透析患者が透析が儲かるようにした でも最近は儲からない
長谷川氏の論の間違いを指摘する2回目です。
医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!
そもそもの問題になったコチラのエントリーですが、次のような発言があります。
>これらのシステムは医療従事者にとっては「金の成る木」です。
>人工透析は一度始めたら、絶対にやめられません。毎週、必ず3回は透析に来てくれるのです。
>こんなお金を散々落としていってくれる患者はいません。
>なので、透析を中心にやっている病院は大変なもうけを毎月出しています。
>しかも、相当に楽な運営状況だと思っておいてください。
>だって他の医療好意も「大丈夫、あなたは全額タダですから」といえば、
>患者さんも安心して『薬はもらい放題、医療し放題』の世界が広がっているのです。
透析医療は本当に儲かるのでしょうか?
少し調べてみると、ネット上では情報が錯綜しているようです。
■ 透析が儲かると書いてあるサイト
患者にはとても言えない「病院の真実」前編(2010年9月29日)
>人工透析は患者負担が年間1万円くらいですが、保険から支払われる医療費は年間500万円くらいなので、
>これをやっていたら病院は食いっぱぐれがない。
>人工透析の患者を50~100人つかまえたら病院は安泰だと言われています。
透析患者を紹介するとお金が貰える(2015年12月17日)
>つまり、総合病院(名城病院)の医師が人工透析専門の病院に患者を紹介して、
>そのお礼として賄賂を貰っていたということです。
>なぜ、患者を紹介するだけでお金を貰えるのか。
>それは人工透析は儲かるからです。
儲かりすぎる人工透析、ーいったい何が問題なのか、‥‥・純金製の「戻れない橋」(2015年12月3日)
>人工透析を行う病院からすれば一人の人工透析患者を紹介してもらえば、
>つまらない表現だが、「金のなる木」を貰ったも同然だから、常々患者を紹介してくれと催促しているわけである。
概ね長谷川氏の主張と同じようです。
■ 透析は儲からないと書いてあるサイト
透析の中止、縮小相次ぐ 報酬減や医師不足が影響(2008年1月8日)
>透析の診療報酬が実質的に引き下げられた2006年4月以降、
>全国約4000施設のうち少なくとも61施設が治療を中止、または縮小していた。
>採算悪化と医師不足を理由に挙げた医療機関が多い。
地方で深刻「透析難民」(2009年3月23日)
>人工透析治療は採算性が悪いことから実施を取りやめる病院もあり、特に医療機関の少ない地方では、
>病院を探し回る「透析難民」が問題になっている。
透析難民か?(2008年2月20日)
>既に透析患者も「全然儲からないで手間ばかりかかる存在」と各地でみなされ始めた様だ。
>確かに経済的には全くメリットが無くなったと感じられる透析医療・・・この先、一体どうなるのだろうか?
