今年から大相撲7月場所(通称名古屋場所)の会場がIGアリーナに変わりました。名城公園の中に設けられたこの施設は国内最大級のグローバルアリーナだそうです。名古屋市交通局(名市交)名城線名城公園駅のすぐそばで、名古屋駅からだと名市交東山線栄駅もしくは桜通線久屋大通駅での乗り換えでアクセスできます。そんなこけら落としの場所を制したのは東前頭15枚目の琴勝峰(ことしょうほう)。先場所はケガに苦しみ番付を下げることになりましたが、ほぼ崖っぷちの地位で見事に幕内優勝を成し遂げました。

 

【幕内】

東方です。横綱三場所目の豊昇龍は初日白星のあとまさかの3連敗。序盤で立て続けに金星を許してしまった挙句五日目から無念の休場です。

大関琴櫻は中盤の3連敗が響いたのか8勝止まり。

関脇大栄翔は残念ながら全休。早い復活を望みます。

新小結欧勝馬(おうしょうま)は3勝12敗と非常に苦しい星勘定。来場所は平幕にUターンです。

前頭筆頭の安青錦(あおにしき)は千秋楽の琴勝峰との直接対決に敗れて優勝ならず。それでも11勝と大健闘し、初めての技能賞を獲得しました。三賞受賞は通算3回目です。

2枚目の王鵬は7勝8敗。十二日目に負け越しが決まってしまいましたが終盤は3連勝で締めました。

3枚目の阿武剋(おうのかつ)は6勝9敗。

4枚目の伯桜鵬(はくおうほう)は8勝7敗。

5枚目の平戸海は8勝7敗、千秋楽に勝ち越しを決めました。

6枚目の尊富士(たけるふじ)はケガのため十三日目から無念の途中休場で5勝8敗2休。

7枚目の翔猿もケガのため十三日目から途中休場で離脱してしまいました。こちらは3勝10敗2休です。

8枚目の佐田の海は4勝11敗と苦しかったか。

9枚目の宇良は十二日目に勝ち越しを決めましたがケガのため十四日目から途中休場。8勝6敗1休です。

10枚目の熱海富士は11勝4敗と健闘しましたが三賞には今一つ届きませんでした。もう一つ勝っていれば敢闘賞があったかもしれません。

11枚目の隆の勝は9勝6敗。

12枚目の翠富士(みどりふじ)も9勝6敗。

13枚目の美ノ海(ちゅらのうみ)も9勝6敗。

14枚目の草野は新入幕ながら11勝4敗の好成績を挙げました。新入幕優勝はなりませんでしたがさっそく敢闘賞と技能賞を獲得です。

15枚目の琴勝峰は13勝2敗で初優勝を果たし、同時に殊勲賞と敢闘賞を獲得しました。殊勲賞は初受賞、敢闘賞は2回目の受賞です。

16枚目の嘉陽(かよう)は4勝11敗の大敗を喫し、来場所は十両から出直しです。

17枚目の琴栄峰(ことえいほう)は今場所が新入幕。しかしさすがに家賃が高かったようで十二日目に負け越しが決まってしまいました。それでも最後の二日間は白星をもぎ取り6勝9敗とし、どうにか2ケタ黒星を免れました。兄の琴勝峰が優勝したため来場所は番付の差が広がることになりますが、21歳のやんちゃ坊主は決してへこたれることはないでしょう。

続いて西方です。新横綱大の里はプレッシャーもあったのか11勝4敗に終わりました。喫した4敗はいずれも平幕相手だったため、新横綱にして早くも4個の金星を与えてしまいました。なお、今場所は西方に大関がいないため、番付上は横綱大関(大関も兼ねる横綱という意味)となっています。

関脇霧島は終盤5連敗で8勝止まり。

同じく関脇の若隆景は千秋楽に白星を2ケタに乗せました。

小結高安も千秋楽に白星を2ケタに乗せました。千秋楽の相手は新入幕の草野ということで、ここは大関経験者の高安が壁となったようです。

前頭筆頭の若元春は6勝9敗。

2枚目の阿炎は9勝6敗。

3枚目の金峰山(きんぼうざん)は4勝11敗と家賃が高かった模様。

4枚目の玉鷲は十日目に新横綱大の里を倒して大金星を獲得。40歳8カ月での金星は歴代最年長とのこと。これが評価されて3回目の殊勲賞を受賞しました。成績は11勝4敗でした。ちなみに三賞受賞は通算5回目です。

5枚目の明生は3勝12敗と調子が上がらなかった模様。

6枚目の豪ノ山は9勝6敗。

7枚目の遠藤は無念の全休。幕内の座を保つには厳しいかも。

8枚目の一山本は中盤以降リズムが狂ってしまったのか9勝6敗に終わりました。

9枚目の千代翔馬は十二日目にして初日が出ましたが、これが今場所唯一の勝ち星となってしまいました。来場所はどうやら十両に下がりそうです。

10枚目の狼雅(ろうが)は千秋楽の給金相撲を落としてしまい悔しい負け越し。

11枚目の時疾風(ときはやて)は6勝9敗。

12枚目の朝紅龍(あさこうりゅう)も6勝9敗。

13枚目の正代(しょうだい)は9勝6敗。同郷の後輩で今場所が新入幕の草野に先を越されることになるようです。奇しくも下の名前が(漢字こそ異なりますが)どちらも「なおや」。混戦だったため割は組まれませんでしたが、「なおや」対決は来場所以降の楽しみとしておきましょう。

14枚目の若碇改め藤ノ川は新入幕にして10番勝ち敢闘賞を受賞。実父は元幕内大碇の甲山親方で、実父が果たせなかった三賞を息子がきっちりもぎ取りました。

15枚目の英乃海は初日から4連敗のあと五日目より途中休場。中日から再出場しましたが2勝しか挙げられませんでした。成績は2勝11敗2休です。

16枚目の御嶽海は初日から6連勝しましたが七日目から崩れてしまった模様。それでも千秋楽に白星を2ケタに乗せました。

17枚目の獅司(しし)は十二日目に負け越しが決まってしまいましたが最後の3日間は白星を挙げ7勝8敗。

 

【十両以下各段優勝力士】

十両優勝は二子山部屋の三田(みた)。西11枚目で11勝4敗、初めての十両優勝を飾りました。千秋楽は黒星となってしまいましたが、星の差1つで追いかけていた大青山(だいせいざん)と荒篤山(こうとくざん)がいずれも敗れたため決定戦にもつれませんでした。

幕下優勝は高砂部屋の朝白龍(あさはくりゅう)。東3枚目で7戦全勝とし、初めての幕下優勝を飾りました。また、幕下15枚目以内での全勝優勝のため、来場所の関取昇進を確実にしました。

三段目優勝は春日野部屋の小林。西42枚目で7戦全勝とし、初めての三段目優勝を飾りました。

序二段優勝は武隈部屋の豪乃若(ごうのわか)。西98枚目で7戦全勝でしたが、西58枚目の立王尚(たつおうしょう)も7戦全勝だったため優勝決定戦にもつれました。決定戦を豪乃若が制し初めての序二段優勝です。

序ノ口優勝は追手風部屋の可貴(かき)。東21枚目で6勝1敗でしたが、東3枚目の許田(きょだ)と西20枚目の藪ヶ崎(やぶがさき)も6勝1敗で並んだため優勝決定巴戦にもつれました。この巴戦を可貴が制し初めての序ノ口優勝です。