温泉のにおい
よく行く銭湯がある。その銭湯の屋上はゲルマニウム温泉になっている。
湯の色は茶色と紫色が混ざったような色だ。あまりきれいな色とは言えないが体には良さそうだ。
その湯からは独特のにおいがする。物が燃えているにおい。
わたしはそれが温泉のにおいだとばかり思っていた。
その銭湯の近くにあるダンボールの製造工場の前を今日自転車で通った。
その工場からは温泉のにおいがしてきた。
いや違う、わたしが温泉特有のにおいだと思っていたのは実はダンボールのにおいだったのだ。
そんな違いにも気付かず今まで呑気に湯に浸かっていたわたしは無知だった。
腰のサポーターを買った
腰のサポーターを買ってみた。ワークマンで1290円だった。
これを身に着けて自転車に乗ってみた。少し速く自転車をこげるようになった気がした。
気がしただけで、今日から突然脚力がアップしたわけではないの。
なんで買ったのかというと、猫背気味なのが気になったんで姿勢を正そうと思ったのがきっかけかな。
車で信号待ちしてたら隣に原付に乗ったおじさんが並んだ。
彼はポケットから紙切れを取り出した。地図かな?とわたしは思った。
なんだろうと思っておじさんの手にしている紙を見てみた。
紙には
塩
コショウ
納豆
と鉛筆で書いてあった。なるほど、きっと家族に買い物を頼まれたんだろうな、とわたしは思った。
家に帰り腰のサポーターをはずしてみた。
急に胃が痛くなった。どうやら強く締め付けたようだ。やれやれ。
あしたもこれを着けて会社に行くつもりなんだけれども、今日よりは締め付けを弱くしてみようと思う。