スイングウエイト(バランス)について | サムライの地クラブ カスタム日記

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バランスについて
昔に比べてクラブを購入する際にバランス(スイングウェート)を重視するゴルファーが増えたように感じます。
正直なところ、バランスにはほとんど意味がないと考えています。
あえて気にかけるとするとアイアンセットなど同一のシャフトで組立てた場合のみです。

たとえば5番アイアンでカーボンシャフトの38インチのD0と、スチールシャフトの38インチのD0とを比べると、バランスは同じでもカーボンの方が重たく感じます。
カーボンシャフトはスチールシャフトに比べて軽く、同じバランスを出すためにはヘッドが重いものを装着しなければならないため先端が重くなり、バランスが同じでもカーボンが重く感じるということです。

つまりドライバーからウェッジまで同じバランスでも振り心地が同じになることは無いのです。
バランスよりもヘッド重量、シャフト重量、グリップ重量などの重量を重要視しなければいけません。

工房でクラブが重たいと訴えるゴルファーに対してグリップエンドに鉛をはり、カウンターバランスといって調整をしたりすることがあるようですが、これらはただバランスという数値を調整しているだけであって、全く軽くなっていません。
むしろ鉛を貼る分だけ総重量が増えて、より重いクラブになってしまいます。 クラブを知らない工房と考えざるを得ません。

また、メーカーの商品でカタログスペックD0になっている商品があるとします。その商品をバラしてみるとネック部分に鉛が入っていることがほとんどです。
バランスという数字だけをあわせるためにそのような調整が入るのです。
この調整に関しては数字の見た目はバランスが揃っていて精度の高い商品だと感じますが クラブの性能については疑わしい商品です。

ある程度ヘッドの精度が高く、シャフト重量もそれなりのもので組立した場合、バランスが1ポイント程度ずれていても番手間の重量ピッチがフローしているので、細工したクラブよりもはるかにクラブの性能を発揮するでしょう。
バランスを必要以上に気にせず、ヘッド重量や総重量を重要視するようにしてください。
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