儲からないと書いてあるサイトによれば、診療報酬が引き下げられてきているので透析は儲からなくなっているようです。
さて、では診療報酬はどうなっているのかというと……
診療報酬の推移
コチラは東京都の患者会組織『東腎協』のサイト。
表がイマイチ解り難い感じですし、最新の情報も2012年と少し古いのですが、全体的に診療報酬は下がって来ているのが見て取れます。
所々に「包括」という言葉が見て取れますが、これは簡単に言えば、それまでオプションを別料金で付けていたものが基本料金の中でサービスするようになったという事です。
そして直近では……
2016 年度診療報酬改定 -具体的な保険点数提示-
コチラは全腎協が出している報告です。
これらを総合して、そして私の聞いたところも含めると、恐らく結論は以下のとおりです。
1.患者会が運動して、透析が儲かるようになった。
2.透析が儲かるようになったので、多くの医療機関が透析に参入。
3.診療報酬の引き下げと透析施設同士の競争が激しくなったのとで、透析は儲からなくなってきた。
透析医療は昭和42年12月に健康保険の適用になりました。
この時が、実質的に日本の透析医療の始まりと言えます。
当時の健康保険制度では、サラリーマンの組合健保と公務員の協会健保の被保険者は、全ての医療が自己負担無料でした。
一方で被扶養者は3割、国民健康保険の加入者は5割の自己負担がありましたから、その費用が支払えずに透析を断念して亡くなっていった患者も多かったようです。
しかし自己負担無料の人たちが安心して透析を受けられたかというと、実はそうではありませんでした。
当時を知る人の話だと、透析が必要な患者の数に対して設備が圧倒的に不足していて、順番待ちだったとの事です。
言うまでもなく透析は死ぬまで続けなければなりません。
順番待ちという事は、要するに今透析をしている患者が誰か死ぬのを待っているわけです。
しかも実際のところ、その人の前には20人以上が待っていたそうです。
(その人にとっては)幸運なことに、透析患者の何人かと待っていた20数人がバタバタと亡くなって、結果的にその人が透析を受けられるようになったそうです。
その様な状況を何とかしようと、全腎協をはじめとする患者会組織が透析設備の増設を訴えました。
そして透析が儲かるような制度を実現してきたのです。
実はこれ、とても凄い事だと思います。
難病の患者たちが自ら、医療機関がその治療を進めるインセンティブが働くようにしたのです。
しかしその結果、透析医療は長谷川氏が指摘するように儲かる医療になり、多くの医療機関が参入しました。
大都市では徒歩圏内に複数の透析施設が乱立している、という地域もあります。
そして現在では透析は決して儲からなくなっています。
設備やスタッフの人件費に莫大な費用が掛かります。
最近は高齢の患者が増え、医療スタッフだけでなく介護スタッフも雇わなければならない状況も出てきています。
それに対して診療報酬、つまり患者1人あたりの売上は減少しています。
採算を取るには、できるだけ多くの患者を獲得して、スケールメリットを出して行かないといけません。
そういう状況で、つまり儲からないからこそ謝礼を払ってでも患者を紹介してもらおうと考える施設も出てくるのだと思います。
100パーセント自業自得の透析患者はいない 全く自業自得ではない透析患者もいない
長谷川氏がまずかったのは、何と言ってもタイトルに「殺せ」という文言を用いた事ですね。
これは既に他でも指摘されていますし、彼自身も撤回して謝罪されています。
ただ今さら私がそれを指摘する意味もないですから、ここでは長谷川氏の主張の論理的な矛盾を指摘します。
長谷川氏の「殺せ」という文言を感情的に批判するのではなく、かと言って長谷川氏に全面的に賛同するのでもなく、間違っている所は間違っていると、冷静に批判させて頂きます。
まずコチラのエントリー。
原題は
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!
無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」です。
批判を受けて改題されています。
医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!
>…その腎機能の低下を招く原因とは一体何なのでしょう?あるお医者さんの話をよく聞くと、
>「遺伝的な疾患も確かにあります。しかし、私の見立てでは…8~9割ほどの患者さんの場合
>「自業自得」の食生活と生活習慣が原因と言わざるを得ません」
つまり8~9割の透析患者が「自業自得」であると。
原題のタイトルに従えば、全額実費負担にして、それが無理なら死んでも良い患者であると。
そしてコチラのエントリー。
人工透析の現場と現実
>2型糖尿病が原因で新しく透析になる人は、2014年の最新データで約45パーセントもいます。
>……少なくとも彼らのほとんどは間違いなく「自分が悪い」ので透析になった患者です。
>で、もう一つ腎硬化症という病気があって、これは高血圧が原因でなる病気です。
>高血圧も塩分の摂り過ぎや肥満、運動不足が原因なので(もちろん体質もありますが)、
>これも15パーセント近くを占めている自業自得病というのが現場の医師たちの正直な判断です。
>「慢性糸球体腎炎という病気も、ちゃんと定期的に検査にいって、
>コントロールができていれば透析導入にならずにすむ人も多いです」
>先生方の話を総括すると、2型糖尿病や腎硬化症以外の4割くらいの患者さんも、
>その半数以上が「本当に医師の言う通りの努力を怠らなければ」
>人工透析までいかなくて済むと感じている医師たちがほとんどだったのです。
>そこで、私はコラムに書きました。
>実際に人工透析を受けている患者さんの8~9割が自業自得なんじゃないの?って。
このように、8~9割の透析患者が「自業自得」であるとした根拠が述べられています。
最後にコチラのエントリー。
全腎協が私の抗議文を送ったそうだ。結論から申し上げるが、謝罪と訂正を断固拒否する。というか「出来ない」。その理由。
>私は、
>■本人に全く非がない腎疾患の方への透析治療
>は何が何でも国が全額負担すべきだと信じています。彼らは何一つ悪くないからです。
>■かなりグレーゾーンであっても本人の責任とは言い切れない方への治療
>これも国で全額持ってあげるべきだと信じています。法の世界にも「推定無罪」の原則があります。
>グレーであれば、それは助けてあげるべきです。
さて、8~9割の透析患者が「自業自得」であるという根拠が、上記の「医師たちの判断」だけです。
いわゆる「グレーゾーン」ではなくて「完全なクロ」であると断定するには、あまりにも根拠が弱いのではないでしょうか?
