私の頭のなかには、自由なもの、美しいものの姿が浮かんでくる。肉体を閉じても、精神が自由ならば、閉じ込めた甲斐はない。私はこの獄中生活で、自分の実生活を超越して、ブラジルに、中国に、チベットに遊び、またフランス革命を体験した。・・・・・この心の旅のあいだ、私の現実の世界が、目下閉じ込められている牢獄の存在を、私はすっかり忘れ去った。私は自由だ。そして世界も自由にしなければならない。
バート・ランド・ラッセル
「こうしてラッセルは出獄し、それから約二か月ののち、11月11日に、彼はロンドン市民が歓喜に踊り狂うというあの戦勝という歴史的な瞬間を街頭で迎えることになったのである。
人と思想より