前回、紹介した上多古川・勝負塚ルンゼ。出合70m滝の上で二又になっていて、本谷は左又の方です。
 
 私たちが最初に勝負塚ルンゼに訪れたのは2005年6月で、その時は、右又に入っています。そもそも大栃谷に行くつもりだったのですが、伊坪谷出合から本流を溯行して探した為に、出合に掛かる大滝を目をして、てっきりそこが大栃谷だと勘違いしてしまったのでした。何せ大栃谷以外にそんな滝が掛かる滝があるなんて、思いもしなかったのですから・・。
 
 右又については『溯行』24号に詳細を書いていますが、950m地点にある大岩壁で終わりを告げます。そこから左手へトラバースすると丁度、本谷のハング滝30m前に出ます。
 
 
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         出合滝。2005年時のもの。
 
 
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         当時は水量少なくて3ピッチで直登しました。
 
 
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右又・美滝15m。
岩小屋が右手上部にある。ここは、右側を直登した(コージのリード)。
 
 
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          右又・30m。
 
 
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          右又・ルンゼ状の連滝。
 
 
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         右又・20m。
 
 
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       950地点の大岩壁。
      ここで右又は終わりを告げる。
 
 
 
 
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          本谷25m滝(2005年時のもの)。
 
 
 
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        25m滝を登り終えて。
        天狗の岩壁の核心部を抜けていく。
 
 
 
 勝負塚ルンゼは、まさに“ルンゼ”というのに相応しい急峻な谷です。
しかし、水量は少ないながらも最後までその流れは尽きません。それはやはり絶え間ない水の流れによって形造られた自然の造形美で、日本の一つの“渓”の姿なのでだと思います。