実際にはそんなに頻繁には言ってなかったかもしれないが、私の記憶には強く焼き付いている。
父は全く家事をする人ではなく、やはり家事をするのは母しかいなかった。
そして家事をしている母に対して感謝をする人でもなかった。
私は中学時代友人の家で夜ご飯をごちそうになって、その家のお父さんがお母さんに醤油を取ってもらい、「ありがとう」と言ったことにすごく衝撃を受けた。
「お父さんが、お母さんにありがとうって言ってる!!」
そんな父を相手に家事を全て一人ですることはたぶん体力よりも精神的な負担が大きかったんだと思う。
でもそれは幼い私に「家事をするのは損なこと」
という印象を与えてしまっていた。
母が遊んでいる弟たちには何も言わないのに勉強している私にばかり家事を手伝ってと言ってくるのもイヤだった。
そして手伝ったら手伝ったで、母は必ず「初めて洗い物したな」などとイヤミを言ってくるのもイヤだった。
初めてではないのです。
何度もやってるのです。
そこで「ありがとう
助かる〜
」などとあざとい彼女みたいに言えばこっちも悪い気はせずもっと手伝おう!となるのに。
「アホなのかな」
と思春期のころから私は母のそういうところを軽蔑していた。
そして母をそんな気持ちにさせる父のことも軽蔑していた。
と言うわけで私は家事から逃げまくっていた。
家事をすることは母の言いなりになるみたいでイヤだったし、イヤミを言ってくる母のことをなんで助けないといけないのか、私が手伝うことで母が助かってしまうならやりたくない、そして私が作った料理を父にも食べて欲しくない。
でも、家事をやりたくないわけではなかった。
思いっきり家事がしたかった。
両親のことがイヤだろうがなんだろうが、生活力を上げるために覚えなければという気持ちもあった。
そういうわけで私は、20代前半の時に家を出て一人暮らしを始めた。
もちろん家電などは自分でお金を貯めて親に頼ることなく全て自分で揃えた。
でもその一人暮らしは初めてすぐに深夜の仕事帰りにひったくりにあい、それがきっかけで超ブラックで深夜まで働かなければならない仕事などやめよう!と無職になり、ひったくり犯に住所を書いた手帳と家のカギを取られたことでその部屋に帰るのが怖くなりすぐに実家に帰ることになった。
部屋は半年借りていたけど、結局そこで生活していたのは実質3ヶ月ほどだった。
母はそんな私が、家事をするのがイヤで、ひったくりにあったと嘘をついて帰ってきたんだと思っていた。
ここまで書くとどんなひどい両親だと思われるかもしれないが、優しいところももちろんあるのです。
私はひったくりにあった恐怖をひきずり、それからずるずる安全な実家にいます。
もう母は67歳なので家事はしんどそうです。
フルタイムで仕事をしているとはいえ38歳で実家にいる私が家事をしないといけないのは重々承知なのです。
でも、頭に幼い頃の母の姿がよぎるのです。
「家事をするのは損なこと」
そして、定年してほとんど家にいるのに家のことをしない父。
(洗濯物は取り入れてくれるようになりました。大きな一歩!!)
私が仕事で疲れていても、女だからと弟には何も言わないのに私にばかり家事をしろと言う母。
そして言ってくることは、「結婚したら何だかんだ言っても女が全部家事をしないとあかんねんで!」
…
…
…
いやいや。
…
…
…
自分が苦しんだからお前も苦しめっていう考え方はあかんのちゃうの?笑
…
…
…
「お母さんは苦しんだから、あんたは家事をしてくれる男性を見つけないと」とか言ってくれるならわかるよ。
そういうこと言うから私が結婚に希望を持てなくて今まで独身なんちゃうの?
男性に不信感があるのもそれが原因ちゃうの?
というわけで、実家にいる限り家事に対するブロックが私を苦しめます。
料理したいな、と思っても、したらなんだか負けた気分になるのです。
ただの甘えだろうが、いい歳して実家暮らしなんたから家事しろよ、と思う人もいると思います。
だから私はここに書くことでスッキリして、ブロックを外して行こうと思う。
そして、お金を貯めたら家を出ようと思う。
実家出るまで家事をしないという意味ではないですよ。
そして、婚活でプロフィールに、料理やら家事ができると書かないと男受けしないかなー、とか思ってしまってる、ちょっと親に洗脳されてる自分もいる。
私は自分らしく生きよう。
私は家事を女にだけ押し付けない男性を、必ず見つけられる。
そしてそんな男性にだったら、思いっきり尽くしたいのです
自分で自分を、洗脳