長谷川氏を批判するブログやコメントの中にも、次のような指摘があります。
・遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人もいる。
・同じような食事をしていても、糖尿病になる人とならない人がいる。
・仕事上の付き合いで飲み食いせざるを得ず、糖尿病になってしまった人もいる。
・仕事が忙しくて、きちんと治療ができずに悪化させてしまった人もいる。
・貧しい人ほど、食事が糖質に偏って糖尿病になってしまう傾向にある。
これらを総合すると、むしろほとんどの透析患者が「完全なクロ」ではなくて「グレーゾーン」に該当するのではないでしょうか?
実際、私の周りの人たちを見ていても、そのような印象です。
ある人は2型糖尿病から透析になりましたが、そもそも仕事上のストレスから食べ過ぎをしてしまったのが糖尿病になった原因です。
またある人は、2型糖尿病になった事自体は「自業自得」と言えますが、糖尿病を治療していた医師が、腎機能の低下にあまり関心を示さなかったそうです。
もっと早いタイミングで腎臓専門医に引き継がれていれば、あるいは結果は変わっていたかもしれません。
そしてまたある人は、高血圧でずっと治療をしていたそうですが、ある時に突然、腎臓がダメだから透析、と言われたそうです。
こちらももっと早く腎臓専門医に引き継がれていれば、結果が違っていた可能性もあります。
最後に私です。
私は「慢性糸球体腎炎」でしたが長谷川氏の仰る通り、医師の言う通りの努力を怠って人工透析になりました。
でもですね。
病院の受付は平日の午後3時までなんですよ。
当然、仕事を休まないと行かれません。
当時は20代前半で、頑張って早く仕事を覚えて、早く実績を出したい時期です。
人脈作りも大切ですから、やはり夜の付き合いも……
それに慢性糸球体腎炎も糖尿病も、いわゆる自覚症状がないのです。
病院へ行っても検査して、特に良くなったわけでも悪くなったわけでもなく、引き続き薬を飲みながら経過観察しましょうと言われます。
そして透析になる前ですから、普通に3割自己負担で、診察と薬代で月に1万~1.5万円ぐらいの出費です。
これも正直なところ、当時の私にはイタかった。
本音を言えば、透析になって医療費の自己負担が無料になって助かりました。
そんなわけで次第に病院への足が遠のいてしまいました。
私も含めて100パーセント「自業自得」と言い切れる透析患者は、恐らくほとんどいません。
逆に「自業自得」の側面が全くない、と言い切れる透析患者も、恐らくほとんどいません。
この点で長谷川氏の主張は論理的に破綻しています。
最後に、
ある腎臓専門医が、半分冗談で語っていた話です。
いわゆる「気持ち良くなるクスリ」は、法律で禁止されているにもかかわらず借金までしてやる人がいる。
だったら腎臓病や糖尿病の治療薬も、飲んだら「気持ち良く」なるようにできないか?
