イタリア10年物国債利回りが7%に上昇、「持続不可能」な水準に
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[ロンドン 9日 ロイター] 9日の欧州債券市場で、イタリアの10年物国債利回りIT10YT=TWEBが7%に上昇した。政局不透明感が嫌気され、市場関係者の多くが「持続不可能」とみている水準に達した。
●ユーロ危機(悪夢のシナリオ)
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元イングランド銀行金融政策委員のブイター氏は日経新聞に寄稿し、ユーロ崩壊の悪夢のシナリオを記載しています。
【まず、外側の周縁部(ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)では国債の債務不履行危機である。一方、内側の周縁部(スペイン、イタリア)では政 府が流動性の危機に直面しており、スペインとイタリア政府が再び妥当な利率で市場から資金調達できるようにならない限り、流動性の危機はそのまま支払い能 力危機に移行するだろう。
そして最後にEU全域にわたって銀行の資本増強・資金調達危機が起きている。
(中略)
欧州発の銀行危機とデフォルト危機はすぐにもグローバル危機に拡大し、世界の金融システムをリーマンショック直後以上の深刻な混乱に陥れ、世界は長期にわたる景気低迷さらには恐慌に突入する恐れがある。】
この悪夢のようなシナリオを避けるための方策を同氏は指摘していますが、実現不可能な絵に描いた餅であり、実現できるのであれば、とっくの昔出来ています。
今ヨーロッパ中で資金調達危機が深刻化してきており、銀行のみならず国も資金調達できない事態に陥り始めており、ヨーロッパメルトダウンまであとどれくらいの時間が残っているか、という次元となってきています。
●イタリア首相辞任でも何も変わらず
イタリアのベルルスコーニ首相が辞任するとの話で金融市場は「安心」していますが、首相辞任で何が変わるでしょうか?
首相辞任で財政赤字が「魔法のように」消えるのであれば話は別です。
今、イタリアが直面しているのは財政赤字を減らし借金を作らないことではなく、残高を減らすことなのですが、このような事を行えば、イタリア経済は大幅なマイナス成長に陥り、借金返済など出来ない事態に陥ります。
「魔法」がない今、事態は日々悪化しており、金融市場が「もはや楽観は通用しない」と判断するまで、そう時間は
かかりません。
その時、何が起こるか。
巨大金融機関が一瞬にして崩壊することになります。
日本人が海外口座に資金を移している先の巨大金融機関が破たんすることもあり得、そうなれば預けた預金は全て「パー」になります。
今、「日本が悪い」のではなく、「世界の金融システムが崩壊する」という事を認識していない日本人が多くいます。
●【財政】イタリア国債がたどる「ぞっとする」救済寸前の軌跡…クレジット市場
1 :やるっきゃ騎士φ ★:2011/11/07(月) 12:36:29.04 ID:???
