇気）があると言われる連邦保安官と、
別の容疑で男を追うレンジャーの力を借りて、父親を殺した男を
見つけ出し、自らの手で男を撃ち殺す話。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《ファッションCheck!》
父親のちょっと大きな帽子に詰め物をしてかぶりこなすマティが
カッコイイ！ぜひとも真似したいテクニック！！
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『ブラック・スワン』
闘うべき相手は常に"自分自身”である
という強烈なメッセージが残る、衝撃の一作。
☆５つ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
【脚本分析】
PROTAGONIST: ニナ・・・
元バレリーナの母親の夢を引き継ぎ、バレエに
人生をかけてきた、優等生バレリーナ。
技術はあるが、“完璧”を目指すが故に、心も体も
コントロールし、自分を“解放”することができない。
“白鳥の湖”のプリマに選ばれるが、官能的な踊りを
求められる“ブラック・スワン”が踊れず、精神を
病んでいく。
ANTAGONIST： リリー・・・
ニナと同じバレエ団のバレリーナ。
セクシーで開放的な性格。
ニナ（プリマ）の代役。
母親・・・
元バレリーナで、ニナを妊娠してキャリアを断念。
ニナに自分の夢を託す、ステージママ。
MENTOR： トマス・・・
ニナのバレエ団の演出家。
ニナの内に秘めた“激しさ”を発見し、ニナをプリマに抜擢。
セクシャルな指導で、ニナの感情を解放させようとする。
ベス・・・
ニナと同じバレエ団の元プリマ。
年を取り、引退させられる。
EXT.GOAL: プリマになる（＝黒鳥を踊れるようになる）
INT.GOAL: 感情を解き放つ
PP1: プリマに選ばれる
MP: リリーと外出（クラブ、ドラッグ（感情の解放））
BL: リリーとSEX
PP2: リリーが代役に決まる
LOGLINE: “白鳥の湖”のプリマに抜擢された内向的なバレリーナが、
官能的な“ブラック・スワン”を踊ることができず、
精神を病んでいき、役に食い殺されて死んでしまう話。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《ファッションCheck!》
見れば見るほど美しい"RODARTE"のチュチュドレス。
なんといっても目を引くのはストラップレスの胸元デザイン！
スワンをイメージした上品なフェザーの使い方と、大胆にちりばめられた
25万個のスワロフスキーの輝きに、うっとり。
"RODARTE"
http://www.rodarte.net/#BlackSwan
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