夢は破れていない

夢は破れていない

また歩き出そう

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久しぶりの更新です。

ご訪問頂きありがとうございます。




前にブログで、

自分の値打ちはいくらだろう?と書いた。



気力さえ続けば可能性は無限大。

そうだと思う。



だが、現実的には、

キレイ事では済まない直面に立たされる。



たとえば、

「ぼくの資産は5億円あります」

と言ったら、あなたはどう思うだろうか?



おそらく、一瞬にして

ぼくを見る目が変わるだろう。



ブサイクでモテない男だとしても、

「5億円を稼ぎ出した男」として

値打ちを感じるはずだ。



では、



「1か月で中古車100台売ったことがあります」

というセールスマンと、



「仲間に恵まれています。1か月5台売ったことがあります」

というセールスマン。

企業はどちらに値打ちを感じるだろうか。



友達や仲間がいくら多くても、

利益につながらない人材は、

いるだけ損失となる。当然、

前者に魅力を感じるだろう。



視点を変える。



ぼくは女性を買ったことはないが、

もし「1時間5万円の女」が目の前にいたら、

それだけ値打ちのある女なんだと

無意識に思ってしまうと思う。



人の価値が無限大ということならば、

「たった5万で体を売る安っぽい女」

という見方にもなるが、



それでも、1時間で5万の値打ちが

あることは確かなのだ。

そこに5万円分の価値を見出そうとする。



たとえば、

プロ野球選手が草野球で

ホームランを打ったところで、

何の価値もない。



東京ドームで打率が悪ければ、

当然、年俸も下がり、戦力外通告を受ける。



人がお金を出すときは、おしなべて

実績や結果で値打ちを計算する。



ミュージシャンならばどうか。



ぼくはアメブロをやっている。

ブログ更新して「いいね」をもらえたら嬉しい。

コメントは毎回ありがたくて、書く励みになる。



しかし、悲しいことに

動画や音源を記事に付け加えていても、

その再生数は「いいね」の数の

3分の1にも満たないのだ。



「アメブロでいつも“いいね”を100もらってます!」

というインディーズミュージシャンと、



「シングルCD1日で1000ダウンロード達成したことがあります!」

というインディーズミュージシャン。



人はどちらに値打ちを感じるか。

答えは言うまでもない。



ミュージシャンとしての価値を判断する材料は、

曲の売上実績やライブ動員数、

プレイヤーならばギャラの額や

ネームバリューしかない。



ぼくは良い曲を作る自信はある。

だが、そんな人はごまんといるし、

作れて当たり前なのだ。



「良い曲たくさんあります!」と言ったところで、

CDが半年で50枚も売れてなければ、

不特定多数の人は値打ちを感じない。



今は、人々に曲を買うという感覚が

失われつつある。



ネット上では違法ダウンロードが蔓延し、

「買うなんて馬鹿らしい」という人さえいる。



作り手がどれだけ時間とお金と

労力をかけたとしても、

そんなことは聴き手には関係ない。



音楽家にとっては死活問題だが、

そんな中でも、ちゃんと

CDを売り上げている人はいるのだ。



“不特定多数”の人に、

お金を払ってでも欲しいと

思われているかどうか。

現実の値打ちは、そこで測られる。



さて、



「自分が一番見てほしい所」と

「人が評価する所」が違うのは、

幸せか、それとも不幸せか。



多少なりとも両者に

つり合いが取れていればいいが、



前者の評価が薄ければ、

その人は幸せと思えるか疑問だ。



多くの人がそのジレンマに

悩んでいるかもしれない。



仕事上で「本当にやりたい事」と

「評価されている事」が違うなんていうのは、

珍しいことではない。



あなたは、あなたの大切な人に、

自分の一番見てほしい所を見て、

分かってもらえているだろうか?