そうしたら皆、積極的に治療するようになるのに……
全腎協はなぜ長谷川氏の謝罪を受けないのか?
その後、長谷川氏の方に動きがあったようです。
ブログで一部分を引用され、結果的に不快な思いをさせた「だいちゃん」という方に会われて、お詫びをされています。
また、ハフィントンポストの取材を受けられ、長谷川氏への抗議の署名を集めた方と対談されています。
さて、上記の「だいちゃん」さんのブログを拝見すると、
長谷川氏は全腎協にも直接出向いて謝罪をしようとコンタクトを取られているそうですが、まだ全腎協から返事がないそうです。
長谷川氏は自身を批判した相手に会えばそれを報告されているので、今日現在も全腎協は長谷川氏からの謝罪コンタクトを拒否しているのでしょう。
ではなぜ、全腎協は長谷川氏の謝罪を受けようとしないのでしょうか?
そこまで長谷川氏に怒りを感じている???
長谷川氏の発言を絶対に許すつもりはない???
いえいえ、これは私の推測ですが、全腎協は自分たちの失言を恐れているのです。
長谷川氏に会って話をすれば、うっかり本音を語ってしまう。
しかし立場上、本音を言うわけにはいかない。
だから会わない方が得策だ、と考えているのではないか、と私は推測します。
はっきり言って、長谷川氏の論に共感する部分はあるのです。
批判を恐れずに率直に言えば、
「全腎協に加入しない人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!」
このぐらいのこと、本当は喉から出かかっているのです。
かつて(昭和40年代前半)人工透析には月に15万円とか20万円の自己負担がありました。
(正確に言うと当時は協会健保と組合健保の被保険者は透析に限らず全ての医療が無料で受けられました。
しかし被扶養者は3割、国民健康保険の加入者は5割の自己負担がありました。)
大卒の初任給が4~5万円の時代ですから、今にして70万円~100万円近い請求が毎月あった事になります。
(今の大卒初任給はおよそ20万円ですから上記の金額を単純に5倍しました)
当然そんな支払いができる人はほとんどなく、自宅や土地を売ってお金を作り、そのお金が尽きたら死ぬしかない… そういう時代がありました。
また借金に借金を重ねて、小学生だった息子さんの透析医療費を支払っていた方もいます。
その状況を何とかしようと立ち上がった患者たちが結成したのが全国各地に存在する患者会組織で、それが集まって全国組織としたのが全腎協です。
当時の患者たちが運動して、誰もが医療費の負担に喘ぐことなく透析医療が受けられるようになりました。
しかし当時の透析医療の水準は低く、患者は今と比較にならないくらいに苦しい治療を受けていたと聞きます。
そんな状態で透析治療の合間に運動したのですから、まさに命がけの運動でした。
例えばヘマトクリットという血液の「濃さ」を示す値がありますが、
正常値は男性で50、女性で40ほど、
現在の透析患者は30~36ぐらいで推移するよう調整しています。
ところが当時はヘマトクリット値を上げるエリスロポエチンという薬がなかったので、
透析患者はヘマトクリット値が12~15程度という恐ろしいくらいに極度の貧血でした。
因みに私も透析導入当初、ヘマトクリット値は17ほどでしたが、
駅の階段をゆ~~っくり上がったにもかかわらず心臓はバクバク。
目を回してしまいました。
そうやって、透析の自己負担をほぼ無料に、あっても所得などに応じて月1万~2万円程度の負担で済むようにしてきたのが患者会(=全腎協)です。
現在の透析患者の恐らく全てが、その恩恵にあずかっています。
そして、お金のあるなしで透析が受けられるか受けられないか、生きるか死ぬかが決まってしまう、そんな世の中に逆戻りさせてはいけない、そういう思いで継続して運動をしているのが患者会(=全腎協)です。
ところがそんな事にはま~~ったく無関心な患者がいます。
そういう話をすれば、「またその話? 聞き飽きたよ!」と追い返される始末。
長谷川氏がお怒りになっているように、世間の人たちが収めた年金や税金から医療費を払ってもらい、そして生かしてもらっているにもかかわらず。
そして生かしてもらえる制度を、患者会(=全腎協)の先人たちが命がけの運動で獲得してきたにもかかわらず。
全腎協の執行メンバーたちも、そういう透析患者には辟易としているのです。
どうしてそんな患者を守るために自分たちは運動しなければならないのか?
