あたかもそこに,胎蔵曼荼羅(アップルサイダー)と金剛界曼荼羅(アップルパイ)の両部が同時に存在するかの如く,異なる色柄のトラ猫が同時に存在しておったのです。それは一体いつ頃のことであったか,今となっては思い出せませぬ。
「密蔵」と「密造」をかけたつもりはなかったのですが,結果的にはご覧のような結果となってしまったわけです。
でもって,問題は空海その人が,平安時代にアップルパイの密造方法を開発したかどうか,ということですが,少なくとも現在のところ,全くわかっておりません。
空海が,乙訓寺(現在は,京都府長岡京市今里3-14-7)に住んではった時期,寺の木に実ったみかんの実を,嵯峨天皇に献上したことはわかっておりますので,ひょっとすると,空海が編み出したのは,アップルパイではなく,みかんパイであった可能性も捨て切れません。
また,このタイトルのインスパイア源である,「密造アップルサイダー」を描いた大島弓子さんと空海の間に何らかの縁起があったのかどうか,ということに関しても,詳らかではありません。
しかし,たった一つ確かなことは,アップルサイダーとアップルパイは,両部不二の関係にあるのではないかということです。
2014年7月上旬に,喰レーベルからの第4弾,Sancantionの第4作『密造アップルパイ』"illicit manufactured apple pie"が発売されました。
『密造アップルパイ』は,以下の5曲で構成されております。
Cricket of the Midsummer「真夏の蟋蟀」◎
Chopping Up Eggplant (Reprise)「乱切り茄子(リプライズ)」◎
Illicit Manufactured Apple Pie「密造アップルパイ」★
Spring Osaka「春の大阪」◎
Chopping Up Eggplant「乱切り茄子」◎