年齢のせいなのかよく分からないが、

ぼくは人からよく相談されたり、

愚痴られたり、弱みを見せられたりして、



最近は、5つ上の姉でさえ電話で

「こんなんアンタぐらいしか言われへん」

と、愚痴ってくるようになった。



信頼してしゃべってくれる分には、

イヤな気はしない。

反論したら、ああ言えばこう言われるので

「うんうん」と黙って聞いてあげている。



でも、電話を切った後、

いつもうらやましくなる。



ぼくには愚痴を言う相手が1人もいないのだ。

悲観してるわけではない。

普段から愚痴を言わないようにしているので、

存在しないだけである。



そりゃ人間だ。言いたい時もある。

自分の言うことを否定せずに、

「うんうん、わかるよ」と

肯定してくれるような人がいたら、

弱い自分をさらけ出せているかもしれない。



ぼくは完璧主義者ではないので、

情緒は安定しているけれども、

たまには癒されたいと思う。



自分にとっての「癒し」が何なのか考えた時、

何も思い浮かばなくて愕然とした。



「音楽は?」「楽器は?」「歌は?」

全部ちがう。



没頭や集中はできるが、

ストレスになることのほうが多い。

音楽はBGMにならないのだ。

これは演者病、物作り病と言っていいだろう。



完全に身をゆだねることができたら、

そこが癒しなんだろうな、、、と思う。
ご訪問いただきありがとうございます。



“がんばる”

頑なに張る、と書く。



今のぼくは、張りつめていたものが切れて、

半ば燃え尽き症候群のようだ。



落ち込んでいるというのではない。

暗く沈んでいるわけでもない。



うちでは大好きな松本人志のボケで笑ったり、

どっきり番組を観て爆笑したり、

何度も見ているドラマ「仁-JIN-」の最終回で

大号泣したり。



感情は確かに生きている。



だが、力が湧いてこないのだ。

新しいことを始めて、

やらなければいけない事が

たくさんあるのに。



誰かのためならすぐに動けるが、

自分のためにはがんばれない。



20代の頃は自分自分だった。

えらく変わった。



今は守るものが何もないのだから、

ほんとなら捨て身で頑張れるところだが、

「何のために?」と自問すると

自答できない自分がいる。



とりあえず生活のために、で掲げた目標では、

本心はごまかせないようだ。



一昨日、1人の女(30歳)を

車の後部座席に乗せた。



助手席にはつねにギターや荷物をいろいろ

置いていて、人は乗せられない。



彼女は、単にぼくの音楽のファン的存在で、

その日は、たまたま用事のついでに駅まで送った。

普段、2人きりで会う関係性はない。



車内で数分間の沈黙がつづいた後、

ぽつりと彼女がつぶやいた。



「なんか悲しげ…」



そんな素振りを見せたつもりはなかったので、

ドキッとしてしまった。



バンドがなくなったことを伝えたら、

「前言ってたとおりになっちゃったんですね…」と

がっかりしていた。



暗くさせまいと、

「まぁ、また良いことあるよ!」と

自分を奮い立たせてみたが、

語気はなかったかもしれない。



すると、彼女は黙って

シート越しから肩を揉んでくれた。



その優しさとぬくもりに、

一瞬崩れ落ちそうになった。




追伸:


ランキングサイトのitadakiグランプリが終わりました。

最終ランキング17位です。

投票してくれた皆さまには感謝しかございません。

時間をさいて毎日投票してくれた方々、

本当に本当にありがとうございました。



お粗末ではございますが、

メンバー用に録音した約15年前の弾き語りデモ音源です↓

『ずっと味方だから』

再生されない場合はこちら

ご訪問いただきありがとうございます。



ドラマーが脱退しました。



ぼく1人になってしまったので、

必然的にバンド解散です。。。



バンドで果たそうとしていた夢は、

歩き出したところで終わりました。



この先、音楽とどう向き合っていくかは

今は何も見えません。



無念ですが、

これを不運と思わず、

新しい一歩を踏み出します。



1つの夢が消えたら、

また別の夢を探せばいい。



こう見えても僕はタフです。

1人暮らしも長いと、

知らぬ間に強くなりました。

たくましく生きていきますよ。



itadakiグランプリは、

今月30日まで投票受け付けています。

最後のあがきです。

宜しくお願いいたします。

『itadakiグランプリ』
http://www.itadaki.ne.jp/gp14/



いつも投票してくれている方々、

本当にありがとうございます。



追伸:



