こんばんは。
昨日8月21日、富士市フィランセで開催された桜井祥行さんによる
『岳南地域の近代教育史』のお話を聴く会について、簡単な報告です。
この講座は、富士市の『きらり交流会議』(=男女共同参画センターを
利用する市民活動団体の集まり)
女性史部会の主催、平成25年度女性史講座3回シリーズ第2回めです。

明治時代、大正時代、昭和戦前、戦後と4つに時代を分けて、非常に中身の
濃い内容をとてもわかりやすく、ポイントを突いてお話いただきました。
桜井先生のお話、引き込まれます!2時間があっという間でした。
そのお話のごく一
部……
文明開化の時代、鈴川地区が最も進んでいて、明治7年に郵便取扱所ができ、
明治22年に鈴川駅で設置されたそうです。当時の加島(かじま)村
(今の富士市の西部、富士駅北地域)に明治10年(1877年)創立の加島小
(現在、富士第一小)には明治20年に県下で2番目にオルガンが購入された
そうです。大正時代には、岳南地域では『綴り方教育運動』が起こって
盛んになったそうです。その流れによる文集『ふもと』は今でも続いて
いますよね?この富士市地域は近代、教育熱心だったようです。
戦時には、当時の富士郡教育会が「満蒙開拓青少年義勇軍」へ参加するよう
積極的に取り組んだそうです。悲しい歴史です。教育はいつの時代も
その社会の影響を受けてしまうことを学びました。
お話を聴いていて、私の地元でもある《加島村》について現代と後世にもっと
記憶に残るよう記録を残していかねばらならないと痛感しました。
加島を「かじま」ではなくて「かしま」とされてしまう傾向が最近あるそうです。
過去の岳南地域の歴史を学ぶことは、現在の富士市のまちづくりにヒントに
なります。
桜井先生のお話をもっと多くの方々に聴いていただけるといいなと思いました。
まだお伝えしたいことがたくさんありますが、本日はすみません、ここまで。
 
        

こんにちは。


富士市『きらり交流会議』(=男女共同参画センターを利用する市民活動
団体の集まり)の主催で、桜井祥行さんのお話を聴く会があります。
静岡県東部、富士市とその周辺地域の教育の歴史にご関心がある方、
是非いらしてください。当日、直接会場までどうぞ。
託児が必要な方は
816日までに申し込んでください。


テーマ:「岳南地域の近代教育史」

(平成25年度女性史3回シリーズ 第2回)

講師:桜井祥行さん(伊豆の国市文化財保護審議員)

開催日:8月21日(水)10時から12時 

会 場:富士市フィランセ西館3階団体研修室 
    
     


富士山が世界文化遺産に正式登録されて、富士山周辺地域がますます注目されて
います。富士市には、残念なことにその構成資産となる文化財はありません。
しかし、富士市からだけ見える美しい富士山の展望があります。
私たち、地元の者はその富士市だけのビュースポットに親しんでいます。
(市外からいらっしゃる方は、市内の各商店街等、地元の者にお尋ねください。)

国連教育科学機関(ユネスコ)・世界文化遺産の正式名称は、
「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」です。
市内には、富士山の信仰、伝説、芸術に関わる史跡、寺、神社等があります。
(例えば、比奈にある竹採公園は、富士市に語り継がれる『富士山かぐや姫伝説』の
 ゆかりの地です。)

富士山の雄姿とつながる人々の思いは、教育の中にも表れています。
その一例として、市内の小中高の学校の校歌には、必ず「富士山」に
関連する言葉が入っています。

( 以下、余談です。ごめんなさい、全ての学校の校歌を確認しておりません。
 私の出身校、富士第一小、富士中、吉原高校には入っています。
 ネット検索で富士市西部地区を中心に、ウェブサイトに校歌を掲載している
 学校を調べてみました。前述以外の学校では、富士川第一中、富士南中、
 吉原第一中、岩松中、富士第二小、富士南小、岩松小、岩松北小については
 富士、富士山、富士ヶ峰、芙蓉といった言葉が入っていました。
 その他の学校については後日調べて、このブログでお伝えします。
 各学校の
ウェブサイトには、校歌を載せていただくと同窓生やこのように
 調べたい者にとってはありがたいです。
 調べていて、校歌の中に富士山に対して語りかけるステキな歌詞に
 出会いました。
 岩松北小の2番です。
  「…富士を見つめて 語ろうよ 私の願い 僕の夢
    大きく結ぶその日まで 力をたくわえ学び合う…」
 
 富士山ではないですが、富士第二小の校歌から、戦後、民主主義が始まった頃に
 できた学校の歴史が伝わってきます。
 校歌2番に「民主のはたは空高く…」、3番に「おとこ おみなの けじめなく」
 とあり、民主主義と男女平等を盛り込んであって、感銘を受けました。
 こういったステキな校歌を歌って育てば、校歌に込められた思いの影響を
 無意識に受けるだろうなと思いました。
 以上、余談が長くなってすみません。)
 
富士山が世界文化遺産となった2013年に、富士山を仰ぎ見ながら展開された
岳南地域の教育の歴史を学んでみたいと思います。
きっと、現在と未来に役立つ先達の知恵を伺えると思います。

岳南とは、静岡県東部の富士山南麓地域、富士市地域を指します。
インターネットの百科事典kotobank(コトバンク)には、
「…旧吉原市・旧富士市・旧鷹岡町の総称として使われたが、
1966年(昭和41)2市1町が合併して富士市となった…」とあります。
岳南という言葉を使う、その代表的なものは、私鉄『岳南鉄道』
『岳南電車』です。

富士市の男女共同参画センターを利用する市民たちの有志は、
人生の先輩の女性たちにその人生をお聴きして記録集を作る活動をしています。
富士市『女性史づくり』は、平成16年(2004年)から始まり、現在4号まで発刊、
5号を準備中です。
4号までは、市役所・多文化男女共同参画課、フィランセ男女共同参画センターで
販売しており、1部各500円(2号のみ300円)です。
  
  

ではではまた。

*簡単なご報告*
昨日の朝、急にご案内した富士市今泉まちづくりセンターにて、
奥山和弘氏の講演会〈「男だてら」に「女泣き」〉には
多くの方がお集まりになっていただいたそうです。
この講演会は、平成25年度男女共同参画推進事業今泉地区として
開催されました。
担当のお一人、松本さんから連絡がありました。
当方、所用で
行けず、すごく残念。
昨日、富士市では他にも講演会、幼稚園の夏祭り等々、
多くのイベントがありました。そんな中、お集まりいただき、感謝です。
富士市には、男女共同参画条例(2004年制定)があり、その条項の1つに
男女共同参画地区推進員(16条)があります。
今泉地区の推進員さんたちが担当してくださった講演会です。
条例を「絵にかいた餅」にしないで、実際に活動しています。

奥山先生のお話の会についてまた必ず富士市で開催されるよう願っています。
開催される時には、次回はもっと前にお伝えします。
男女共同参画、ジェンダーについてわかりやすくお話してくださる、ステキな先生です。
先生のご著書もお勧めです。
  ↓
『モモタロー・ノー・リターン&サルカニ・バイオレンスー
昔むかし、ジェンダーがありましたとさ…』〈十月舎 2011/4〉

ではではまた。