というのも，この4曲はたった1種類の12小節のリズムと旋律を様々に変奏させることによって生成された曲であるからです。それはあたかも，たったひとつの器官が何度も反復されることによって，限りない差異の連環を形づくり，多種多様な器官へと生まれ変わり続けることを表象しているかのようであります。
今現在，桜の花が咲き始めておりますが，アポロ17号から51年目の2023年の12月にはおそらく桜は咲き始めていないと思われます。とはいえ，これが楽曲上の話となると話は別でございます。変奏にともない，差異が差異の連環を呼び込み，最終的には終わりのないサイの縁起へと向かうこともあるのではないかなどと思われます。
ちなみに，この曲の冒頭の雰囲気は，The Jimi Hendrix Experienceのアルバム"Electric Ladyland"の1曲目"...And The Gods Made Love"にインスパイアされて生成されております。
"Catalogue de la Difference"
https://itunes.apple.com/jp/album/catalogue-de-la-difference/id827567416?i=827567423&ign-mpt=uo%3D4
http://www.amazon.co.jp/Catalogue-de-la-Difference/dp/B00IJ3X8T0/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1396095021&sr=8-1&keywords=Catalogue+de+la+Difference