ふと考えました。

自分の値打ちはナンボなんやろなー。
ご訪問いただきありがとうございます。




「どこが?」と思うような顔面の男を、

「かっこいい!」「めっちゃイケメン!」

と言う女性がたまにいる。



男女逆のパターンもある。

だが、男の場合は美的価値観よりも、

別の感覚で女性を見定めている気がする。



人の美的センスは、

どこでどのようにして

養われるのだろうか。



人間が美しいと感じる黄金比は、

美的センスが独特の人には

通用しないのだろうか。



これはぼくの偏見だが、

残念な顔面で不格好な男と仲良く

腕を組んで歩く女性を街で見かけると、

性格が良い人に思えてしまう。



それが美女であったならば、

さらに株が上がる。



人は見た目が9割だとか言う。



誰に紹介しても恥ずかしくない

ルックスの男を選びたい、、、

そう思う女性の気持ちは分からなくはない。



周りの評価が気にならないと言えば

ウソになるだろう。



しかし、それで本気になれるものなのか。

自慢するために、見せびらかすために

付き合ったところで、長くは持たない。



「周りがどう思おうが、私がかっこいいと思ってるんだから、それでいい」



という人は最強だろう。

相手と一緒にいるときは、

さぞやハッピーに違いない。



美しさの基準が人それぞれならば、

その時、何を美しいと感じるかは、

自分の心の反映に準ずるかもしれぬ。



しだれ柳のように前髪をたらし、

カラコンをつけ、香水をプンプンさせた

ホストちっくな男を見て、

美しいと感じる人もいれば、



顔をしかめて、汗だくになり、

フルマラソンを全力で走る猫ひろしを見て

美しいと思う人もいるだろう(わからんが)。



十人十色。

自分にはない感覚を持っていて

人間は面白い。



VOLFGANGが以下のランキングサイトに
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いつも投票頂いている方には
感謝申し上げます。
ありがとうございます。

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「愛とお金、あなたはどちらを選びますか?」

よくある究極の質問である。



「右手と左手、どっちを選びますか?」

こう言われてるようなもので、



どっちが欠けても困るし、

選びようがない。



がしかし、人生において

選ばなければいけない場合もあるだろう。



ならば、

“失くしたら2度と取り戻せないもの”

を僕なら選ぶ。



金は失っても、稼げばまた手に入る。

1000万円失っても、働けば

また同じ額だけ戻ってくる。



だが、愛を失ったらどうなる。

同じ分量だけ取り戻せるだろうか?



別れの悲しみを経験している人なら

それがどれだけ難しいことか、

誰しも分かっているだろう。



だが「断然お金を選ぶ!」

という人の気持ちもわかる。



お金は人を幸せにするし、

気持ちにゆとりを与える。



はずだが、、、



なぜか、お金持ちなのに、

幸せを感じていない人がいる。



お金を持っていると安心はできるけれども、

肝心の幸せを感じていないのである。



逆に、お金がないのに

愛に満ちたりて多幸感でいっぱいの人がいる。



どっちが生きてて楽しいのか。

それぞれ生きている目的が明確ならば、

答えもおのずと出るだろう。



お金にケチをつけるわけではないが、

お金自体には何の価値もない。



ただの紙切れを抱いていて、

幸せな気持ちになるというのも、

おかしな話なのだ。



金の切れ目は縁の切れ目というが、

お金を選んで結婚した人は、

相手が破産したとき、

どうするのだろうか。



良くも悪くもお金が人を変えてしまうことは

周知の事実だけれど、



愛も使い方をちょっと間違えると、

怖ろしいものになる。



例えば、愛の仮面をかぶったサディストは

“あなたさえ幸せなら私はそれでいいの”

