「あーいすあいすー」


買い出しじゃんけんに負けた三歩は、コンビニに来ていた


「夜9時にかよわい女の子を1人で行かせるなんて、奴らどうかしてるぜ」


『奴ら』とは三歩と同じ寮で暮らす仲間のことである

そして『かよわい女の子』としては珍しく、三歩は工業高校に通う工学系女子だ


「あー!あいすあった!えーと、メモメモー。今度は注文通りに買わないと、また怒られちゃう」


三歩は日常生活でよくミスをする

この間も注文通りにお使いができなくて、みんなから非難されたばかりだ


そうやって責められたりからかわれたらするたびに、三歩は心の中で復讐を誓うのだ

でもそんな気持ちも一晩過ぎれば忘れてしまう、鳥頭の三歩



いつも三歩はもっとしっかりしたい、と思っている

だが、男ばかりの工業高校に三歩が馴染めてるのは、この楽天的な性格のおかげだったりする


「よーし!ミッション完了だぜ!」


三歩は買い物カゴに5つのアイスを入れ、そう言い放った

注文のアイスは4つなのだが、よくばりな三歩は自分用の雪見だいふくを2つカゴに入れていた


「おっと、お会計を忘れてたぜぃ。ワイルドだろぉ?」


そう心の中でつぶやいてから(実際は声に出ていた)レジを済ませてコンビニを後にした



「んー!夏っの夜っは涼しっいな〜!」

 


好きなアイスを買ってご機嫌の三歩

アイスの袋をぶんぶん振り回しながら、寮までの道をスキップで進む


「るんるんるるーん♪るんるんるrうっ…!?」



三歩突然、何者かに腹をぐい!っと締め付けられその場にうずくまった


「っうう…」


鳩尾の部分が圧迫され、一瞬呼吸が出来なくなる


「はあはあはあ…」


三歩は痛みと恐怖の中で、暗闇の中の誰かに問うた


「…だ、だれだ!」




シーン




反応はない


痛みが少し引いてきたころ、三歩は履いているハーフパンツの異変に気がついた


「あ、これ紐が千切れてる」


三歩の履いているズボンの外付けの紐、その結び目の蝶々結びで輪っかになっていたはずの部分が千切れて、2本に分かれていた


「むむむ…おかしいぞ」


三歩はそう思い顔を上げると、そこには道沿いの畑から飛び出した一本の有刺鉄線がある


「有刺鉄線…」


探偵三歩は考えた。

考えに考えた末、



チッチッチッチーン!



一つの結論に至った


「つまり、私のズボンの結び目の輪っかがこの有刺鉄線に引っかかった。でもそれに気づかずに、私はスキップし続けた。すると、この鉄線に紐が引っ張られて、私の身体が持っていかれた、、ということか…」


