令和7年1月14日
三島由紀夫さん生誕100年の日
三島由紀夫さんは偉大な文学を数多く残した偉大な作家であると同時に、戯曲家でもあり、
行動の人でもあり、大きな愛の人でもあった
その愛は大きく広く、
ある対象物だけにとどまらず、
日本という国家への大きな愛のため
文学を残し、行動をした
高校生の時から三島由紀夫さんと交流のあった執行草舟先生は言う
常々、三島さんはこう言っておられた
「戦後の日本人が一番失ったものは神話」
これは日本人の命懸けの生き方の中から生まれてきたものが神話である
それは
活字ではなく、心の中に打ち込まれるもの
「神話と現世が、もう一度一体とならなければならない。日本人には新しい神話が必要なのだ」
そのために文学に挑戦し続けた三島由紀夫さん
その三島由紀夫さんの最終文学が
55年前の自決だった。
心の中に打ち込んだ文学
日本人に対する文学の意味を問い続けた人生
「神話とは、矛盾と不合理を呑み込んだ先にある真の歴史の恩寵である。これ以外にヒューマニズムを打ち砕く力はない」
人間の精神が全ての物質を完全に制御する霊性文明
自分の文学は50年から100年先に向かって真に理解されていくだろう、との予言
まさに
三島由紀夫さんはわたしたち昭和を生きた人間の心の神話となった
ここに集った方々、
また、日本中で今を生きる方々の中で
まだ三島由紀夫さんは生き生きと息づいている
そして、深くわたしたち日本人に
魂の問題を問いかけ続けている