患者会の役員は、そういう思いをいつも抱えています。
実際に患者会に加入している透析患者と加入していない患者とで、医療費や災害の時に助けてもらえるかどうかに差を付けられないか…… 患者会役員の中ではそういう議論がよくされています。
しかし個々人が本音ではそう思っていても、全腎協は全ての透析患者が医療費の負担に喘ぐ事なく治療を受けられるように、そういうスローガンを掲げて運動してきた団体です。
会員と非会員で医療や福祉に差を付けようなんて事を言ってしまうと、他の患者はどうなっても自分たちさえ助かれば良い、という事になって、運動の大義を失います。
組織のタテマエとしては、口が裂けてもそんな事は言えません。
全腎協の誰かがそんな本音を口にしてしまったら、今度は全腎協が批判され叩かれます。
そうなると全腎協の組織としての統率が取れなくなります。
地域の患者会組織の中には、全腎協を脱退する組織も出て来るでしょう。
恐らく私も、全腎協の誰かが本音を漏らしたなら、全腎協を批判するでしょう。
私自身の本音では大いに賛同しますが、私の立場上のタテマエとして全腎協を批判せざるを得ない。
そういう個人の本音と組織とのジレンマがあります。
だから全腎協は自分たちが失言してしまうリスクを恐れて、長谷川氏の謝罪を受けられないのだと思います。
以上、私の推測です。間違っていたらすみません。
でも間違っていなかったとしても、全腎協は私のこのブログを読んだら否定して批判して来るでしょう。
長谷川 豊 氏について
この事が起こるまで、私自身は長谷川氏の事を知りませんでした。
私はテレビをほとんど視ないので……
フェイスブックの「友達」から情報をもらって、初めて彼のブログを見てみました。
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」
(現在は改題)
初めてこの文章を読んだ時、まぁ、言っている事には一理あるけれどイヤな気分だなぁ、というのが感想。
そしてブログからのリンク先に『一連の騒動』というのがあったので、ちょっと見てみました。
この『一連の騒動』を見て、
そういえば何年か前に某テレビ局のニューヨーク支局に勤務するアナウンサーが会社のお金を横領したとかしないとか…
そんなニュースを見たような記憶があるようなないような……
その時の人物が長谷川氏である事を、この時に初めて知ったのですが、要するに私にとって長谷川氏という人物の認識はその程度だったわけです。
で、『一連の騒動』のブログ記事も少し拾い読みしてみました。
(全部を読むほど私も暇ではありませんし、また興味もありません。)
ざっくりと言えば「横領事件」について長谷川氏なりの言い分が書かれていて、
彼にしてみれば「横領事件」は「濡れ衣」であって、彼を陥れようとした人物が色々といたみたいです。
全部を読んでいないので、「横領事件」に関して私は何も意見を言う事はできません。
ただ拾い読みして感じたのは、長谷川氏は多分、頭もいいし、後輩を思いやる事もできる。
そういう人物なんだな、という事。
そして「横領事件」の関係者を非難するような事も書かれていましたが、その人物にも家族がいる事を踏まえて、その人物が決して特定されないような書き方をしている。
そういう配慮ができる人物なんだな、という事。
そして何よりも、強い人なんだな、という事。
当時「横領事件」では、恐らく理不尽な思いも色々とされているでしょう。
でもそれを前向きに捉えて、次に活かそうと、そういう姿勢が文面から伝わってきました。
でもだからこそ逆に、弱い人の気持ちが分からないのかな、と感じました。
後輩や事件の当事者のような、実際に目の前にいる人への配慮はできる。
でも透析患者のような、不特定多数の直接顔が見えない弱者たちの事は配慮できなかったのかなと……
その後に書かれた彼の「お詫び」のコメントを見る限り、「殺せ」の文言はちょっと言い過ぎたというか、勢い余ってのタイトルだったようです。
