佐野哲史活動記 -2ページ目

佐野哲史活動記

地域おこしコンサルティングを生業として、現在は宮城県南三陸町を中心に復興応援活動を展開している佐野哲史の活動記ブログです。

 

当ブログをご覧の皆さんおはようございます。

ちょっとドタバタしていて、

間が空いてしまいましたが、

去る11月3日と9日、丸森町での活動のご報告

です。

 

作業と調査二手に分かれて活動しました。

以下、報告です。

 

 

■作業

11月3日(日祝)(発災21日め)

・住宅の床下の泥かきを行ないました。

・総勢5人のチームで入り、男手2人で8畳間

 の床下の泥かきを担当しました。

・床下から泥をかいては、土囊袋に詰めて…

 という作業をひたすら行なって、4時間半

 かけてようやく1部屋終えることができ

 ました。

・総量も膨大で、その8畳間の泥だけで

 土囊袋30袋ぐらいになりました。

・土地の低い部分ではまだまだ水が引いて

 いない部分がところどころ見られました。

 

11月9日(土)(発災27日め)

・あるお宅のビニールハウス内に一旦集め

 られた、籾殻の運び出しを行ないました。

・籾殻は、水と共に押し寄せてきたもので、

 ボランティアと家族で家の敷地じゅう

 からハウスに集めたとのことです。

・総勢5人のチームで入り、4時間半かけて

 約半分の量を片付けることができました。

 

 

■調査

・農地の被害状況を踏査しました。丸森町

 と角田市のいくつかの地区を訪れました。

・状況は大別して二種類。

   –農地一面が大量の籾殻?

  藁のようなもので覆われているか。

   –水が引かずに一部残り、

  かつ全面泥濘状態か。

・また、共通する状況としては、

 川だけではなく、農業用の用水路からも

 水が溢れ出たであろうということです。

・農業地帯ならどこにでもあるような、

 名も無い川というか、用水路と、それに

 架かる橋も被害を受けていました。

 

 

■所感

□家屋の復旧・修繕段階に入った

・発災から3-4週間経過して、私道や側溝

 の泥かきはひと段落し、また、水に

 浸かった家財道具や畳の運び出しも

 ピークは超えた感があります。

・その代わり、床下の泥かきが始まり

 ました。床下の泥を放置すると基礎の

 部分に腐食が起きて、結局住み続ける

 ことができなくなります。

・同じく、床下の泥を放置すると臭いが

 取れなくなり、やはり住み続けるのが

 難しくなります。

・東日本大震災の際も、石巻など、

 一階部分のみ津波に浸かり、二階部分が

 残った家屋が多数存在した地域があり

 ましたが、結局手放して転居するケース

 が見られました。

 

□農業の被害は甚大

・町のウェブサイトによれば、農林業施設

 の被害額が175億円以上、農作物・農業

 用機械等被害額が9億円以上とのことです。

・道路・インフラ・住まい関連の復旧の

 あと、また降雪の時期を除いたタイミング

 で、農地の復旧作業が始まると思われます。

・東日本大震災に際し、復興応援団も南三陸

 町で農地の復旧・開墾などに取り組みまし

 たが、同様の支援を検討します。

・特に水田などは土作りに数年をかけて

 初めて良い米がとれるので、瓦礫撤去、

 用水路や圃場の再整備、表土入れ替えなど

 の工程を考えると、被災された方々の心情

 は察するに余りあります。

・現地に通いつつ、現地のキーパーソンと

 関係構築しながら考えてゆきたいと

 思います。

 

 

…以上です。

 

つい先日の11月16日(土)も活動して

まいりました。

これについては、あまり間を空けずに報告

しようと思います。

 

引き続きよろしくお願いします。