ボク「あのー、すいません」
??「はい、なんでしょう?」
ボク「ここはどこでしょうか?」
??「ここは、幻想卿です」
ボク「幻想・・・卿?」
??「そうです。ここは、幻想卿です」
ボク「ボクは、なんでこんなところに居るのでしょうか?」
??「さぁ、それは、貴方がここで探すことのひとつでしょう?」
ボク「―――え?」
??「機会があれば、またお会いしましょう」
ボク「ま、まって!君はいったい・・・誰なの?」
??「ボクは貴方。貴方はボク。君の願望が生んだ、もう一人のボク。」
ボク「もう一人の・・・ボク?」
??「君が言った。言ってくれた。ボクは、それに応えた」
ボク「・・・・・・・・・」
ボク「――――あぁ、そうだったね」
ボク「思い出した。覚えていてくれたんだね。」
??「―――ん。」
『――そうだ、幻想卿へ行こう。君と。』
