こんばんは。ご覧いただき、ありがとうございます。
このブログでは、私が今まで読んで面白かった本の紹介・感想を中心に書いていくつもりです。
(たまに他のことに脱線することもありますが……(笑))
このブログで紹介する、記念すべき、第一弾の本は『王女グリンダ (茅田砂湖著)』!!
いまライトノベルで流行している、異世界ものの原点の一つであると思っています。
主人公は、異世界から落ちてきた、絶世の金髪美少女で王女のリィ(ただし、自分は男だと言い張る)。
普段は森の奥にある離宮で、泥だらけになって狼と戯れながら、日向ぼっこしている、そんな王女様です。
ですが、ひとたび剣を握り、戦いに赴けば天下無双。外見に騙されてノコノコやってくる男たちを軽く一蹴。彼女の生きざまを読んでいると、本当に爽快な気持ちになります。
そんな彼女と、彼女の身の回りの世話をするためにきた侍女であるシェラとの出会いから、始まります。
このシェラですが、実はリィを殺しに来た、凄腕の暗殺者です。華奢で線が細く、女官服を着ればどう見ても女性ですが、性別は男。
小さな頃から、女性としてあちこちに赴き、あたえられた暗殺の仕事を何件も達成してきたシェラは、今回も同様に王女の暗殺という任務をこなそうと、リィに襲い掛かるのですが、あえなく失敗。
そんなシェラに、リィは『2度目の満月までに自分を殺せるかどうか、賭けをしないか』ともちかけます。
リィが生きていれば、シェラは暗殺は諦める。
リィにとってはなんのメリットもないような提案。一体彼女にはどんな考えがあるのでしょうか……
この話の一番の魅力は、声が聞こえてくるような、活き活きとしたキャラクターばかりであるというところです。
先に紹介したリィやシェラだけでなく、懐が広く庶民的な王様ウォルや、
山賊なのに王様の親衛隊長になってしまったイヴン、こわーい将軍の娘で騎士でもあるシャーミアン、
厳しいけれど面倒見がよくて情が深い女官長カリン等々、個性的で魅力的なキャラクターがまだまだ沢山います。
あとは、情景描写・戦闘描写もきちっと書かれているのに、くどくなくて読みやすい。
この王女グリンダという作品は、1992年に大陸書房から2巻発売されていたものです。
写真は2000年に中央公論社から、その2巻をまとめて新たに出版しなおされたものです。作者の意向で、書き足しは描き下ろしは一切されていない、当時のままの文章というのが、また味があって好きです。
これは後に、中央公論社から発売された『デルフィニア戦記』という長編のシリーズもののいわば原点。
『デルフィニア戦記』が正史だとすれば、ありえたかもしれない外史が『王女グリンダ』なのだろうなあと。
デルフィニア戦記も面白いので、王女グリンダを読んで面白いと思ったら、ぜひ読んでみてください。

