命がこの世に産まれてくるのが
どれだけの奇跡なのか。
私の体験談がそれを届けられるなら
書く意味があります。
妊娠がいかに奇跡なのかっていう話をします。
実は先月から
不妊治療を再開しました。
2年前、身体からたまごを取り出して
顕微鏡下で受精させた受精卵を
凍結保存してありました。
凍結保存するということは
また身体に戻す前に
融解するということです。
細胞分裂がうまくいっていない卵は
この時に細胞が壊れてしまう。
だから培養させて
状態のいい卵だけを凍結します。
結果、私の場合は
凍結できたのが2個でした。
そのうちの1個が
今お熱でダウンしている息子。
残ったもう1個の卵を
先日身体に戻しました。
私のは、培養して3日目の卵だったので
戻すのも排卵から3日目。
（人によって違います）
そのためスケジュールは
突然決まります。
排卵日を正確に特定。
エコーと血液検査で確認して
そこから3日目に移植となります。
その日はお客様のところへ
伺う日でした。
お客様には
急遽事情を説明し
予定をずらしていただきまして…
快くご了承くださって
本当にありがたかったです…
移植してから
2週間で妊娠判定。
それまでの期間は
ホルモン補充をします。
注射やら膣座薬やら…
病院によっては
テープのところもありますよね。
そして
妊娠判定。
分割胚の場合は尿検査。
※細胞分裂がどんどん進んで
胚盤胞（↓写真5日目）という状態になると着床する。
それ以前の状態の卵を分割胚といいます。
今回は
アシステッドハッチングもしました。
着床する時に、外側の殻みたいなのを
卵が自分で破って
子宮内膜に潜り込むんだけど、
殻の状態によっては
それができないために着床できないこともあるので、
あらかじめ殻を破りやすい状態に
人工的にしておくのが
アシステッドハッチングです。
一人目の時は
この妊娠判定までの2週間が
3ヶ月くらいに感じましたし
不安でした。
当時はリハビリの仕事で
70kgくらいの患者さんの移乗訓練とかを
毎日やってたのもあって…
とにかく心配でした。
が、
今は息子のお世話もあるおかげか
いい意味で気楽に過ごせて
2週間があっという間。
なんの心の準備もないまま
尿検査受けて
ものすごいドキドキしながら
診察待ってました。
呼ばれて
検査のスティック見た瞬間
血の気が引く感じでした……
あぁダメかーーー
って。
期待してたわけでもないけど
なんとなくダメな気もどこかでしてたけど
それでもやっぱり
ショックはありました。
移植した時に
「このたまごを戻しました」って
写真をくれます。
その子を見た時に
息子の時と比べたら
あまりキレイな形の分裂じゃないから
一瞬もしかしてダメかなぁ
って気がしたのも事実。
同じ3日目の卵でも
息子は12分割。
今回の子は7分割。
分裂のスピードも遅いし
形も不揃い。
ちょっと弱い子なのかなぁ……とは
なんとなく思ったけど
やっぱり弱い子だったようです。
私が悪いわけでもなく、
仕方ないことなんだけど
それでも一度は私の身体に
戻ってきてくれて、
なんかそれだけで少し愛着もあって。
身体に卵を戻した瞬間に
なんか勝手に男の子の様な気がしてね…
だから
なんか彼をちゃんと
育ててあげられなかったような…
彼を産んであげられなかったような…
そんな悔しい気持ちになりました。
ごめんね…
でも、身体に戻ってきてくれて
ありがとう。
と言って
彼とはさようならしました。
これで貯金してた卵はなくなったので
また採卵からやり直しです。
再び来る…
・30万円以上の出費
・2週間の注射地獄
・全身麻酔
・OHSSでの腹水
・予定の調整
何より、今回は…
・息子の体調
・年齢の壁
35歳を過ぎると
着床率はガクーーーンと落ちます。
それは卵子の質が下がるから
というのも
ひとつの理由としてあげられています。
今34歳。
チャレンジはもうギリギリです。
ということなんですが、
今周期はすでに予定が合わず見送り。
次の周期から
また採卵に入ろうと思ってます。
2人目と言うのは
1人目の時ほど
一喜一憂している暇がない。
これはいい意味で…
彼の存在に
かなり救われています。
産まれてきてくれて
ありがとう。
彼がこの世にいる奇跡を
また再び感じることができました。
妊娠している皆さん
お腹の中の命は
本当に本当に奇跡です。
大切に大切に育ててくださいね^ ^
お子様のいるママさん
目の前にいる子供達は
奇跡の塊です。
着床するまでの数々の壁、
お腹の中できちんと育つこと、
命をかけた出産
産まれてから今までの成長
全てが奇跡のような出来事です。
どうか命を大切にしてください。
妊活中の皆さん
頑張ろう！
私も頑張ります。