そう言い終わると三歩は立ち上がり、空に向かって叫んだ


「…なるほど!」





「ふんっふんっふっふーん!」


謎を解決した喜びで痛みを忘れてしまった三歩は、再びスキップで帰路についた








「ただいま〜ん!!」


寮に着いた三歩は、男部屋のドアを勢いよく開けた


「遅いじゃねーか三歩!何でコンビニまで40分もかかるんだよ!」


仰向けでゴロゴロとゲームをしているケンジが言った


「ま、まあ色々ありましてぇ。それよりあいす食べよ!あいす!」


ケンジは三歩に対して何かと当たりが強い

そんなことは慣れっこな三歩はへらへらしながらアイスを差し出す


「お、今日はちゃんと注文通りに買えてるじゃねえか」


「私だっておつかいくらい普通にできますぅー」


ケンジの向かい側にどかっと腰を下ろし、唇を尖らせて三歩はそう言った


「ていうか、みんないないけど、どこ行ったの?」


部屋にはケンジ1人だけだった

三歩におつかいを頼んだシンジとレンの姿はない


「ああ、アイツらは三歩の帰りが遅いから心配だーとか言って、さっき出かけてったよ」


「ええ!そうだったんだ。入れ違いになっちゃったのかなあ」


三歩は少し申し訳ない気持ちになり、2人を迎えに行こうと思った

だが大好きなアイスを前に食欲を抑えられなかった


「うんまあ」


「おまえは本当に、自分の欲望に正直なやつだな」


「えへへ。食べたいときに食べるのが1番いいのです。ひとつだけ食べたら2人を迎えにいくよ」



そうこう言っていると、部屋の扉が開き、そこには2人の姿があった


ガチャっ


「ただいまー三歩どこにもいなかったーって、三歩?!」


「うお!先に帰ってたのか!それなら言ってくれよー」


シンジは悔しそうに肩を落とし、散歩を睨む


「ごめんって〜!これ食べ終わったら行こうと思ってたの!パクっ、うんまあ」


全く気にしない様子で三歩はそう言って二つ目の雪見だいふくも平らげた


「おいー!三歩もう2つもアイス食ってるよ〜

心配して損したぜー」


シンジはまたしても三歩の方を睨んだ


「うう。。」


2度目の睨みにさすがの三歩も少し身体を強張らせたが、そこに救世主が現れた


「まあまあ、何ともなかったならそれでいいじゃないか」


その声の主はシンジの後ろに立っていた

はっ!と気がついた三歩は、キラキラした目で彼を見上げた


「レンくん〜!!」


「ただいま三歩!遅いから心配したんだよ」


犬のように駆け寄った三歩を、レンはどうどうとなだめる

嬉しそうな笑顔を見せる三歩


「はあ、アホ2人で何やってんだか」


「ま、俺らはさっさとアイス食おうぜ」


3人がアイスに手を伸ばす


「お!三歩今日は間違えずに買えたんだ!えらいねえ」


「もーレンくんまでー。私がおつかいすることってそんなに不思議なことかなあ?」


それを聞いてシンジが噴き出しながら言った


「ああ、だって今までで成功例がないんだからなあ」


「もう!みんな私のことをなんだと思ってるの?!っひ」


ぶるる



「おいどうした三歩」


「あ、おトイレ行ってくるね」


そう言いうと三歩は部屋から出て行った






ここは男性寮なので男子トイレしかない

女子寮まで行けば女子トイレがあるのだが、めんどくさがりな三歩は構わず男子トイレを使う


3つある内、1番手前の個室に入り、ドアの鍵を締め、ズボンに手をかける……


「…あれ?」


ぐいっぐいっ


(ひ、紐がほどけない…)


ズボンの結び目が硬いコブ結びになっていて、どれだけ引っ張ってもびくともしない


(あ!さっきの有刺鉄線で引っかかったときだ、

あのときに結び目がひっかかって、その勢いで結

び目硬くなっちゃったんだ)


紐が解けなければズボンが脱げない


(こうなったら…んーっ!んーっ!!)


結び目はそのままに、ズボンを力任せに下ろす作戦に変更


(だ、だめか、、)


無理矢理に下ろそうとすればするほど、結び目がギュウギュウとさらにキツくなるだけである


(このままじゃおしっこできないよ、どうしよう…)


ことの重大さに気づき始めた三歩

焦りが三歩の尿意をどんどん高めていく


(ここにいたってだめだ、みんなに助けて貰おう)


そう思いトイレから出ようとした、だが


(…だめだ、恥ずかしい)


いくら三歩といえど女子のはしくれ

最低限の羞恥心は持っている


ズボンの紐が解けないから助けて、何て泣きつくのは、まるで幼稚園生だ


そんな情けないマネはできない

それにそんなことをしたらまたあの2人に馬鹿にされてしまう


(1人で何とかするぞ)


三歩はズボンの紐と戦うことを決めた


どかっと便器に座り込み、キツく、丸くなった紐にのあいだに爪を潜らせる






〜20分後〜


(だ、だ、だめだああ…)


あれから20分が経ったのだが、紐が解ける気配は全くない

それに加え、三歩の尿意はもう誤魔化しのきかないものになっていた


(このままじゃ…私…)


