敗戦後70年の日本にとって、最大の転機が訪れた。
14日に、集団的自衛権行使や自衛隊の海外活動拡大などの安保関連法案を閣議決定し、今日、国会に提出された。
ここまで国民が、そして歴代政権が死守してきた「平和日本」が一挙に破壊されそうだ。
第9条を中心とする「平和憲法」の解釈を突如捻じ曲げ、戦争への一里塚へと国の舵を切ろうというのは、思い上がりの暴挙である。
与党の数を頼っての、「なしくずしに、やりたい放題」の感を免れない。
それにしても、与党政治家たる者、一人ひとりはどう考えているのか。
異論の一つも口にできないとは情けないの一語に尽きる。
鶴の一声に盲従させるために当選させたのではない。
わが家では父親と叔父を戦争で失って、悲惨な生活を余儀なくされた。
食うや食わずの毎日だった。
爆撃機の襲来を告げる警戒警報が続く中、防空頭巾をかぶって逃げまどった、あの記憶がまざまざと蘇る。
安倍政権は、「憲法改正」を正面から堂々と国民に問えばいいのだ。
日本は、今と同じように戦争をしない、自分の子ども、孫を戦争にやりたくない、と考えるのが当たり前だ。
日本の針路、国民の命に係わる大問題だけに、せめて国会で、それこそ真摯な討論を、時間をかけてやるべきだ。
日本の針路、国民の命に係わる大問題だけに、せめて国会で、それこそ真摯な討論を、時間をかけてやるべきだ。