誰に託す?日本の将来――「国のかたち」の選択


引き続きまして第2部の始まりです。

司会は「TV ビッグバン」でおなじみ眞鍋かをりさん&「朝日新聞」より横田さんの相思相愛ペア!

この日もおそろいのネクタイで仲の良さをアピール!

(・・・眞鍋さんって結構メンズライクな方ですね・・・。)


この第2部では今まであまり触れられてこなかった

憲法改正、9条についても議論されていました!注目!!



共通する「非核」、真の平和とは?

両党に通じるのが「非核」。

そりゃそうです。日本は負の遺産を持っているんです。

そして9条は「平和の象徴」だという見方も両党に変わりなし。

しかしながら、

自民党は9条改正派、民主党は9条堅持の立場に立ちます。



 ← 第2部メンバー!


自:「今世界情勢・アジア情勢は大変緊張状態にある。

   9条は平和の象徴であるが、このままでは平和を守れない。

   自衛隊の国債貢献も求められている中、

   ボーダーラインは明確にしなくてはいけない。

   変更は自衛隊を守るためでもある。

   9条を真の平和に沿ったものにする必要がある。」

民:「確かにイラク戦争において、

   日本からもっと人を出せという批判もあったが、

   60年の平和は国の誇りである。

   そしてそれを守ってきたのが9条。

   国の指針である憲法は変えるべきではない。」

   


革新的自民党と曖昧な民主党

憲法改正や9条について確固とした意見を持つ自民党。

それに対して、若干不得意分野とも感じられる民主党。

両党は今後どういったマインドで日本は進むべきだと考えているのか。


自:「国内に平和の意識を高めていく。

   世界にも強く訴え、国際貢献を果たす」

民:「争いを好まない心を持ち続けていく。」


比較してみると、民主党の発言は若干頼りない印象も・・・。

それだけで平和は守れるのだろうか、という不安を抱きたくなる。。




米国の核のカサに守られている日本

非核を訴えているものの、

現状として私たちはアメリカの核のカサのしたで守られています。

この点で、非核を訴えるには説得力がかなり弱いでしょう。

「現状は良いとは思っていない」と自民党。

対して民主党は、、、

民:「1度憲法や9条を変更してしまったらゆるみが出る。

   平和は堅持しなければならない。

   現状は受け止めるが、今後非核を訴える日本として、 

   核における立場はアメリカとはっきりとした距離をとる必要がある。」




 ← 第2部メンバー!


民主党の強い姿勢がはじめて現れました。

この発言、どこまで信用できるか、ということですよね、。

わたしとして、半信半疑であったりもしますが、

現状を容認しているままではいけないとも思います。




国益か、平和か

安保理入りは目指すのか、・・・?

自:「安保理加入を目指す。平和に対しての発言権がもてる。

   しかしながら日本としてのスタンスは変えないで行きたい」

民:「武力で国際貢献をしなければ加入できないのであれば、

   国民の安全を優先する。加入できなくても、安保理の価値観を

   変えられるような平和の訴え方をしていく。」


もし今北朝鮮から米国にミサイルが撃たれたら日本は・・・

ミサイルが日本の頭上を越え、アメリカへ飛んでいったとしたら、

平和を訴える日本としてどのような行動に出るべきでしょうか?

この点についても両者の意見は全く異なります。


自:「ミサイルを打ち落とすしかない。

   その場合は集団的自衛権を認める。

   日本人の命、アメリカ人の命、

   アメリカに暮らす日本人の命を無視することは出来ない」

民:「米国は自国でも強力な自衛権をもっているから、

   日本が打ち落とさない。

   日本の領土を脅かされるわけにはいかない。

   もし米国から要請があったとしても

   断わることが出来てこそ、対等な日米関係だ。」


あくまでアメリカにこびないつもりの民主党。

しかし逆に、日本の平和を守るための手段って一体何なんでしょう?







 

岐路に立つ日本―あなたが選ぶこれからの国のかたち      

 

   
 

ついに最終ディベート第1部開始です!!@テレビ朝日

司会は「NEWS WEEK」からノリコ・ヒラリーさん&「週間URA」から酒井さんのペア!



実績の真実(ウラ)


安倍首相含め自民党が繰り返し唱える「成長」ということば。

自民党はこれまでの実績をアピールするわけですが、

その実績は本当なのか、私たちが実感できるレベルまで

景気や雇用は回復しているのかっていう問題。

第1部はそんな核心をついた話題からスタートです!!



← 自民党の第一部メンバー!


自民党の言う実績が本当ならば、その実績は国民に満足感を与え、

世論調査の数字にも反映してこなければならないワケです。

しかしながら7月5日付けの世論調査では、

現状に満足している国民の姿は現れなかったようです。

この点について自民党は・・・・

「5年で8%のGDPが増加し、国債も返済している。

完全失業率の低下、初任給のアップなどの実績は事実」

「大不況時代はだれもが実感なんて出来なかったが、

今は一歩一歩進んでいる途中」と弁明。


そして、最終的には

「他政党(民主党)のネガティブなアピールが、

世論に反映しているだけだ」と世論調査の結果を否定!!


