とある病院の7階706号室の窓際から

とある病院の7階706号室の窓際から

それは、用意されたものではない。自らで掴み、形を成し、創ってゆくものだ。

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ボク「あのー、すいません」


??「はい、なんでしょう?」


ボク「ここはどこでしょうか?」


??「ここは、幻想卿です」


ク「幻想・・・卿?」


??「そうです。ここは、幻想卿です」


ボク「ボクは、なんでこんなところに居るのでしょうか?」


??「さぁ、それは、貴方がここで探すことのひとつでしょう?」


ボク「―――え?」


??「機会があれば、またお会いしましょう」


ボク「ま、まって!君はいったい・・・誰なの?」


??「ボクは貴方。貴方はボク。君の願望が生んだ、もう一人のボク。」


ボク「もう一人の・・・ボク?」


??「君が言った。言ってくれた。ボクは、それに応えた」


ボク「・・・・・・・・・」


ボク「――――あぁ、そうだったね」


ボク「思い出した。覚えていてくれたんだね。」


??「―――ん。」


 


 


 


 


 


 


『――そうだ、幻想卿へ行こう。君と。』