私もまだまだ資産形成の途上の身です。
偉そうに講釈垂れることは出来ませんが、それでも試行錯誤を繰り返すなかで、いくつか分かってきたことがあります。


資産は攻守ともに必要だ


ということです。


攻めの資産とは?

攻めの資産というのは、いわゆる株式や投資信託、暗号資産などのことです。
つまり「増やす」ことを重点に置いた資産…ということになります。
私は暗号資産は持っていませんが、ETFや個別株、投資信託(NISAやiDeCo)を保有しています。


守りの資産とは?

守りの資産とは現預金や債券、積立保険、企業年金など、「減らさないこと」に重点を置いた資産です。
(インフレで実際の価値が減っていくという議論は一旦置いておきます)
私は生活防衛費を預金で、一部教育費などは個人向け国債で保有しています。


我が家の資産割合

我が家の現在の資産割合は「攻めの資産」が約45%です。
これを多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれでしょう。
私自身はこの比率を60%くらいまでは高められるかな?と考えています。
いわゆる「リスク許容度」というものですね。

資産を増やそうと思うと、投資に全ツッパしたくなる気持ちも分かりますし、私自身もお金に余裕があれば、ついつい証券口座に入れてしまいます。
住信SBIネット銀行を普段使いしているので、振替で簡単に資金移動が出来ちゃいますしね。



何故両方持つ方が良いのか?

これは2020年3月のコロナショックを経験したからです。
コロナショック後は大規模金融緩和で株価が急回復したので、今でこそ「あんなのは暴落ではない!」という人もいますし、それは一理あると思います。

しかし、当時は米国株が連日大幅に下がり、サーキットブレイカー(日本でいうストップ安みたいなもの)が発動される中で、個人投資家界隈のX(旧Twitter)やヤフー掲示板は恐怖のお祭り騒ぎでした。

また、コロナショック直前も今のように「投資しないと損」という流れから、「インデックス投資を上回るパフォーマンスを出せる」という個人投資家が多くいました。
そんな上から目線で「投資に全資産をかける」とか「レバレッジ型ETFをガチホールド」とか言っていたインフルエンサーが、軒並み主張を翻したり、商材系に転向したり、はたまた市場から退場していく様子も見てきました。

さらに、当時も「インデックス(投資信託やETF)はガチホールドしておけば良い。いずれ元に戻るから」と言われていたので、「ひたすらインデックス派」の人もいましたが、下がり続ける株価を尻目に、それすら手放してしまった個人投資家も多くいた、という事実を忘れてはいけません。



だから資産配分はバランス良くすべき

その当時は後々、大規模金融緩和が行われるなんて分かりませんし、未知のウイルスとの戦いが始まったばかりで、世界の先行きがまったく読めない状態だったので、パニックになるのは当然だったとも言えます。


社会情勢が不安定な日々のなかで、毎日毎晩、下がり続ける株価を見ていたら、果たしてあなたは安心して寝られますか?

「投資に全ツッパ」が、あなたにとって本当に受け入れられることなのか?


年初来から上り調子だった株価が最近、下がりつつある様相を見ていると…資産配分のバランスは、よくよく考えられたほうが良いのではないかなあと思います。