シブ&コージ、開幕第一弾は、台高・往古川小木森谷に掛かる大滝登攀。
先週、この界隈をハイクした折に見に行ってみたのですが、間近に目にするとやっぱり登りたいという思いが強まります。ますます増幅していく思いを抑えきれず、前日まで雨が降っていたのですが、行くことにしました。
ヘルニアのコージになるべく負担を掛けないようにザイル二本、カム1セット、ハーケンやカラビナなど比重の重いものはすべて私のザックに詰め込みボッカします。
車のパンクが怖いので、久瀬谷出合から少し入ったところで、駐車して歩き始めますが、どうせアプローチは林道とトラバースの山道だけなので、こんなのは屁みたいなもの。登るためには、これぐらいは背負いますよ!
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/4e/87/j/o0410030814437707642.jpg?caw=800)
しかし、滝下に着くと、前日の雨と強風で左岸壁は、見ての通りびしょ濡れ。水量的にも水際行くラインは、気狂いの沙汰。
「どうにかならないものかなぁ・・・」と眺めていると、右岸なら行けそうな感じ。・・ということで、右岸をトライしてみることにしました。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/c2/2a/j/o0410030814437707678.jpg?caw=800)
まずは1ピッチ目は、私がリードします。
凹角から快適なスラブを約30mザイルを伸ばして、
広いテラスでピッチを切りました。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/16/22/j/o0410030814437707706.jpg?caw=800)
一度はフォールを喫したものの、粘り強いネイリングで、見事
ハングを突破してくれました。
ここには、朽ちたスリングがあり、以前、誰かが登ったのでしょうか?
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/ea/3d/j/o0308041014437707752.jpg?caw=800)
カンテを回り込むようにバンドを右上して行きます。
傾斜が増してきたところで、運よくリスを見出すことができ、
人工一発でカンテに登り出ます。後は、モンキーで
適当なテラスでピッチを切りました。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/f6/63/j/o0410030814437707805.jpg?caw=800)
4ピッチ目:コージのリード。
右側の立った壁はフリーでは不可能なので、リッジを樹林を追い掛け
ながら登って行きます。樹林があるので、気楽なものの、
取り付くと、想像以上に立っていました。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/6a/87/j/o0410030814437707847.jpg?caw=800)
5ピッチ目:シブのリード。
再び滝身に迫って見ますが、シャワーがひどくて、あり得ない感じ!
引き返し、再び高巻き風直登で、岩壁を縫って登ります。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/54/8b/j/o0410030814437707879.jpg?caw=800)
さらに6ピッチ目はコージのリードで、
弱点を突きながら滝頭に伸びる尾根に登り出ます。
そこからは容易に頭に降り下ることができました。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/22/sanryou-to-keikoku0809/3c/ea/j/o0410030814437707910.jpg?caw=800)
小木森谷大滝頭から太平洋を望む、最高の風景!
3ピッチ目途中からは樹林を追う高巻き的なライン取りとなり、内容的には不満が残ります。時期を選べば、きっと滝身に迫った積極的なライン取りができたはずだという思いがあります。
右岸水際を直登するか、水流をトラバースし、左岸に拓かれた「マンボウ・ライン」に合流可能かも・・?
これは、今後の課題ということで、兎に角、心折れずにワンプッシュで今回、登り切ることができたのは、良かったです!