目的はワールドエースという馬を見るため。
恐らく誰もワールドエースを知らないと思われるので軽く紹介すると、ワールドエースという馬はあの有名なディープインパクトを父に持つ5歳の男馬だ。名前の由来は『世界のエースになってほしい』という意味だ。(そのまんまだけどね笑)
ワールドエースは世代最強の名を手にしていた。日本のレースで最も権威のあるレース『日本ダービー』というレースで1番人気に推されるほどの実力を持った馬だった。僕はある競馬雑誌の企画で【来年の日本ダービー馬を当てよう!】的な企画に日本ダービーの1年以上前にこの馬をダービー馬として応募した。(この年のダービーは2012年の5月末。この馬を企画に応募したのは2011年5月。)
結果を先に言うと、ワールドエースは日本ダービーを勝つことが出来なかった。レース後にワールドエースは故障をしていた。(競馬ではケガのことを故障と言うのです。)
屈腱炎(くっけんえん)という、脚の腱の断裂を起こしてたんだ。屈腱炎は競走馬のガンや不治の病という形容をよくされる。ワールドエースは即休養に出され、20ヶ月もの間病気の治癒を行っていた。
そして不治の病からの復帰戦が遂に今日だったんだ。これは行かないわけには行かない。
ジョッキーには天才・武豊を迎え、レースに臨んだ。ワールドエースを待ち続けたファンは彼を1番人気に推した。
15時45分 東京競馬場 第11レース 白富士ステークス
ファンファーレが鳴る。
『パーパカパッパパパパー
パーパカパッパパパパー
パパパパパパパー』
大きな拍手がワールドエースを包んだ。
最後の直線は大きな歓声が飛んだ。
『エース! 差し切れ!』
『ユタカ!そのまま!』
僕も叫んだ。喉が枯れるほど叫んだ。
大外から一気の脚で前へ追いかける。
20ヶ月ぶりの馬だ。スタミナなど尽きてしまっている。
でも、ワールドエースは前を見据えて追い続ける。
-自分がワールドエースであるための誇り-
それを胸に走り続けただろう。
ゴールまで100m。
もう届かない。
そして、ゴール。
ワールドエースは20ヶ月ぶりの復帰戦を5着に終わった。
一度は競走馬引退も考えるほどの重症。
それを乗り越えて。
走り切ったレース。
僕は見に来てよかった。
こんな書き方は甘ったるくて嫌いだけど、勇気をもらった。
競馬はギャンブルで、ダークなイメージを持つ人が多いと思う。
辞めろという人もいる。
でも、僕は辞めない。
ギャンブルだけではない、なにかを競馬は持っているから。
このブログを呼んだ人は競馬場へ行って見て欲しい。それがイヤならYouTubeで競馬の動画を見てみて欲しい。
きっと心を打たれると思う。
ワールドエース。
お疲れさま。
また応援しに行きます。
