30年以上前のこと
父が病院で亡くなった。肺がんだった。
自宅に連れて帰り法要も済ませた。
荼毘に付され、お骨で帰ってきた日の翌日からだった。
毎夜深夜2時ごろになるとリビングのテレビが点くのだ。
3日間それは続いた。
ザ〜ザーという音と砂嵐の画面。
タイマーが設定されていたことは無く
何かしら自動で点くような仕組みもなかった。
あれはたぶん父の霊がまだこの世に
未練があってそうさせたのだと思う。
その話を東京に住んでいる兄にしたところ
兄は「えっ!」と驚いてこう言ったのだ。
「同じ日同じ時刻に俺の枕元で”トントントントン
指で床を叩く音がした。”」と。
それは父の癖だと後に母から知らされて驚いた。
兄は父にそんな癖があることは知らなかった。
考えてみるに人間は生態反応が無くなった
その瞬間に死と判断されるが
実は「魂」というものは本当にあって
しばらくこの世に思いを残しているのだと
思うようになった。



