今日から、仙台で、「井上雄彦 最後のマンガ展 最終章」が始まった。
大阪では、初日、朝4時30分から、すでに、人が並び始め、急きょ開館時間を早めた。
そして、まさに、その朝まで、井上先生は、新しく展示する画を描かれていたということだった。
東京都現代美術館の、巨大な武蔵の画を描かれた時にも、開館日前日の朝まで、描かれていた(おかげで、私も、その立ち上げの現場にも立ち会えたのだけれど・・・その時の井上先生のお顔は、徹夜明けで疲れているというよりは、何か、とても、おだやかな顔をされていた)。
たぶん、仙台でも、同じように、直前まで、井上先生は、全力投球をされていたと想う。
私は、上野、大阪しか行けなかったのだが、「武蔵」のフィギュアの原型師は、結局、上野、熊本、大阪の全ての最後のマンガ展を見てきた。
そして、一つ一つの展示会が、どれもが、それぞれ違った作品として、会場全体が創られていることに、驚嘆をしていた。
常に、なにか、新しい発見があり、何か新しい武蔵像が提示されていた。
たぶん、それは、バガボンドの登場人物たちとともに、井上先生自身も、また、変わられているからだと想う。
それは、もっとも身近におられるスタッフの方も、感じていられたことでもある。
スタッフの方は、それを、「何かを突き抜けたようだ」とも表現されていた。
5月は、中旬ぐらいから、また、中国に入ることになりそうで、行けないかもしれないけど、帰ってきたら、早速、また、イケメン原型師含めた、井上プロジェクトを支える、「SANTAの愉快な仲間達」の一行で、仙台行ってこようと思ってます。
近くの人も、そうでない人も、まだ、「最後のマンガ展」見てなかったら、絶対に行って見てください。
何故、マンガ展と称するものが、美術館で開かれるのか、衝撃と共に、分かると想います。
新聞の評論などで、墨で全編描かれているバガボンドの原画は、すでに、現在の日本画壇を代表する作品だということを、どこかの偉い先生が語ってました。
しかし、先生は、自分は、あくまで、芸術家、美術家、画家などではなく、己を「マンガ家」であり、また、展示会で描いているものはマンガなんだということをおっしゃってました。
でも、ここまで、くると、もはや、そんなジャンル分けや、肩書何ぞというものが、何も意味を持たない世界だということが実感できると想います。
うまく、言葉では、伝えきれません。
どうか、その眼で、見届けてください・・・・