今年末で引退するという井上道義。
「山響ならモーツァルトだ」と、トレードマークのスキンヘッドで、ト短調の傑作「25番」と「40番」を鮮やかに指揮した。
山響定演には最初にして最後となる。
幕間のトークでは、日本で唯一、メジャーデビューしているグラスハーピストの大橋エリを紹介し、「目で見える音楽だ」と。
初めて見る楽器で、フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロとの五重奏で「グラスハーモニカのためのアダージョとロンドK617」を聞かせた。
3曲とも事前に耳慣らしの予習をしたが、ナマ演奏の素晴らしさを改めて感じたコンサートであった。