?大企業支配の時代(資本家の時代)
・工業化がどんどん進み、工場も工場を経営する企業も次第に大規模になっていきました。小さな町の工場が、世界中に生産拠点を持つ大企業に変身し、さらに大量に、しかも低コストで製品を生産するようになります。生産が巨大化すると、販売を担当する企業もあわせて巨大化していきました。大きな企業が市場を動かす時代の始まりです。
一方、工場自身の機械化が進み、生産が自動化され、工場は巨大になってもそれほど多くの労働力を必要としなくなってきました。あふれた労働力は、巨大な組織を維持管理するために使われるようになったのです。いわゆるホワイトカラーの登場です。工場では作業着を着た多くの人がベルトコンベアの前で働く時代から、巨大なビルの中でスーツを着た多くの人が電話とパソコンの前で働く時代へと変化してきたのです。
この時代で成功を手にしたのは、工業の時代と同じく、大企業を所有した資本家と呼ばれる人たちでした。加えて、大きくなった組織を効果的に運営した個人にも多額のお金が集まるようになりました。成功を目指す若者は、大企業に入社し、厳しい昇進競争を勝ち抜くことを目指したのでした。
Santa Yukiya