・・・でも逆に言えば、

実績を残していても誰にも気づいてもらえない自民党って、

かわいそうだなーーなんてことですよね。

その点からいうと、実績アピールに関して、

自民党の負けを認めてしまったような発言に聞こえません!?


 

一方で、民主党もヒラリーさんに突っ込まれてました。



← 民主党第1部メンバー!


ヒ:「民主党さんは、格差是正、格差是正といいますが、

  ある程度の格差はしょうがないですよね?

  いったいどの程度の格差が正常なんでしょう?

  どのくらいになったら格差是正したと言えるんでしょうか?

  それとも格差はまったくなくなるんでしょうか?!」


この鋭い質問に民主党は具体的な回答をすることが出来ず・・・。

しかしながら、国民の半数が生活が苦しいと感じている状態、

経済的な理由による自殺者が1万人以上いるという状態などをあげ、

現状はどう考えてもおかしい、ということをアピールしました。


こういった、将来的な見通しのない部分が、

「民主党は口先だけ」と言われてしまう所以かもしれませんね・・・^^;




そして話題は気になる「年金」「財源」へ・・・

松岡大臣の自殺、年金未払い、・・・

年金については話題の耐えなかったこの参院選。

年金の財源もおおおーーーーーーっきな問題です。


自民党の歳出削減はこのまま続行の予定。

このままでは国民の負担が増え続けるという懸念に対して・・・


自:「国の予算見直しはそのまま、公共事業、防衛費、

   公務員人件費、特別会計費の法律の見直しを図る。」

  「国債の返済を先送りにはしない。先送りにしてしまえば、

   日本自体が夕張市のような状態に陥り、ボーナスカット

   増税などのを招きかねない。」


国債の返済・年金の財源、

これらのどちらに比重を重くかけるか、ということが鍵みたいです。

民主党は国債の返済は格差是正後としているが、

国債の返済はいつごろから行うつもりなんでしょう・・・?


民:「明日の生活に来るしむ人々の生活改善が優先。

   賃金ベースを2%上げ、国内消費をあげていく。

   現在生活保護を受けている人数、150万人を、

   95年の状態(60万人)に戻す。返済はそれから始める。」


おお!民主党から将来を見据えた発言が!☆

そういう中身までしっかりしたプランが聞きたかったんです!



気になる!国民の負担・・・

2者択一といえど、どちらを選べど少なからず、

われわれ国民に負担すべきこと、努力すべきことはある。

・・・と思われます。


自:「定率減税の見直し、・・・ただし、今すぐ国民に強いることはない。」

民:「大企業、富裕層には所得税累進課税緩和の見直し、金融所得の見直し」


自民党は国民全体にかかる負担ですね。

たいして民主党はやはり潤っている層に照準を当てています。

数的なことでいえば大半の一般庶民の心をつかめるのは民主党の案?

まあ、そんな簡単に話はつかないですが(汗)



雇用―どこが違うの?一緒なの??

第1部も終盤に差し掛かる。

似たような発言も多い両党に聞きたいのがこれ、

「どこが違うの?どこがいっしょなの?」という話題。

ここでは雇用について、です。


民:「企業自体に雇用の支援をしている。

   ただたくさんの雇用を増やしたという結果重視ではなく、

   企業の応援もするのが、自民党との大きな違い。」

と、一方で自民党は・・・

自:「個人にむけた雇用支援ばかりではなく、

   トライアル雇用という企業の雇用支援も行っている。」

と、民主党の前言を撤回!

自:「国民に聞こえがいいだけの民主党とは違う。」

と最後に一言決めるのも忘れない(笑)



「甘やかし」などと批判される民主党ですが、

このことについては、

民:「目の前の困っている人を助けようとしているんだから、

   現状に応じた発言であり、甘やかしではない。」

とスタイルを貫く強い意志を感じさせました。

本日がゼミの最終日になります。

正直なところ、非常にスコアをつけるのが難しいです。

どちらの党も精一杯頑張ってきたことを知っています。

できることなら両方勝ちにしたいぐらいです。


でも、結果はでます。

どちらかの陣営は勝利し、どちらかの陣営は敗北します。


勝利した陣営は喜び、敗北した陣営は悔しがるでしょう。


しかし、あなたたちが得るものは、勝利の喜びと、敗北の悔しさ、それだけではないはずです。


友ができた人。


自らをプレゼンスする喜びを知った人。


自分が熱くなれるモノを見つけた人。


得るものは人それぞれ違うと思います。


でもそこであなたが得たものを、今後大切にしてください。


きっとそれは、大学生活での大きな財産となるはずです。


最高の仲間とともに、最高のパフォーマンスを見せてくれたこの数ヶ月。


この時間をメディアとして共有できたことを嬉しく思います。


拙い内容と文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


本当に、みなさんお疲れ様でした。






ブログ担当 長井 裕