①空間について
建築空間とは人間の共同体に形を与えるもの、人と人のつながりを育て守るもの。
建築とは空間を秩序づけることである。
②部屋について
建築は部屋をつくることから始まる。
囲いとは関係を規定するもので、絶えず膨張し、拡大しようとする力を持っている。
空間は内部の人間の願望に応じて、特定の方向へ広がろうとする。
③部屋の集合について
人は独りでは生きられず、共に生きていることを形において確認したいと欲する存在である。
建築とは1つ1つの部屋が其々独自であろうとする力と、その集合体として1つになろうとする力との
衝突・均衡の中で成立している。
建築空間とは、「私」の身体の延長であり、生きた経験として存在するもの。
④窓について
建築空間は、そこに差し込む光によって生み出される。
「照らす光」と「満たす光」
光の在り方を考えるとは、床・壁・天井・屋根などの意味を捉え直すこと。
⑤入口について
入口の意味
誘い込む力のある入口、人を立ち止まらせ今来た道を振り返らせる力を持つ入口、
人にためらいを生じさせる入口・・・
⑥場所について
建築は見出された地形の特質を確定し、強調し、視覚化したもの。
⑦表象について
建築は、否定よりは肯定を、悲しみよりは喜びを、闇よりは光を表し、
その光は「私」の光ではなく、私たち共同の光を表す
⑧モティフについて
建築には「支えモティフ」と「囲いモティフ」があり、両者は互いに争いあいつつ、共存している。
⑨意匠について
「支えモティフ」と「囲いモティフ」の争いに1つの一致が得られた時の形態が意匠である。
建築を設計するとは、建築を作り上げている数多くの対立に一致点を見出すこと。
独創的な意匠とは、明確な目標設定と、それに向かう素直な解答により生み出される。
⑩分解について
⑪秩序について
建築における秩序は、明示されず隠されたまま、留まる。
建築は現実の上に成り立っているという視点と、働く手(ドローイング)により生み出される。
言葉では表せないことを、言葉で知ろうとすることに無理があるのは、承知している。
この本の言葉の意味を正しく理解できたのか、疑問はある。
そもそも、この著者の建築観が絶対なわけでもないと思う。
ただ、漠然としたものを言葉で知ることで、なんとなく行く道が見えてきた気がした。