と言う。



愛を施していることを相手に伝えてしまうと、

その瞬間から愛ではなくなり、

ただの重荷と化してしまう。



見返りがほしい、

自分の存在を認めてほしい、



この気持ちが上回ってしまうと、

自分はこれだけやってあげてるんだ、

ということを分からせたくなるのだ。



愛もまた、美しいようで醜い要素を

持ち合わせている。



金も愛も良い使い方をしたい。



上の動画が観れない場合はこちら

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「あたし、風俗もやってるんです…」


ひょんなことから知り合った
その子(22歳)との会話は、
1年たった今でもはっきりと
覚えている。


「え!?ほんとに!?」

「本当です。ウソでこんなこと言いません」

「そうか。全然そんなふうに見えなかった。
○○ちゃんはウブというか、
すれてる感じが全くないし」

「お客さんにもよく言われます(笑)」

「そうなんや。夜の仕事だけで食べてるの?」

「いえ。昼間はカフェでウェイトレスしてます。
でも、時給がめちゃくちゃ安いんですよぉ」

「いくら?」

「850円」

「やすっ!」

「でしょ?でも、ウェイトレスの仕事は好きなんで、
辞めたくないんです。お店もいい感じだし」

「そうなんや。でも、それじゃ生活厳しいよな」

「実家暮らしなんで何とかやっていけてますけど、
全然お金足りてません(;_;)」

「そやろなぁ。風俗は深夜までやってるんでしょ?
帰り遅いとお母さんとか心配しない?」

「一応、居酒屋でバイトしてるって言ってあるんです」

「なるほど。。。あ、そうや!」


ぼくは彼女を初めて見たときから、
ずっと誰かに似ていると思っていて、
それが突然誰だか思い出して言った。


「○○ちゃん、くみっきーに似てるって言われない?」

「えーー!嬉しいぃぃー!ほんとですか!?」

「うん。この前テレビにくみっきー出てて、
あっ!○○ちゃんにそっくりやん!て思った」

「嬉しいーー!あたし、くみっきー大好きなんですよぉ!」

「そうなんや。あの子、可愛いもんな」

「あたしはあんな可愛くないですけど」

「そんなことないよ」

「そんな褒めても何も出ませんよ(笑)」

「しかし、君みたいにピュアピュアな子が
風俗やってるなんて信じられへんわ」

「実は…お母さんが病気で余命宣告されてるんです。
お母さん旅行好きだから、世界一周旅行プレゼント
してあげようと思ってそれで今、お金ためてるんです」

「まじで…」


涙腺がゆるみかけた。
こんな子がいるのかと思った。


「○○ちゃんの性格上、きついでしょ?仕事」

「わかってくれます?正直、めっちゃイヤです…。
お客さんにマッサージし終わった後、
異常なほど手をすみずみまで洗うんです。
好きでもない男の人のモノを触るのは、
今でもホントにイヤでイヤで…。
潔癖症だから蕁麻疹ができたこともあるし、
お家に帰ってもめちゃくちゃ洗って、
自己嫌悪におちいります」

「そうなんや。かわいそ過ぎる…。
仕事って、手でやるだけなん?」

「はい。回春マッサージなんで、一応、全身マッサージしますけど」

「へぇ…俺、風俗行ったことないから、よぉ分からんねん」

「えぇぇぇーーー!あたし、そんな人と結婚したいんです!」

「突然、何言いだすねん(^^;)というか、自分風俗やってんのに?(笑)」

「ハハ…(苦笑)そうなんですよね…矛盾してますよね…」

「いやいや、○○ちゃんの場合はしゃーないことにしよう」

「ありがとうございます。あたし、男の人は
みんな風俗に行くもんだと思ってました」

「その見解はあながち間違ってはいない(笑)
俺の友達もたいがいは行っている」

「やっぱそうでしょ!?フクヤマさんはなんで行かないの?」

「ん~、この子は俺が好きなんじゃなくて、
お金のためにやってるんやと思うと冷めるっていうか、
まったく燃えへんねん。
感情が入らないと興奮しない面倒くさいヤツなんですよ」

