山椒は、ミカン科サンショウ属の落葉低木で、原産地は東アジアや北アメリカです。樹木全体に独特の香りがあり、ピリッとした辛味を持つことが特徴で、若葉、花、実すべての部分が利用されています。

山椒特有の香りと辛味を活かし、薬味や香辛料として様々な料理に使われています。若葉を「木の芽」、4月~5月につける黄色い花を「花山椒」、その後にできる青い実を「青山椒」、成熟した実を「実山椒」と呼び使用しています。実山椒のうち実が裂けて種子がはじけたものを「割山椒」、青山椒を粉にしたものを「粉山椒」と呼んでいます。

山椒は様々な効能があり、古くから医薬品として漢方や西洋医学、民間薬などにも用いられてきました。古くは魏志倭人伝や古事記に山椒の古名である「はじかみ」で記録されており、平安時代からは薬用として、のぼせや咳、下痢などに効果があるとされてきました。

効能として辛味成分のサンショオールには、胃を丈夫にし、腸の働きを整える効果や、大脳を刺激して内臓器官の働きを活発にする作用があり、消化不良や消化不良が原因の胸苦しさなどにも効果があるとされています。

その他、発汗作用もあり、冷え性の改善に役立ちます。また、鎮痛作用もあり、打撲や打ち身、捻挫、むち打ち症などの解消にも効果があると言われています。独特の香り成分であるジデルペンは免疫細胞を活性化し、抗酸化作用を高める働きがあります。

いろんなレシピがありますが、ちりめん山椒を混ぜたおにぎりがあると、何個でも食べてしまいそうになるのは私だけでしょうか???