早速ですが、サンディスクのSD、microSDメモリーカードは

「静磁場で最高5,000ガウスまでの耐磁性を有しています。」

5,000ガウス・・ とはどのくらいの磁気なのでしょうか・・?

日常での影響が出るのでしょうか・・?

今回は、磁石に近づけてはいけないものの代表として、フロッピーディスクと、磁気カード(期限が切れて捨てる予定のもの)も一緒に、どのくらいの磁気に耐えられるのか実験します。

今回用意した磁石は以下の4種類です。

 

・磁石

1.温度計マグネットシート (300ガウス)

2.カラーマグネット (600ガウス)

3.スマホケースのマグネット(?)

4.ネオジム磁石(5000ガウス)

以上の4種類です。

 

 

また、実験するメディアは以下の3種類です。

 

・メディア

1.3.5型フロッピーディスク

2.磁気カード

3.サンディスク スタンダードSDカード

ガウスの数値は、ネットで調べたため、多少の誤差はあるかもしれませんのでご了承下さい。

 

数値の上では、SDカードはネオジム磁石でも問題ないはずですが、どうでしょうか?

また、FDや磁気カードはどの程度まで耐えられるのでしょうか??

早速実験してみます。

 

■マグネットシート

 

・フロッピーディスク

 

まずは、一番弱いマグネットシートと、同じく一番磁気に弱そうなFDで試してみます。

すりすり

まんべんなく、こすりあわせます。

 

さて、どうでしょうか・・・?

 

読めました!

このくらいは余裕ですかね・・?

 

・磁気カード

 

 

こちらも磁気に近づけてはいけない代名詞ですね

では、マグネットシートを磁気カードに重ねてみたいと思います。

 

すりすり

カードが読めるかどうかは、磁気カードリーダーを使用して確認します。

 

スチャッ(カードを通す音)

※一部ぼかしを入れています。

 

はい。 読めました! いくら磁気に弱いと言ってもこのくらいは余裕ですね。

 

・SDカード

 

では次にSDカードで試してみます。

こちらはスペックから考えれば余裕のはずです。

 

はい。 全く問題ありません。

 

・ここまでの結果

 

FD

磁気カード

SDカード

マグネットシート

カラーマグネット

 

 

 

スマホケース

 

 

 

ネオジム磁石

 

 

 

どのメディアも余裕でクリアです。

全く手応えがありません・・

 

■カラーマグネット

 

続いて、カラーマグネットで試してみます。

冷蔵庫なら、紙5.6枚は止めておける性能がありますが・・どうでしょうか??

 

・フロッピーディスク

 

まんべんなく、磁気が当たるようにこすります。

さて、どうでしょうか??

読めました!

予想では、カラーマグネットくらいでもデータが消えてしまうんじゃないかと思っていましたが、大丈夫ででした。

 

・磁気カード

 

では続いて磁気カードでも実験してみます。

※勢いよくこすりつけてみました。

 

結果は・・

 

読み取れました!

磁気カードは、磁気テープがむき出しにもかかわらず、まだ耐えていますね。

 

・SDカード

 

SDカードはもう、実験するまでもないような気もしますが・・

はい、大丈夫でした。

 

・ここまでの結果

 

FD

磁気カード

SDカード

マグネットシート

カラーマグネット

スマホケース

 

 

 

ネオジム磁石

 

 

 

どのメディアも問題ありませんでした。

そろそろ脱落するメディアが出てこないと、実験として成り立たないですね・・。

 

 

■スマホケース

 

さて、今度はスマホケースで試してみます。

スマホケースのマグネットは小さい割に結構強力なので期待できると思います。

 

・フロッピーディスク

 

そろそろ変化が出ないと・・・という思いもあり、入念にこすりつけます。

さて、どうでしょうか?

 

 

キエタ━(・∀・)━!!!!

消えました。 フロッピーディスクさん脱落です。

 

・磁気カード

 

さて、次は磁気カードです。

こちらもフロッピーディスクと同じ磁気テープですがどうでしょうか?

はい。読めました!

磁気テープ丸出しなのに、フロッピーディスクより強いとは・・・(*’▽’*)

 

・SDカード

 

続いて、SDカードです。

まさか、磁気カードより弱いと言うことはないと思いますが・・

はい。大丈夫でした!

 

・ここまでの結果

 

FD

磁気カード

SDカード

マグネットシート

カラーマグネット

スマホケース

×

ネオジム磁石

 

 

 

ここで、フロッピーディスクが脱落しました。

ケースに入ったフロッピーディスクが磁気カードより弱いとは・・

 

■ネオジム磁石

いよいよネオジム磁石の出番です。

カラーマグネットの10倍近くの磁力があり、SDカードの耐磁性能と同じ5000ガウスの超強力磁石です。

では、試してみましょう。

 

・磁気カード

 

 

すちゃっ(カードリーダーに通す音)

・・・・・。 読めません・・・・。

ついにここで、磁気カードも脱落です。

 

・SDカード

 

 

つづいてSDカードです。

 

ここで、いままで全く影響が無かったSDカードに変化が・・

磁石に引きつけられている・・・(*’_’*)

すこし心配になりますがどうでしょうか・・・?

 

はい読めました。

 

・最終結果

 

FD

磁気カード

SDカード

マグネットシート

カラーマグネット

スマホケース

×

ネオジム磁石

×

×

超強力なネオジム磁石の前に、SDカード以外は読み込めなくなってしまいました。

SDカードは耐磁気性能5000ガウスと同じネオジム磁石でもきちんと読み込みが可能でした。

 

まとめ

 

SDカードは、5000ガウスと超強力な磁石に触れても問題無くデータが読み込めました。 

国立研究開発法人産業技術総合研究所のHPによると

1テスラ=10000ガウス

地磁気:0.3-0.5ガウス=0.00003-0.00005テスラ

磁気ネックレス:0.13テスラ

ピップエレキバン:0.18テスラ

アルニコ磁石(棒磁石):0.25テスラ程度

ネオジム磁石:0.5テスラ程度

病院の超伝導磁石を用いたMRI:1.0-1.5テスラ

(独)物質・材料研究機構:37.9テスラ

USAの国立高磁場研究所:45テスラ

 

ということで、5000ガウスを超える磁気は、日常の範囲では、MRIなどしかなく、ふだんSDカードを使う分には、磁気の影響を受けてデータが破損する心配はなさそうです。

 

※この記事はあくまでデモンストレーションであり、同様の環境での動作を保証するものではありません。 
実際の使用にあたっては取扱説明書をよくご覧のうえご使用ください。

※磁気カードは、有効期限切れで廃棄予定のものを使用しています。