「そんな人いるんだ…硬派な人好きなんですよ」

「硬派っていうと聞こえがいいね。
俺もヤルときはヤリまっせ(笑)」

「フクヤマさん、あたしを嫁にもらってください!」

「冗談やめてくれ(^^;)」

「……。じゃあ、今度遊んでください」

「どこまで本気と見ればええのか分からん(^^;)」



結局、それ以降、彼女には連絡できず、
会わずじまいである。

本気でもない若い女の子に、
おっさんが振り回されては
目も当てられない。

もっと言うと、自分はただ
度量がせまいだけなのだ。

彼女の純朴で親思いの心をかいながら、
仕事とはいえ、よその男に裸体を見せ、
肌を触れ合わせていることを
許容できないでいる。

そんな子を好きになってしまったら、
苦しむのは目に見えている。
心のしょぼい男なのだ。

風俗に差別意識はないが、
自分の彼女がやるのを認められるほど、
図太い神経はない。

それに、、、
第三者があれこれ言う問題ではないが、
○○ちゃんのお母さんの気持ちを考えると、
なんだか切ない。

親孝行のために娘が
身をけずって働いたお金で、
世界旅行に行く。

本来ならば感心できる話なのに、
彼女は「この仕事で稼いだんだよ」
と胸をはって言えないでいる。

果たして、これを親孝行と
言っていいのだろうか。

お母さんは知らないままでいれば、
親孝行は成立するかもしれない。

本人が隠し通せば、それで済む問題か…

んー…

それで済む問題なのだろうか…

なぜだ、なぜスッキリしない。

ダメだ、ぼくが考えても
しょうがないことだった。

せめて、あなたにはこの曲を聴いて
スッキリしてもらいたい。

そして、今日は大切なお願いがあるので、
どうか最後までお読みいただきたい。

以下は、オリジナル曲『Stand by me』を
音大生とコラボした時の生ライブ音源です。

ストリングカルテット
(ヴァイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本)
がサビの部分を演奏しています。

そして、最初の映像はライブ前の楽屋風景。

ちなみに、ストリングカルテット音源は、
これに映っているプレイヤーが
弾いてるわけではありません。



ここからがお願いでございます。

『Stand by me』が以下のランキングサイトに
エントリーしています。

そこで、ぜひあなたの清き1票を頂きたいのであります。
ダウンロードしてもらえたら、さらに嬉しいです!

現在14位と、なかなか厳しい状況であります。
何卒、応援のほど宜しくお願いいたします。

『itadakiグランプリ』
http://www.itadaki.ne.jp/gp14/

最後までお読みいただき
ありがとうございました!
ご訪問いただきありがとうございます。



長年付き合っている女友達がいる。

ぼくより一回り以上年下だ。



彼女はとにかくよく笑う。

人当りも器量もいい。

彼女といるとぼくは自然体でいられる。



2人きりで食事したり、

出かけたことも何度もある。



ぼくの友達に紹介したら、

百発百中で「めっちゃいい子じゃん!」

と高評価だ。



彼女がアイスキャンデーの食べかけを

何の気なしにぼくの口に入れたりする所を見て、

ぼくらが恋人同士だと勘違いされたこともあった。



後輩が彼女に一目惚れして、

ぼくにこっそり質問した。



「彼女のこと、どう思ってるんですか?」

「どうって…ただの友達やから」

「ほんと?ほんとにほんと?」

「なんやねん、疑り深いなぁ」

「いや、だって、2人めっちゃいい感じだから」

「彼女は俺を異性として見てへんねんて」

「本人に確かめたんですか?」

「カマかけたことはある。それで脈なしやと思った」

「じゃあ、フクヤマさんはその気があるってことじゃん」

「いや、そういうワケでもなくて…
彼女と付き合うとたいへんやと思うから。
でも、俺の親に紹介したら、
間違いなく気に入られるやろな~。
ああいう楽天的な子と結婚したら
幸せな家庭をきずけるやろなぁとかは考えるけど、
あの子は家庭におさまるタイプではないと思うねん。
それに俺は彼女にとっては恋愛対象じゃないしね」

