産んでみないとわからない!“ワーキングマザー” -2ページ目

保育所さがしよりも大変な協力者さがし

私の夫は出産前、「育児は協力する」と言っていました。
しかし、現実に赤ちゃんを見たとたん、そして、その子の心臓が悪いと分かった時点で、「妻が育てるべきだ」と気持ちの変化を表しました。
それからしばらくはコミュニケーションがうまく行かなかったのですが、保育士さんや保育園とのやり取りを私一人で進めていくうちに、協力するようになってくれ、お迎えなどをやってくれるようになりました。

 まずはパートナーにどう動いてもらうか、それは働く女性にとってとても重要な問題ですので、かわいい赤ちゃんが生まれてくる前までに、家事などを分担してもらう、または手伝ってもらう準備を進めておきたいものです。
20120117

一番むずかしい 家庭内の調整

3-6 家庭内の調整


 職場や住まいなど外因的なことが整えば、あとはこわいものはない! と考えてしまうかもしれません。たしかに、家庭の中のことなら、どこに何をおくかなど、自分で決めて、赤ちゃんと家族のためのベストな環境を作り出すことが可能です。

 しかし、難しいのは、家事や育児の役割分担や運用の問題です。たとえば、保育園の送り迎えを誰がするか、急な残業などで遅れた場合の対応と誰が責任を持って、そして、誰に頼むかというようなことです。もちろん残業だけではなく、子供の発熱や腹痛などトラブルはあって当たり前です。


 あなたとパートナーとの力関係やバランスはいかがでしょうか。共働きで、たとえ収入に大きな差がなくても、家事や育児の負担は女性にかかりがちです。それは男性に家事能力がないという次元ではなく、女性がやってしまったほうが早く、しかも、円滑にまわる場合が多いからなのです。

 もし収入の差があったとしても、社会に出て働いているのは同じです。それでも、男性は、ちょっと何かを「手伝った」だけで、「家事に協力している」と考えがちですし、それにより、女性は不満を抱えることが多いのです。もちろん、掃除も洗濯も食事のしたくも均等にやってくれる男性もいるでしょう。
 家庭の数だけ、その状況は違ってきます。




コミュニケーションのチャンスは自分からつかむ

3-5 コミュニケーションのチャンスをつかむ。


 働き続けるのを認めてもらったら、職場ではさらなるコミュニケーションの良さが必要になります。その一方で、いくら、コミュニケーションを取るといっても、育児と仕事を両立させるために、本当に味方になってくれるのは、現実的に見れば小数でしょう。しかし、たとえ数人でも本当に理解して、協力してくれる人がいれば、心強いものです。


 その際、構える必要はありませんが、小さなコミュニケーションを大切にしていけばよいのです。

 たとえば、挨拶やアイコンタクトというような社会人としての常識である事柄を、もう一度見直しましょう。

 休憩時間やランチタイムに、共通の話題に加わるのもよいでしょう。


 ゴルフ、テニス、映画など、それらは自分が実際にしたり観たりしていなくても、会話に加わることはできますから。

 気軽に「あの映画、観ました?」とか「テニスはいつもどこでなさるんですか?」など声をかけてみましょう。


 これは仕事と育児を両立している人だけに求められるものではありませんが、両立を目指すのであれば、小さなコミュニケーションのチャンスを無駄にしないようにしたいものです。


 すると、子供が生まれてからも、「お子さんはどうですか?」などの言葉をかけてくれます

 このような小さなコミュニケーションを地道に続けていくことで、味方の輪を増やしていきましょう。


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