(こうなったら…助けてもらうしか…)


苦渋の決断だが、仕方がない

三歩の戦意は完全に喪失していた






ガチャっ


「ただいま…」


「おい!遅いじゃねーか!」


「人生ゲーム始めちまうとこだったぜ」


シンジとケンジがらたたみかける


「え、ええーあぶなかったあ」


今の三歩に人生ゲームをしている余裕はない


トイレにいきたい

というか、トイレが漏れそうだ

焦りでじっとしているのも辛いほどである


だが三歩は平然を装っていた


(トイレが限界だから助けてください、なんて言うのは恥ずかしすぎてむりだ…だから、自然に、瓶の蓋が固くて取れないの、っていう感じのノリで言う!)



「あ、あのぉ〜」


「どうした?変な喋り方して」


シンジが不機嫌そうにこっちを見る


「あのお、と、と、といれ…」


「トイレ?今行ってきただろ」


(だ、だめだ、恥ずかしい…///)


「顔真っ赤にして、何が言いたいんだよ」


三歩の顔は恥ずかしさで梅干しのように真っ赤になっていた


「だ、だから、ひ、紐が解けないの…」


「それがどうした」


「え、えっと、そ、それはあ」


(そこは察してよお…///)


「…なるほど」


そう言ったのはレンだった


(れ、レンくん…!)


「つまり、三歩はさっきトイレに行ったけど、ズボンの紐が解けなかった。だからズボンが下ろせなくて、用を足せなかったわけだ」


(そ、そこまで言わなくてもお…///)


「なんだ、さっさとそう言えばいいじゃねえか」


「だから、さっきからそう…!」


「まあとにかく見せてみろよ」


言ったのはケンジだった

どうせ助けて貰うならレンくんがよかったが、わがままは言ってられない


「…うん」


そう言って三歩は立ち上がり、座ってるケンジの向かいまで移動した


三歩はサッとTシャツを捲り上げて、固くなった紐をケンジに見せた


「うおっ、なんだこれ」


紐を触り驚いたようにケンジは言った


「どんな縛り方したらここまで固くなるんだ」


「こうなってしまったのはは事故でして、、」


ヘソの当たりがあらわになってしまって、ちょっと恥ずかしい


「まあきついだろうが、解けないことはないだろう。おれにまかせとけ」


「うん」


(で、できるだけはやくお願い…//)


三歩の尿意はどんどん迫ってきていた





〜15分後〜


「っち!なんだよこれ!」


いくらやっても解けない紐の固さにケンジはイライラしていた


もじもじふるふる


「おい!三歩動くな!じっとしてろ!」


「え、、で、でも…」



ここにきて三歩の尿意は隠しようのないものになっていた

もうじっとしていたら出てしまうのである


無意識のうちに足踏みをしたり、お尻を上下左右に揺すってしてしまう


(トイレ、トイレ、はやく、はやくしないと、)


ふりふりったんたんっ


「おい三歩!動くなって言ったろ!」


「も、もう動いてないと、だめなんだって…!」


顔を真っ赤に染めた三歩が涙声になって言った


「あ、わ、わるかった、」


シンジが申し訳なさそうに謝る

三歩は息遣いも荒くなっていた


ぶるるる


(だ、だめ、波が…で、でる、でるでる、、!)


ぴょんぴょんぴょんぴょんっ!


三歩は限界のあまり小刻みにジャンプし始めた


シンジは紐を手に取っているが、三歩がこの状態

では解けそうもない


(はあ、はあ、やばい、、!で、でるでるでる)


もじもじだんだんっ!


「お、おい三歩、大丈夫か…?!」


ビクッ!!


「うあ、!」


ガバッ!


