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ひとりぐらしの鍼灸生

生まれも育ちも東京。大学進学を機に鍼灸師を目指して関西へ移住。
これからひとりぐらしを考えている人、鍼灸師を目指そうとしている人など、参考になればいいかなと思っています。趣味、日常もちらほら。

前々回辺りで引っ越しで起きたトラブルについて話しました。

 

それは、関西に来てからの話。

 

 

今日は、引っ越し当日。東京での話です。

 

 

これを読んで頂いている方、

自分の親元を離れる日を覚えていますでしょうか。

 

 

私はとある理由で最後の日にして気まずい雰囲気になったので覚えています。

と言ってもまだ1年ちょっとしか経っていませんが。

 

 

私は、東京に住んでいましたが家庭に経済的な余裕はなく、

高卒で働こうと思っていました。

 

 

しかし、それには反対され、もう一度自分を見つめ直し、医療系を志望。

 

 

さすがに、中・高の成績から

医療系を志すとは思っていなかったはずですが、、、

 

 

それでも支えられながら大学に進学することが決定。

 

 

私立であれば、医療系は基本的に学費が高いです。

その点に関して、嫌な顔1つしなかった親でしたが厳しい状況であることは認識していました。

しかし、その話を自分から持ち掛けても辛辣な空気になるような気がしたので黙っていました。

何となくですが、親もそれを望んでいる気がしました。

 

 

そんな中迎えた引っ越し当日の朝。

途中まで車で送ってくれたのですが、

そんな車中の出来事。

 

 

車中に流れるラジオ。

テーマはお金。

 

 

途中まで聞き流していたので

どういうシナリオでその話になったのかわかりませんが

 

 

「そうなると、新生活が始まる頃ですし大学に掛かる費用ですよね~」

 

 

その言葉が聞こえた瞬間ドキッとしました。

 

 

嫌な予感。

目的地まであと5分。

 

 

するとラジオから

「突然なんですけど、4年間に掛かる大学の費用ってどれぐらいだと思いますか?」

 

 

都合のいいように操れないのはわかってます。

局を変えればいいじゃないか。そんなことも思いましたが、

そんな話の中で変えたら、余計に意識していると思われる。

しかも、目的地まではあとちょっと。

 

 

とにかく

 

 

早く着いてくれ。

 

 

それか

 

 

今、金額を言うな。

 

 

無駄に嫌な汗が。

 

 

「んー、結構かかりそうですけどねー。200万くらい?」

 

 

いいぞ、焦らせ。

と思ったのもつかの間。

 

 

「いいえ、実は1000万前後はかかるんです。」

 

 

金額はふわっと濁してますが

実際はもっとリアルな額を言っていたと思います。

 

 

その瞬間、何とも言えない空気が車内に流れました。

もうすぐ到着って時に。

 

 

親がどう思っていたかは不明ですが、私は気まずかったです。

リアルに現実を突きつけられたような気がして、

隣にいる親の顔なんて見れませんでした。出発する、そして離れるその瞬間まで。

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったから。

 

 

でも、それと同時に急に大人の世界を見たような気がしました。

高校を卒業してまだ1か月足らずの当時は、まだ切り替えられていなかったからだと思います。

 

 

いま思えば、あの日があったからこそ

親のありがたさや、勉強を頑張ろうと思えるようなきっかけだったかもしれません。

 

 

ただ、当時は新居に着くまで頭から強くくっついて離れませんでしたが。

あのトラブルが起きるまでは(笑) 気になる方は、「引っ越し」と書いてある投稿見てみてください。

 

 

まとまらない親元を離れる最後の日の話でしたが、

これを読んでくれた人が、

過去を振り返るきっかけ、親のありがたさを感じたり、お金のことを考えたり。

何か、自分を振り返るきっかけになれば嬉しいです。

 

 

不定期更新でごめんなさい。

それでは。