例えばの話。
自分の周りが何にも無い、真っ白な世界だとする。
さらに無重力状態だとしよう。
その状態では、自分は真っ直ぐ立っているのか、寝転んでいるのかは分からない。
上だと思っていた方向が下かも知れない。
そしてその空間に、突如黒い点がひとつ現れるとする。
そうすると、その点を基準に、自分がどの方向を向いているのかが判断できるようになる。
点が下に見えれば今自分は上にいる、と思えるわけだ。
他のものを基準にすると、自分の位置が分かるので便利かも知れないが、同時に苦しむ場合もある。
他人の容姿、成績、収入、境遇と比較したばかりに、自分を過小評価してしまい、自己嫌悪に陥るように。
他と比較して、自分を優位と見るか卑下するかは個人の自由だが、せめて幸福感は主観的でありたいと思う。
『ああ、幸せだな』という感情には、素直でありたいと思う。
551の豚まんを食べていて幸せ(笑)なら、その幸福感を享受しよう。
今日も無事に過ごせたのなら、幸せを感じてもいいではないか。
『あの人みたいに、~が出来ないと幸せじゃない』と、他者と比較して幸せを求めるなんて無益だ。
自分が今感じている幸福感を、たとえささやかであっても、素直に受け入れたいと思う。
誰がなんと言おうと、自分の魂が感じている幸せなのだから。