半年程度前、中田ヒデが前園との対談でこんなことを言っていた。
「バルセロナのサッカーがすごいってみんな言うけど、あのサッカーって日本代表の紅白戦とよく似てるんだよね。ようは持ってる技術を試合でどう出すか。日本人の技術は世界でもトップクラスだよ、それは現役のときからずっと感じていたもん。」
また、たしかドイツワールドカップ直前のインタビュー(だった気がする。もしかしたら違うかもしれん。)でも、以下のような発言をしていた。
「日本はベスト4にだってなれる実力を持っている。いかに持っているものを試合で出せるか。」
そう、「日本代表ワールドカップでベスト4説」を最初に言ったのは岡田監督ではなく、あのヒデなんです。
そんなわけで我らが日本!!ですが、まずは2対0で勝利と結果もついてきたということで岡田監督も一安心でしょう。
明日の新聞等でマスコミがどんな反応を示すだろう。ポジティブな論評を繰り出すのか、はたまた更迭論が再び繰り返されるのか。
ひとつかわいそうな気がするのは、ここ数年、バーレーンやオマーンといった国との対戦が多すぎる。どうも日本のファンにとっては、これらのアジアサッカー新興国は格下なイメージがあり、これらの国に苦戦をしていると、すぐに日本はかつてより弱くなったという印象が先行してしまう。
韓国やオーストラリアはもちろんのこと、サウジやイランのほうが、同じく苦戦していたとしてもここまでネガティブな印象を与えないだろう。それはつまりは同等レベルの相手とみているわけで。
今日の試合を見ても感じたことだがバーレーンは決して弱くない。また日本とたびたび対戦していることで、日本対策もしっかりできている。(今日の試合では攻撃面でも日本対策ができていた!?結果、何度か危うい攻撃も受けている。)
じゃあ日本はどうなんでしょう??
ということですが、まずは本田!!
結果としては本田の1.5列目での起用は正解だったと言えるでしょう。
やはりゴールに向かう姿勢というか、隙あらばシュートを打とうという姿勢。実際、ワンステップで左足から強烈シュートが打てるわけで、やっぱディフェンスとしては、彼が前を向いてボールを向くと嫌でしょう。
その結果、彼がボールを持つとディフェンスがつられる、あるいは集まるということで、結果として、ほかの選手が追い越しの動きにトライする時間が生まれ、チャンスが生まれたシーンが数多く見られました。
そして松井もまずまず良かった。時折見せるトリッキーさはいつものこと、さらには我慢して左サイドでボールが来るまで待って、それから中に走り込む。1点目はこの動きから生まれたし、ほかにも本田や俊輔との連携でチャンスも生まれていました。
願わくばシュート決めてほしかった・・・。
あれは入れてほしいよ・・・。
でも客観的な比較として大久保よりバランスがとれていたと言えるでしょう。
今年に入って、岡田監督が、
「どうしてもサイドの中盤の選手が中に入りたがる傾向がある・・・。」
と嘆いていましたが、今日はそのバランスは俊輔の右サイドも同様にとれていたと言えるでしょう。
(ただ、岡田監督が言っているコンセプトというものが、遠藤・長谷部・俊輔・憲剛の4人が並んだ時のようなパス&ゴーの連続による有機的な連鎖であるのならば、今日のサッカーは岡田監督の意図とは違うものになっているのかもしれませんが。)
あとは、後半は試合としてなんか間延びしたような試合になってしまいました。
ひとつはバーレーンがけっこう攻撃的に出てきたこと、それを日本が受ける時間が多くなり、効果的なボール奪取やそこからのショートカウンターなどの有効な攻撃が少なかったこと、また、審判のジャッジがどうしても試合のスピードを遮るようなものが多かったことなどが理由として挙げられるでしょう。
いずれにせよ、我らが岡田ジャパン。
がんばってほしいです。
そして今日のようにワントップを採用するのであれば・・・
佐藤寿人!!
頼みますよ監督。屈強な強豪国相手にいわゆるポストプレイヤーを置かないような戦術を念頭に入れているのであれば、よおおくサンフレの試合を見てください。そこにはあなたの理想とするフォワードが存在すると思いませんか・・・!!??
そんなこんなで週末のJリーグ開幕が迫ってきました。