「そうかなぁ。彼女フクヤマさんのこと好きだと思いますよ」

「それは“like”や。彼女は勘違いされやすいねん。
俺だけじゃなくて誰でもそういう感じで接する。
博愛主義者やから」

「そうなんだ…。じゃあ、オレいっちゃっていいですか?」

「いいよ(笑)2人は歳も近いしお似合いやと思うで」

「そうですか!」



その後、ヤツが彼女に告白することはなかった。

ぼくも彼女に本心を打ち明けるつもりもなかった。



ある日、後輩から新しい恋人ができたと報告がきた。

おめでとうと返信したら、

「フクヤマさんも告白してくださいよ!
きっと彼女待ってると思いますよ!」

などと言うではないか。



なんだかその気になってしまい、

ふつう、友達関係じゃ2人きりでは

行かないだろうイベントに彼女を誘ってみたら

あっさり「行く!」との返事がきた。



彼女も彼氏がいない期間が長い。

ぼくは安全パイだから、

おおかたノリでOKしたんだろう。



浮かれないよう、傷つかないよう、

心に言い訳がましい予防線をはった。



イベントの半月前、彼女から

仕事がどうしても休めなくて

行けないとメールが届いた。



でかいイベントのキャンセルは

これで2度目である。

前回は急病、今回は仕事。

どっちもやむを得ない事情だ。



ぜんぜんショックではない。



数か月前、別の用事で彼女にラインをしたら、

思いがけない告白を受けた。



「彼氏できたんですよ」



そうか。

そうなんだ。

ぜんぜんショックではない。



今までできなかったのが不思議なくらいである。



ぼくは祝福した。

どんな男かはあえて聞かなかった。



普段ほとんど閲覧しない

Facebookにログインした。



何気に彼女のところをのぞいてみたら、

衝撃の写真がアップされまくっていた。



映画俳優並のイケメンと

仲睦まじいラブリーツーショット。



ほぼ間違いないとは思ったが、

確かめるために

「あのとんでもないイケメンがもしかして彼氏?」と聞いたら



「そうなんです。私にはもったいないぐらいで」と。



何を言う。

もったいないなんて事はない。

とてもお似合いだった。



今回は少しショックだったが、

それは、いうても、

不意にひざカックンされて

ちょっとびっくりしたぐらいの衝撃である。



彼女はきっと幸せになれるだろう。

友達のままで良かったと思った。




追伸1:


この時の思いを1曲にこめました。

デモ音源ですが、いつもと違う曲調に仕上げたので、

ぜひ聴いてみてください。

音が出せない自宅で録音したため、

本イキではなく、ささやき声で歌ってます。

お聴きぐるしい点がありしたらご了承ください。


演奏、アレンジはすべて自分でやりました。

女性ボーカリストが歌うのをイメージして作ったんですけど、

歌詞は現代の草食男子寄りにしました。

『未熟な悪魔』
この動画をyoutubeサイトで観るにはこちら


追伸2:

本日より下記のサイトで
ランキングバトルが開始されました!

VOLFGANGもエントリーしているので、
あなたの清き1票、清きダウンロードを
ぜひともお願いいたします!

順位は変動しておりますので、
VOLFGANGを探して1日1回の投票を
宜しくお願いします!

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いつもありがとうございます!
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戦場カメラマンの渡部陽一が

テレビでしゃべっているのを

初めて見たときは衝撃だった。



「モノマネには最高の逸材じゃないか!」



瞬間でそう思ったぼくは、

すぐさま練習にとりかかった。

どうでもいいことは特に行動が早い。



「こんばんはぁ。戦場カメラマンのわたなべぇ、陽一です」



このフレーズは数秒でマスターした。



なじませるために外を歩きながら

「こんばんはぁ、せんじょぉカメラマンのぉ~」

と言っては、通行人に不気味がられた。



とかく、芸術家や音楽家には

変わり者が多いというが、

やはりぼくも変わっているのか。



平均的なことや一般的なことは

理解しているつもりだが、

自分がそれを選ぶのかといったら、

そういうタイプではない。



たとえば、みんなが持っているから

みんながやってるから自分もやる、

あるいは流行に乗らなきゃ不安になる、

といった感覚は、ぼくにはないようだ。



思えば、「右へならえ」の精神には

中学生のころからずっと反抗してきた。

その分、上との衝突もあったので、

けっして器用な生き方とは思えないが、

まぁ、今となっては笑い話だ。



渡部陽一から、つまらぬ話をしてしまったが、

ぼくが彼のものまねをしている“恥さらしな音源”

奇跡的に見つかった。



彼がテレビに出たての頃だから、

録ったのは5年以上前だ。

ノーカットで一気にしゃべっている。



改めて思ったが、

ほんとに自分はアホだと思った。

能天気さに失笑である。



<追伸>

渡部陽一はあまり似てないけど、

動画で見るとおもしろいよ。





>>ものまねをyoutubeサイトで直接見るにはこちら
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いつもご訪問いただきありがとうございます。


