私が田舎暮らしを初めて3年6ヶ月、今朝、初めての訪問者がありました、仕事に行くために玄関を出ると褐色の毛むくじゃらの真っ赤な顔がこちらを向いて座ってました、あ、猿だ、写真写真、携帯を上着のポケットから慌てて取り出すと猿も慌てて藪の中に逃げて行き、撮影失敗、田舎なので穴熊やコジュウケイは時々遊びに来るけど、猿は初めて、いや、見掛けたのが初めてで、いるんですね山の中にわ、近似に猿顔のお爺ちゃん、お婆ちゃんは数人いますが、山には、他に何がいるんだろう?
最近、某携帯電話のCMで犬のお父さんが、「俺は、ちゃんと親孝行を・・」と言うのがある、そのCMを見る度に、離れて暮らす、年老いた母の顔が頭を過る、私は、今までいくつ親孝行をしただろう、心配を掛けた事しか思い浮かばない、辛くてもいつもニコニコ微笑んでいた母、優しかった、そして強かった、小さい母、母は子供の頃から苦労をしてきたらしい、母の父親は軍人で別に家庭を持っていた、母は妾の子、妾の子といじめられたらしい、私は、この事を大人になり他人から聞かされた、母は、一度も辛かった話しをしなかった、母は、弟三人、妹三人の七人兄弟姉妹の長女で、戦争で亡くなった祖父、身体の弱い祖母の変わりに兄弟姉妹を皆、育て上げた、兄弟姉妹は皆、高校まで卒業させた、自分自身は、ろくに学校にも行けなかったみたいだ、やがて母は、父と結婚をし、私が産まれた、父方の祖母、兄弟姉妹からの嫁いびりは凄まじく、産まれたばかりの私を母から取り上げ遠く離れた親類に預けた、母は、泣きながら自分の張る乳を絞り、川に捨てていたと近所に住むお婆さんが教えてくれた、六年後、私は母の元へ帰されたが母に対するいじめは終わらない、でも、母は私を抱き締め微笑んでいた、父の裏切りにも私の前では微笑んでいたが、私は知っている、台所に一人立ち、肩を震わせ声を殺して泣いていたことを、まだ小さな子供だった私だけど、私に気付かれないように泣いていた母、やがて家を出され又、引き離される時、母の涙でくしゃくゃになった顔、今でも忘れない、私は大人になり家を出て、母を迎えに行き、母と過ごした短い時間、私は仕事で九州から北海道へ、六年、一度、北海道旅行に母を連れて行った、ありがとう、ありがとうと何度も何度も言ってた母、退職して九州に帰った時、嬉しそうに笑ってた母、そして私の結婚、私は一緒に暮らすといったが、母は自分が居ては妻が可哀想と離れて暮らすと言って私の手をしっかりと握った、あなたの手は小さくく温かだった、自分の事より人の事を一番に考える、私の幸せを自分の事のように喜び涙を流す母、貴女の人生っていったい、何なんだ、今からも、たまには会いに行くよ、そして今度産まれかわる時には、もう一度、あなたの子供に産まれて、精一杯の親孝行をするよ、約束するよ、約束するよ、