フェリーのすすめと落ち着き

 

 

 

 旅行で長距離移動する場合、初めに思い浮かぶ交通手段は新幹線や飛行機である。移動中、景色を眺めたり寝たりするだけであっという間に目的地についてしまう。文明の進化を身をもって感じる。ただ、この2つはお金がかかるという欠点に加え、個人的に嫌なことが1つある。

 

それは、、

パソコンで作業しているビジネスマンが多い ということ。

 

 

もちろん、彼らのことは心からリスペクトしている。ただ、旅行という非日常な時間を体験している真っ最中にそれを見てしまうと、現実をつきつけられた感じがしてしょんぼりしてしまうと同時に、今考えなくていいことを考えだしてしまうのは僕だけなのだろうか。4月に羽田行の早朝便に乗った際、前の人がパワポでいろいろ作成しているのが目に入り、自分はパソコンにもっと強くならないとなと感じてずっと憂鬱な気分だったのをはっきり覚えている。

 

 

その点、フェリーは素晴らしい。そもそも海の上ではネットが不安定だ。スマホやパソコンは使うことが難しい。そしてフェリーの中では落ち着くことができる。一番安いツーリストでさえも耳栓かイヤホンさえしていれば完全にプライべートが守られるし、ロビーに行っても本や新聞を読むなどしている人が多い。ゆっくり海上を進むフェリーでしか感じることのできない落ち着きがそこにはある。

航路は限定されてるため、いつでも使えるというわけではないが、これからも旅行に行く際はこの落ち着きを求めて積極的に使いたいと思う。その方が経済的だし。