こんにちは！

夫婦で迎える産前産後メンタルサポートの

片岡かおりです。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は育休後の会社員のパパの投稿記事を読んで感じたことを書きます。

パパの投稿記事

「妻の出産を機に、育休を1年とりました。最初は育児する気満々だったけど、妻のこだわりがすごくて。

僕が何をしても文句を言われるし、子どもと妻の二人だけの

世界って感じで、次第に頼まれたことしかやらなくなりました。

とはいえ、せっかくの休みだし何かしたいと思い、資格の勉強を始めました。

妻は応援してくれなかったけど、とくに反対もされず……。

認めてくれたんだろうと思い込んでいました。試験に挑みましたが、結果は不合格。

落ち込んでいたら妻から離婚届を渡されました。」

ママの言い分

『子育てもせず、一人で勉強している大人がいるのに耐えられなかった』

『子どもの世話も私のやり方に合わせてほしかった』

『歩み寄ってくれない時点で諦めていた』

何度話し合おうとしてもママは離婚するとしか言わず、

本当に諦められてしまったんだと

パパはやっと事の重大さを痛感したそうです。

ふたりの考え方のズレ

何のための育休だったのでしょうか？

パパは育休前は、きっとママと赤ちゃんのために

頑張ろうと思って、1年間も育休を取ったのでしょう。

しかし、パパは「ママの育児のこだわりが強くて」自分がすることに文句を言われるのが嫌だと言っています。

たしかに良かれと思ってすることに

いちいち文句を言われるとやる気がなえてしまいます。

でも、ママの育児は本当にこだわりが強いだけだったのでしょうか？

ママは日々赤ちゃんと接して

今の赤ちゃんに合うやり方を模索して

ママなりの方法で育児をしていたと思います。

そのやり方で一緒にやってほしくて

パパにいろいろ言っていたのでしょう。

しかし、パパにしてみれば何をやっても文句を言われて、

うっとおしいと思っていたのではないでしょうか？

出産前後の女性は特別な心理状態

産後のママは自分のことは二の次で、

最優先に赤ちゃんのことを考えています。

パパからは、「子どもと妻の二人だけの世界って感じ」に

見えていた風景は「原初的母性的没頭」と呼ばれる状態です。

出産前後の母親が、子どもの世話に深く没頭する

特別な心理状態のことで、精神分析医の

ドナルド・ウイニコット氏が提唱しました。

母親が赤ちゃんを安全にケアし、

赤ちゃんが母親との一体感を感じるための

重要なプロセスになります。

赤ちゃんはママを自分の一部のように感じて安心できます。

パパには、ママと赤ちゃんの間に入ることができないと感じて

積極的にかかわるのを止めて、

言われたことだけする受け身の状態になってしまいました。

ママは、パパにもっとかかわって欲しかったのに

パパは別のこと（資格取得の勉強）に関心を向けてしまった。

ママにとっての最優先課題は「育児」なのに、

そのことをなおざりにして資格の勉強をするパパを

許せないという気持ちが

パパにはわからなかったのでしょう。

パパとママがもっと話し合っていれば

すれ違いは回避できていたかもしれません。

育休を取っても取らなくても

これから新しい家族を迎えて、

「どうやって過ごしていこうか」

「何を大切にするか」

夫婦がお互いの考えをすり合わせる時間がとても必要なのだと思います。

妊娠中から話し合うことをおすすめしますが、

産後も話し合い考え方のずれを修正しながら、

ふたりで協力して家族をつくってほしいなぁと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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育休後におきた悲劇