東京の吉祥寺にある井の頭公園に、
練習がてら、よく弾き語りに
行っていたときがあった。

一期一会というのか、
その時かぎりの素敵な出会いも
たまにあった。

1人のアメリカ人と知り合い
友達になったことがあった。
名前はクリスという。

だいぶ昔の話なので、
今はどこに住んでいるのかも分からないが、
あの日のことは鮮明におぼえている。。。

昼間にクリスとラーメンを
食べに行く約束をして、

待ち合わせ場所まで自転車で行こうと、
家にとめていたマイバイセコゥを見たら、
当然あるはずの物がなくなっていた。

サドルが抜かれていたのである。

「いったい誰やねん!こんな卑劣な事するやつ!
サドルのないチャリなんて乗って行けるかっちゅーねん!」
 
と、ぶつぶつぶやきながらも、
時間がせまっていたので
それで行くしかなかった。

立ちこぎで突っ走っていると、
途中、パトカーが目に入って
嫌な予感がした。

案の定、ゥゥウウ~~♪という
大音量のサイレンを鳴らし

「そこの自転車止まりなさい!」



と電気メガホンでぼく呼び止め、
お決まりの尋問開始である。


 「どうしたの?その自転車。サドルがないじゃない。」

 「取られたんですよ。」

 「どこで?」

 「自宅で」

 「自宅で?サドルだけ?」

 「そうですよ。こっちも困ってるんで!」


向こうも簡単には信じなかった。

“そんな見え透いた嘘つきやがって”
とばかりに、ギョロっとした目で
僕の顔をのぞき込むのである。

自転車は防犯登録していたので、
調べてもらえればすぐ方がつくと思った。

2~3分で疑念が晴れたから良かったが、
被害者に対して犯罪者をみるような目で
尋問するのはいかがなものかと
いつも残念に思う。

とりあえず、なんとか待ち合わせ
時間には間に合った。

サドルがもげた自転車を見て
クリスが笑いながら「カワイソウ」
と言った。

それでも、一応、停めるときは
習慣でぼくはチェーンをつける。

「ハハ、意味ないね」と苦笑すると、
クリスは手をたたいてウケていた。

彼はラーメンを、
ぼくは油そばとライスを食べ、
その後、公園のベンチで
カンバセイションタイム。

晴れやかな青空の下、
英語も気持ちよく学べた。
でも、たまに会ってしゃべる程度では
なかなか上達もしなかった。

15時半頃に別れて、
ぼくはまた来た道のりを、
立ちこぎで帰った。

すると信号待ちで、またしても
2、3人の警官に出くわし呼び止められた。

何を言われるか察しがついたので、
今度は自分から切り出した。


「サドルでしょ?さっきも止められて確認済みですよ。」

「そうなんですか?でも、一応、もう一度調べさせて下さい。
多分、また止められると思いますよ。」

「いや、それじゃ困りますよ。一回登録ナンバー調べたんなら、
どっかにチェックマークとか入れといてくださいよ!」

「そういうことはできないんですよねぇ」


というわけで、
また同じような扱いを受け、
足止めをくらった。

道中、こんな風にいちいち
止められたらかなわんと思い、
西友の自転車屋に立ち寄った。


「サドルください」

「サドルだけはないよ」

「え、普通ありません?」

「古いのはダメでしょ?売り物じゃないけど」

「古いのでもいいです」


この際、サドルならば何でもいい。
立ちこぎで帰るよりよっぽどいい。

しばらくして店主が持ってきたそれは、
古さを感じさせない、
全然新しいものだった。

 「これだったら200円でいいよ」

え、さっき売り物じゃないって言ったのに
金取るのか?と一瞬あやしんだ。

が、まぁ、このまま警察に
サドル泥棒と疑われて生きるぐらいなら
200円くらい安いもんだと思って
財布から500円玉を出したら、


「あぁ、お釣りないんだよね…」


どんな店なんだと思った。


「え?…あとは1000円札しかないんですけど」

「あぁ…じゃあ…い…」

 
きっと、「じゃあいいや」って
言おうとしたんだろうが、ぼくが
小銭を見つけたので、

「あっ!150円ありました!」と言うと、
 
「あ、じゃあ、それでいいよ」と
店主はちゃっかり受け取った。

せこいオヤジだなと思いつつ、
自転車を座ってこげるありがたみを
お尻に感じながら
軽快に五日市街道を走ったのだった。

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