11月7日(ブルームバーグ):イタリアの国債利回り上昇は、ギリシャとポルトガル、アイルランドが
救済申請を余儀なくされる前にたどったのと同じ道にイタリアを追い詰めつつある。
ブルームバーグのデータによれば、イタリアの10年国債利回りは10月28日に6%の大台に乗せたが、
その前は40日間にわたって5.5%を上回る水準で推移した。
救済対象国の国債利回りは、常に平均6%を上回る状況が約1カ月続いた後、6.5%の節目を超え、
その後平均16日間で持続不可能な7%を突破する似たような軌跡をたどっている。
みずほインターナショナルの欧州担当チーフエコノミスト、リッカルド・バルビエリ氏は
「トレンドが心配になるくらいそっくりだ。長引けば長引くほど、事態が深刻化するのは明らか」 と話す。
イタリアの公債発行残高は1兆6000億ユーロ(約172兆2500億円)に達しており、
債務額はスペインとポルトガル、アイルランドを合わせたよりも大きく、
借り入れコストの上昇に対して脆弱(ぜいじゃく)な状況だ。
ベルルスコーニ首相が455億ユーロ相当の財政緊縮策の内容を後退させるよう求める国内圧力に
屈したことも、国債利回りの上昇に拍車を掛けた。
■すぐ手に負えない状況に
イタリアの10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は
455ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)とユーロ導入後で最大。
CMAによれば、イタリア国債の保証コストの指標となるクレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)のスプレッドは先週、最大519bpとなり、9月に記録した過去最大の534bpに近づいた。
エボリューション・セキュリティーズの債券担当責任者、ゲーリー・ジェンキンス氏(ロンドン在勤)は
「イタリア国債利回りの上昇加速には非常にぞっとさせられる」と指摘。
「困難な状況が手に負えない状況に変わるペースの速さには驚くほかない。
政治家は常に時間はたっぷりあると考えるが、市場が支持をやめると決める場合、
それは突然起こり得る」との見方を示している。
ソースは
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関連スレは
【欧州危機】イタリアの“破綻確率”35%!ギリシャからついに飛び火★2 [11/11/05]
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●イタリア国債利回り7%台に上昇
11月9日 19時29分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)
9日のヨーロッパの債券市場では、信用不安の拡大が懸念されているイタリアのベルルスコーニ首相が近く辞任する意向を示したものの、直ちに政治の 混乱が収まるかどうか不透明だという見方などからイタリア国債が売られ、これに伴って10年ものの国債の利回りは自力での財政再建が危ぶまれるとされる 7%台まで上昇しました。
9日の債券市場では、イタリアのベルルスコーニ首相が近く辞任する意向を示したものの、どのような政権が後を継ぐか不透明だという見方などからイ タリア国債を売る動きが続きました。この結果、10年ものの国債の価格は一時、ユーロ導入以来の最安値をさらに更新し、これに伴って政府が市場から資金を 調達する際の金利の目安となる利回りは7%台まで上昇しました。ユーロ圏で3番目の経済規模をもつイタリア国債の利回りが、アイルランドなどが財政危機に 陥って金融支援の要請を余儀なくされたときと同じ7%台まで上昇したことで、ヨーロッパの信用不安は再び緊迫度を高めています。市場関係者は「市場では、 ベルルスコーニ首相が混乱の元だと見られていたため、辞意を前向きに受け止める声もあるが、現状では価格の下落に歯止めをかけるほどの要因にはなっていな い」と話しています。
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早い、早いよwww
超高速でデッドライン突破して行ったぞwww
これで「これまで」のイタリアは死亡が確定した。
もうこれまでとは違う国として生きていかねばならなくなってしまった。
それは一人立ちした国ではなく、国際社会から管理される国となることを意味する。
経済はもちろん、国内政治でさえ国際社会から指図を受け、どれだけ国民が反対しようともそれを実行せねばならない。
独立国としては今日死亡した。
再びまっとうな国として戻れるのは一体何年かかるだろうね。
苦しいのはイタリアだけではない。
イタリアがデッドラインを超えることは、イコールでユーロも終わることを意味する。
たかだか人口1000万ちょい、経済規模だって40兆円に満たないギリシャすら救えないのに、その5倍の規模があるイタリアを救うことなど欧州には出来ない。
イタリアが超えてしまえば、当然ながらスペインにも波及するだろう。
問題の規模はさらに広がる。
もう先月までの議論はほとんど意味を成さない。
デッドラインを超えてしまった先のことは議論されていないからだ。
もう皆がそこまで行ったらお手上げであることは認識している。だからそこまで行かさないための対策を協議し、打ち出したはずだった。
でもあっさり超えられてしまった。
イタリアの国債規模は200兆円。つい先日独仏が必死になって倍増させた欧州安定化基金は100兆円ちょっと。
足りませんなwww
その100兆円でさえ新興国はどこも金を出してくれないとドイツ首相がぼやいたほど。
まあとりあえず、今日この日が終わりの始まりと言ったところか。
後には多分歴史の教科書に載るようなことが待っているのだろうけど、その始まりの日は今日だろうね。