今日の朝の通園電車。いつもどおり、最寄り駅の混雑父ちゃんと突破したRYO。この日いつもより、少し速い電車に乗れて、ゴッ機嫌なさおりょう家・・・だったのですが、乗換駅のホームでいつもと違う状況に遭遇しました。

ベンチに崩れ落ちる様にしている20代と思われるの女性。身なりはきちんとしたスーツとコートを着て美人。でも、明らかに顔面蒼白。旦那さんは、化粧ぬりすぎと脳天気に思ったそうですが、私、ピンときた。『これ、かなり重症な貧血だな・・・』と。自分も2度ほど経験あるんですが、もう突然目の前が真っ暗になり、脂汗だけがでて座っている事さえ出来ない・・・というか、私は完全に意識なくして倒れましたが・・・。まさに、そんな感じの血色のなさ。私の母が長年重度の貧血をわずらっていたので、血色にはかなり敏感になっていた私。

多分、その観察時間は車内からと停車してからドアがあきホームに出て、そのベンチにいくまでまでおよそ2分。ほとんどの人が通勤の時間で、我先にと、まるでその人の存在なんて目に入らないのか、入れようとしないのか足早に去って行く。。なかには明らかに歩く速度を一瞬とめるものの、スルーする人も。その人たちはまだいい。私が観ている限りでは、「大丈夫ですか」と声をかけた男性が1人。でも、そのまま、去って行きました。

すごくそのシーンが長く感じました。でも・・・実際は2分ほどのシーン。こんなに沢山の人がいるのに、誰一人、アクションを起こさない。。。愕然としました。でも次の瞬間には私はその女性に駆け寄り、「大丈夫ですか?立てますか?」と声をかけると横たわりながら首をふる女性。声すら出ない状況。。。すぐに私は「駅の係員よんできますから!待っててくださいね!!大丈夫ですよ、頑張って。」とホームの非常呼び出しボタンを押し、緊急要請をしました。その女性は大きくうなずいていました。

その脇で、いつもは「これは押しちゃダメだよ。」といわれているボタンを押す母ちゃんを見て目をまんまるくするRYO。「●●番線のホームで倒れている20代くらいの女性がいます。すぐにきてください。救急車呼んでください」という私。これをRYOがなんと思っているだろうなんてそのとき考える余地なんてありませんでした。

それから間もなく駅員がきました。簡単に状況説明して、バトンタッチしました。本当はいたかったけど、RYOの幼稚園もある。。。その場を離れました。

その後。RYOが「あのお姉さん、大丈夫かな」と何度もいうRYO。「でも、なんでおかあさんはあのボタン押したの?」というので、説明しました。

「RYOちゃんが気持ち悪くて、頭痛くてたてないとき、みんなRYOちゃんのこと気がつかないで病院にもいけなくて、そのままだったらどう?」
「いやだ。」
「あのときだれか、駅員さんよんで助けてってあのお姉さんのかわりにいってあげていた?」
「ううん、だれもいなかった。おかあさんだけだった。」
「ね。困ったひとがいたら助けないと。はやくお医者さんにみてもらえたら、早く楽になるんだよ」
「そうかあ。駅員さん、病院つれてってくれたかな」
「多分、救急車呼んでくれたよ。」

と。なにをRYOが感じたかはわかりません。ですが、朝、登園して、園長先生へご挨拶するときに、「きょう、りょうちゃん、ホームでおねえさんをたすけたんだよ!」と自慢げにいっていました。実際したのは母ちゃんでも、RYOにとっては立派な・・・生きた体験だったんですね。もちろん園長先生は百も承知でいらっしゃる上で「すごいね!偉いよ!!!なかなかできることじゃないよ!!!」と褒めまくってくださりました。RYOは満面の笑顔で「おかあさん、行ってきます!!!」と幼稚園に消えました。

その後。園長先生が「いい教育されましたね」とひとこと。人間として当たり前のことしたつもりでしたが、園長先生もなかなか実際する人はすくないと。自分の会社に遅刻しない事とか、学校や幼稚園におくれない事だけであたまいっぱいになると。確かに、今日のホームはそうだった。

以前、会社時代のロケで、早朝老人のひき逃げに遭遇したことがあります。そのとき、俳優さん&タレントさんたちをひきつれ、みんな基本次のシーンの服装だったのでありえない格好だったのですが、ドライバーさんの「ひき逃げだ!!!」の一言で、私は、もう二台の車に、ひき逃げ車の追跡を指示し、自分の車のスタッフは、そのありえない格好のまま飛び出し人命救助にあたらせたこともありました。それが普通だと思ったから。時間がおしていたけど、そんなこと人間としてどうでもいいと思ったから。

なんで、こんなに自分都合だけのひとが増えてしまったんだろう。。。なんかちょっと悲しくなる朝の事件。RYOも私も・・・学び多い出来事でした。

そんなこんなで、電車通園。いろんなことに遭遇します。電車通園も無駄な時間を過ごすことは私達親子にはありません。そんな時間活用術、スケジュール割りなどは、アメンバー記事にて。詳細はお勉強ブログにて。