私が出会った霊能者が以前言っていたんですが、彼曰く、この世で1番美しいのはホームレスの人だと言うのです。理由はおそらく、ホームレスの人はお金を稼ごうとか、人より偉くなろうとか、そういう考えを一切持たず、1日をどう生きるかそれしか考えていないから。でも、私は障害者の人の方が、ホームレスの人よりも美しく生きているように思えてなりません。光のあたる世界に生きている人は、文字通り、資本主義社会の仕組みの中にいて、人より偉くなりたいとかお金持ちになりたいとか、子供良い学校に通わせたいとか、そんなことばかり考えて生きてるように思います。それに比べて障害を持っている人や、その家族はそういう欲はほとんど持っていないのではないでしょうか? 今日1日をいかに穏やかに過ごすか。安らかな眠りにつけるか。今日より明日が健やかならば幸せである。他の誰かより偉くなりたいとかお金持ちになりたいとか、そんな欲はありません。生きているだけで精一杯だから人に迷惑などかけることもなく、人のお世話になっていることに感謝して、ときに、他人から投げかけられる心ない言葉に傷つき、でも言い返すこともできず、涙だけ流して。そんな生き方を障害者である人や、そのご家族はしているのです。人の足を踏みつける側になるよりも、踏み付けられている側にいる方が、よっぽどいいかもしれない。痛みがわかる人間になれるのだから、精神的には人間が豊かになり感謝の気持ちを忘れない、そんな人になれるのだと思います。だから障害を持っている事はとても大変なことだし、本来であれば、障害などを持っていない方がいいのかもしれないけど、障害を持っているからこそ、たどり着ける真理もあるわけで、決して自分たちが不幸などとは思わないでください。


※本日の症状。足のジストニアひどいです。ただ呼吸は穏やかになりました。1日中、バッハのゴルトベルク変奏曲を聴いています。ではね。