想桜花之録

想桜花之録

新選組十番組組長 原田左之助

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久し振りだな。
中々顔を出せねえ日が続いているが、…元気でやってるか?



いい加減、俺自身もケジメをつけなくちゃなんねえと思ってよ。
今日は筆を取る事にした。


丁度一年前くらいから、かな。
俺の周りでも随分と取り巻く環境が変わっちまって思うように顔を出す事が出来なくなっちまった。
ま、それだけが全ての理由って訳でもねえんだけどよ。



少し顔を出しても、どうせすぐ出なくちゃならねえ。

また寂しい思いや見送りをさせるのかと思うと、いっそのこと帰った姿なんか見せねえ方が良いんじゃねえか…なんて思ったりもしてよ。

そんな日が悶々と続いてたんだ。




「お帰りなさい」
「声が聞けて嬉しい」
「元気でやってますか?」

そんなたまに届く便りや知らせ。


こんな俺を待ってくれてる温かい存在。



「一緒に立ち続けようぜ」
「俺は俺であり続ける。」

そんな誓い、想いを交わしたあいつ。



色んな存在や形に支えられて、見えなくても傍に心を置いてくれて。

俺は、俺でいられた。



此処へ足を踏み入れてから、たくさんの出会いと別れがあったよな。
本当に感謝してる。







此処は俺にとって始まりの場所。

ずっと守ってきた、守ってもらってきた大切な場所。




ここ一年の間。

考えては迷って、考えては迷って。
俺なりに葛藤しては来たんだけどよ。
何時までも足踏みしてる訳にゃいかねえわな。

俺も、此処から歩みだそうと思ってる。


……心機一転、ってやつかな。






いっとくけど、永遠の別れにするつもりはねえぜ?

久し振りに顔を出して「またな」じゃ、あまりにも一方的過ぎるからよ。





きっと、また会える。
互いに想っていれば、願っていればきっと…な。



だから。
またいつか会えた時は「初めまして」じゃなく「久し振り」で、な。

また会えるその日まで。
そん時は、互いにとびきりの笑顔で会おうぜ!








原田 左之助