パララ、パララと
雨のつぶてが
傘をリズミカルに打つ。
耳障りの良い音で
いつまで聴いていても飽きない。
少し目線を落とす
街の電灯に照らされた
アスファルトの上で
弾けた滴が踊っているように見える。
静かに家路を急ぐ人たち、
車が通り抜ける交差点で咲く傘の花、
ファーストフード店の駐車場の電飾、
まるで祭りの始まる前のよう。
次第に強くなる雨風の中
それとは対称に
落ち着いてくる頭の中。
僕は水に包まれると安心するみたいだ。
目を閉じれば、、
制服の裾を膝まで捲り上げてた学生時代にも
わくわくしながら窓の外を眺めていた小さい頃にも
すぐに飛んでゆける。
不意に
眩しくライトを照らした対向車が
水溜まりの泥水を浴びせてきた。
"一刻も早く家に辿り着きたい!"
明日は台風がやってくる。。