しかしその結果、彼は番組降板となり、仕事を失いました。
一透析患者としては、そんな事を彼に求めるつもりはなかったし、結果として彼が得た代償は大きすぎたのではないかと思います。
その点では彼に同情しますし、彼が現在の状況から復帰して再び活躍される事を祈ります。
長谷川 豊 氏の「透析患者は殺せ」発言について
ずっと放置していたブログですが、最近になって復活させたいな、という思いを持ち始めていました。
そして、そんな最中、フリーアナウンサーの長谷川 豊 氏がブログで「透析患者を殺せ」との発言(※)をして大炎上。
※)正確には「殺せ」と仰ったわけではないようですが、その様に誤解される発言
この文章を書いている今日現在、そろそろ収束でしょうけれど、やはり当事者として、これは黙っているわけにはいかないかなと、そんな思いも沸き上がってきました。
と、いうわけで、このタイミングで一連のできごとを見ながら、当ブログを復活させたいと思います。
この件については既に色々な方が発言されています。
今頃になって私が何かを言う必要もないかとも思いますが、このタイミングだからこそ、私自身が長谷川氏のコメントに対して冷静に批判できるし、擁護すべきと思う所は冷静に擁護できるし、長谷川氏がコメントを通じて世の中に訴えたかった問題提起に対して、冷静な意見も述べられると思います。
さて、まずは事の顛末 …… といっても既に世間に知られた内容を繰り返しても仕方がないので、私自身の周囲で起こった事を中心に ……
2016年9月19日
フリーアナウンサーの 長谷川 豊 氏 が自身のブログにて
「透析患者を殺せ」という文言のタイトルの記事を書いたところ、炎上しました。
2016年9月22日(?)
私自身が件のブログを知ったのが、確か22日か23日辺り。記憶が定かではないですが……
きっかけはフェイスブックの「友達」がリンクを投稿した事からでした。
因みにこの「友達」も透析患者で、患者会活動にて色々とお世話になっています。
2016年9月23日
腎臓病患者(主に透析患者)の患者会組織『全国腎臓病協議会(全腎協)』が
長谷川氏に発言の撤回と謝罪を求める抗議文を送付しました。
2016年9月25日
地元の透析患者の集まりで、親睦旅行のイベントがありました。
参加者の40名ほどに聞いてみたところ、事の顛末を知っていたのは数名程度でした。
実際のところ透析患者は、高齢で未だにインターネット環境がない方も多いのです。
2016年9月27日
2日前の旅行には参加しなかった透析患者の1人から、
「ねぇねぇ知っている?」と声をかけられ、聞いてみるとこの件でした。
この頃になるとインターネット環境にない透析患者にも、
口コミなどでこの情報を耳にする人が増えてきたようです。
この間、長谷川氏は批判に対して反論する記事を書かれたりしています。
一方、彼が出演しているテレビ局にも抗議が殺到し、最終的に彼は出演していた番組を全て降板する事になりました。
そして
2016年10月4日
長谷川氏が自身のブログにて「お詫び」のコメントを投稿されました。
その後、事の顛末がテレビや新聞などのメディアでも報道されたようですが……
結局、私の周りの透析患者や医療スタッフの間では、長谷川氏の話題が上がる事はほとんどなかったです。
そして私がこの文章を書いている今日現在、ほとんどの透析患者にとってこの一件はフェードアウトして、既に過去の事になっている印象です。
そして私自身はというと……
今さら他の人が書いているブログと同じような事を書いても仕方がないし……
今から書くからこそ、誰も書いていないような視点でこのブログを書いてみたいし……
そのためには他の人がどんな事を書いているのか知らなければならないし……
というわけで、今回の件について書かれたブログを読みまくっていたら、それで1週間ほど経ってしまいました。
更にあまりにも久しぶりすぎて、ブログの投稿方法を忘れてしまっていて……
で、次のエントリーから本題です。