(シューー、シュ、、)

 

三歩はとっさに両手で股間を押さえつけた


ギュウギュウッッ


(やばい、、と、とまれ、、で、るな、、、)


「さ、三歩…?」


みんなが心配そうに見つめる中、三歩は鬼の形相で小便を我慢している


ギュウーーーーッ…


(シュルル……)


「ふ、ふぅ、ふぅ」


(あ、あぶなかった、、、)


三歩のパンツに500円玉ほどの黄色いシミができる


三歩はもはや限界だった

脳内はおしっこのことでいっぱいだ


「お、おい、ハサミもってこい!紐切るぞ」


シンジがそう言うと、レンはすぐに机からハサミを取り出した


そこで次の波が三歩を襲う


ぶるる!


「三歩!あと少しだけ頑張れ!紐切ってやるからな」


「う、うあ、はやく、もう、、もれちゃう、、」


(でるでるでるでる、、やばいやばいやばい、、

、が、がまんするんだ、、う、うふうぅ)


ギュウギュウウウッッッ


はあはあ


「さ、三歩!辛いだろうが、手を退けてくれ!

でないと紐が切れない」


手を退ける、決壊寸前の今の三歩には不可能に近い行為だった


タンタンッ

「ふっ、ふっ」


でもこのままでは漏らすのも時間の問題


三歩は覚悟を決めた


(で、でそう、、でも、つらいけど、がんばれ、、私、、きっとがまんできる、、でない、でない、、)




すると三歩はバッ!と一瞬のうちに手を離し、その手で一気にハーフパンツをぐいっと引き上げた


(ジュイッ、ジュイィィィ)


(やばいっ!でるでるでるでるでる!)



ぐいぐいぐいっ!

だんだんだんっ!

ふりふりふりっ!


(シュルル、シュ、シュ…)


「は、はあっ、はあっ、はあっ、」



引き上げてV字型になったハーフパンツに、音が響くほどの足踏み、それに加え、お尻を上下左右に揺すっている


「よくやったぞ三歩!あとはハサミで切るだけだ、!がんばれ!三歩!」


三歩の小さな顔は真っ赤に染まり、目からはじわじわと涙が溢れている


(さ、三歩…ズボンが濡れて、漏れてきてる。もう我慢できないんだ、)


れんが心配そうに見つめる


「三歩ハサミ入れるから、少しの間動かないでくれ、」


もじもじもじもじ


「ふ、ふふぅっ、、」


(む、むり、、動かないなんて、そんなの、むりだよお、、)



「いくぞ、三歩!」


サッ、


ぷるぷるぷる


(は、はやく、はやくして、、も、でる、、でちゃう、、)


「あれ、まてよ、切れ、ないぞ、、」


ぷるぶるぷるぷる


(だ、や、やめ、でる、、おしっこ、、でる、)


(ジワ、ジワワ…)


「ちょっとまて!すぐ切るから、まってくれ」


ぷるぷるぷるぷるぷる


(だ、だ、もう、だめ、、が、がまん、できない


(ジュイジュイジュイィィ)


三歩のおしっこが足を伝う


「あ、う、ふっ、ふぅっ、、」


バッッ!!


「お、おい…!三歩っ、、」


グリグリグリグリッ!

ダンダンダンダンダンッ!!

ふりふりふりふりふりっっ!!



「ふしゅーっ!ふしゅーっ!」


(ジュワッ、ジュワワワア…)


「な、さ、三歩…?」


(でるでるでるでるっ!も、でる、もれるもれるもれるもれる、おしっこ、おしっこでる、!)


ぶ、ぶるるる


「三歩!はやく切らないと、もう出そうなんだろ?!だからっ、、」


(で、で、うわ、うわああ)


(プシッ、ジョ、ジョ、ジョロロロ、、)


ダンダンダンダンつ!

グリグリグリグリっっ!

ふりふりふるふるっっ!

ギュウギュウギュウっ!!



(が、がまん、する、んだ、まだ、で、でる、なも、れ、るあ、う、うああああああ


プシィッッ!!ジョビジョバジョビジョバジョビーーびちゃばちゃびちゃばちゃーーー




「さ、三歩?!!」


「おい!も、もらし、、」



シュルルルルルーーーシュチィィィィッージョロジョロジャローびちゃばちゃびちゃばちゃちゃー


ふぅーっ!ふぅーっ!ふぅー!